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300文字で行こう

ノックの音が

作者: asaghi

ノックの音がした。

長い時間、自分一人だけの部屋の中にいた。

外界から誰かが来るかも知れないとは、考えもしなかったように思う。

静けさが破られた衝撃に、知らず身を竦ませる。

何事だろう。思わず、ドアに取り付いて、ノブを回す前に考える。

そうだ。これは、一つの手順に過ぎない。ならば、懼れる必要は、何も無い。

このドアを、私から開ければ良いのでは無いのだろうか?

咳払いをした後に、

「どうぞ。お入り下さい。」

途端に、ドアが緩やかに開く。視界に溢れる光と音楽。

何故だろう。何か懐かしい。


生まれる瞬間を、覚えている人間は、何人いるのだろう?


「おめでとう御座います。元気な赤ちゃんですよ。」


Welcome、私。この世界に。



            * The End *

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