ページ1-4
指定された家に着いた。
インターホンがないのでドアを叩く。
あの男性が出てきた。
ラフな格好のせいか、2日前ほどの洗練さはない。
その分、同じくらいの年齢だということを感じられた。
外で話すと怪しまれるということで、家の中に招かれた。
ダイニングテーブルに向かい合って座る。
記録があったのかどうかまだ分からないからドキドキが止まらない。
テーブルの上にあるノートが開かれる。
――教えていただいた情報と一致する方が1人いらっしゃいました。この方でお間違いないでしょうか。間違いなければこのページごとお渡しさせていただきます。
男性が示したページには、探していた人が、情報が全て載っていた。
名前:
性別:女
生年月日:19XX年X月XX日
年齢:**
宝石化した臓器:爪(手10本、足10本)
死因:多臓器不全
付けられた値段:20本分で15万
購入者:
売買日:20XX年X月XX日
宝石としての魅力:氷のような冷たい透明感、うっすらと青みがかっておりそこが他とは違う魅力を生んでいる
用途:ステンドグラスのようなテーブルライト。複数人の爪を用いているため細かい個人判別は不可
彼女だ。
やっと分かった。
ここまでたどり着くのは短いようで長かったな。
彼女の爪がどこかに売り飛ばされたと知った時は軍を、国を、世界を恨んだけれど。
やっと約束を守れるかもしれないと思ったら涙が止まらなくなった。
そんな僕を見てか、男性は静かに僕に話してきた。
彼女のページをハサミでノートから切り離しながら。
――個人情報になりますのでお取り扱いには気をつけてください。また、今後あなたがこの情報を使って何か行動を起こされても私は責任を負いかねますのでご了承くださいませ。
購入者の名前が載っているから、すぐにでも迎えに行ける。
返してもらえるかは分からない。
でも、やるだけやってみないと!
僕は彼女との約束を一度も破ったことはないのだから。
―― ページ1 ――




