ゴブリンの巣 破壊完了!
ホブゴブリン3体をアルスと二人で撃破した
「凄い攻撃力だな!驚いたぞ!」
アルスが賞賛してくれる
『そっちこそ、見事な防御と攻撃だったな』
お互いの健闘を讃えていると
「おい」
ルビーチームのリーダーっぽい奴が話かけて来た
「おお!大丈夫だったか?」
「ふん、おかげさまで皆ピンピンしてるさ」
「良かったな!」
ルビーチームのリーダーっぽい奴は怒りを
抑えながら
「この先は危険と判断し、このミッションは
中断し、帰還する。」
「なるほど、しかしこのままではゴブリンは
更に強化されてしまうぞ?」
アルスの言う事はもっともだ、しかし
ホブゴブリンが外に出ているとなると
巣の中にはジェネラル、もしくはキングが
すでにいるだろうな。
「今の戦力でホブは勿論、巣の中の
ゴブリンを相手にするのは無理だ」
アルスがキョトンとし
「俺とビクトルがいるじゃないか」
「し!しかし!俺たちは戦えないぞ?」
「俺は今日巣を破壊するべきだと思う
ビクトルはどうだ?」
『俺もこのまま巣を破壊すべきだと思うな』
「じゃあ決まり!俺たち二人でも行くぞ」
ルビーチームのリーダーっぽい奴は
考え込み、やがて
「俺達も同行させてもらう、危険だと思ったら
すぐ退避だ」
こうして意見のまとまった俺たちは
アルスを先頭に、ルビーチームを挟んで
殿を俺が務めてゴブリンの巣へ向かった。
道中ホブゴブリンやゴブリンメイジなど
に出会ったが、瞬殺し先へ進んでいった。
「本当に凄い攻撃力だな、味方で良かった」
アルスが褒めちぎってくれる。
『ゴブリン相手ならこんなもんだろ』
なんだかんだでついて来ているルビーチームの
面々は二人を見て恐怖を感じている。
「ほんと、なんなんだあいつら」
そして最後の部屋にたどり着いた。
「さて、何が出るか、と」
そうして奥から現れたのは
「あ、あ、あ、ゴブリンキング!?」
ルビーチームの一人が尻餅をつく。
『あー、こりゃ運が無いな』
「全くだ」
俺の言葉にアルスが同意する。
そしてゴブリンキングが動き
ギャリン!!
とものすごい音と衝撃だ
ルビーチームの方から聞こえたが
アルスが間一髪ガードしていた。
「危ないな!戦闘態勢だぞ!」
ルビーチームの面々は戦意を喪失させたが
「うおおお!自分の身は自分で守るんだ!
二人の邪魔はしないように!
俺たちも力を出し切るぞ!」
『良い心がけだ』
そう言って、ゴブリンキングに攻撃を仕掛ける
身体強化の負荷をかなり上げた状態で
刀を振るったが、難なく受け止められた
『ふぅ、なかなかやるな』
更に身体強化の負荷を上げ、再度攻撃
今度はゴブリンキングのもつ大剣を弾き飛ばした
そしてガラ空きのどてっぱらに一閃
「ギャアアア!!」
ゴブリンキングを無事に両断した。
「うおおお!マジか!ここまでとは信じられん!」
アルスはテンション爆上がりだった。
「な、、化け物だ」
ルビーチームのリーダーっぽい奴は
ぼそっと呟いた。
ゴブリンキング撃破の余韻に浸っていると
「余の帝国に紛れし貴様らは何者だ?」
それは人族に近い姿をしたゴブリンだった
ルビーチーム員の一人が
「ゴブリン、エンペラー?」
顔面蒼白で呟いた。
「いかにも、して今余の部下を斬ったのは
お主か?」
瞬間俺の目の前に移動して来た。
『そうだ、俺だ』
「ふむ」
ガキィン!!
「くっ!!重っ!!」
アルスが攻撃を防いでくれたが、キングの時の
ような、余裕はない。
「はぁ!!」
シールドバッシュで押し返そうとするが
「むっ、お主もなかなかやるようだな」
押し返せない。
アルスがバックステップで距離を取った。
その間に先ほどの身体強化よりもさらに
負荷をかけて強化をおこなう。
今のやり取りからかなり負荷をかける必要が
ある。時間が欲しいが、アルスが何とか
耐えてくれている。
ギャリン!!ゴキン!!ベキン!!
「このっ!!攻撃が!!いちいち重い!!」
アルスはまだまだ耐える余裕はありそうだ
そして静かに構えて、抜刀。
「み、、、見事だ、、、」
ゴブリンエンペラーを一刀両断した。
「う、、うおおおおお!!!」
アルスも含めた皆の歓声が巣の中に響き渡った
こうしてゴブリンの巣は無事破壊されたのだった