コロボックル
ここは、小さな小さな村の中
今日も春風が満開の桜を通りすぎる
カサカサカサ…
チチチチチ…
ととととと…、
ザザザザザ…
ヒラヒラヒラヒラヒラ…、
と音がする。
カサカサカサと走り抜ける音
チチチチチと小鳥のさえずり
ととととと…、と歩く音??
ザザザザ…風が吹き抜ける音のあと
ヒラヒラヒラヒラと枚散る木の葉…
今、いちまいの木の葉に
冒険を楽しむコロボックル…
『さあ、小さなたびの物語の開幕だ…』
空からは、鳥が舞い降り
ふとみると、ちーさなテーブル…、
ティーカップと、美味しそうな料理たち
虫眼鏡でそっと見ると、そこには、
オードブルやケーキ
『カフェ、コロボックル』
と書いた看板が出ている。
はじめましての挨拶の看板の前に
朝日が降り注ぐ…
ここは、小さな小さな村の中
今日も春風が満開の桜を通りすぎる。
『重いな…手伝えよ…』
『やだよ…私も重たいもん』
『早くしないと、お客さん来るだろう?
まだ、料理も完成してないんだ』
『だってお兄ちゃん、私にばかり持たせるから、はっ葉から落ちそうになったんだよ!』
『そんなこと言うな!俺だってほら見ろ。はちみつやどんぐり、パンだって持ってる。
昨日は、蜜蜂のおばさんにはちみつもらいに行くのも大変だったんだぞ( ̄□ ̄;)!!』
『ほらほら二人とももめないで。』
お母さんが優しく話しかける。
『あ母さん!!!もう嫌だ…お兄ちゃん私ばかりに物持たせて...』
『お母さん、違うよ!!!僕、蜜蜂のおばさんにはちみつもらいに行くときも、こいつが危ないから一人で行ったんだ…なのにこいつが!!!もう嫌だ…』
と泣き出した。
『ごめんね。二人ともよく頑張ったね。もう大丈夫少しお外で遊んでおいで…』
『早く仲直りしろよ。遊んで帰ってきたらうまいもの、たくさん食わせてやるから』
と奥からお父さんの声がする。
『お父さん!僕頑張ったんだよ!こいつ何もしてない!』
『お父さん!兄ちゃんが!私のことをいじめるんだよ!聞いてよ!お父さん!』
『違うだろ!おまえが!』
『違うもん!兄ちゃんが!』
『ほらほら、仲直りして、今日はカフェコロボックルの開店だ。お前らにも父さんの美味しいごはん食べさせてやるから...ご褒美に、パパ特製の…秘密メニュー。お前らだけに作ってやろう(笑)』
『パパ、本当に?』
『やった!兄ちゃん!やったね。私たちが最初だって(笑)なんだろう?』
『そうだな(笑)父さんの美味しいごはん、絶対に美味しいぞ』
『よかったわね(笑)外で遊んでおいで…』
『うん!お母さん、少し遊んで来るね(笑)』
『行ってきまーす』
と言いながら外へ出る。
風がそよそよと吹いている
2人の木の葉をゆっくりと空へのせている




