XNUMX(24)ユニコーン ~(25)プジョー
(24)ユニコーン
セーラは合いカギで恋人のマンションに入った。整理されているが面白みのない家。いくつかの部屋を横切ってベランダに向かい、恐る恐るカーテンを開けると、当然の事だがそこに目玉は浮遊していなかった。・・・そういえば、いつの間にかあの監視されているような嫌な気配も消えている・・もしかしたら全部ワタシの思い違いだったのかも・・普通に考えて目玉が飛んでるなんてあり得ないし・・パパラッチに追いかけられて被害妄想気味になっちゃったのかな・・・少しホッとしてコートのままソファーに座ると、携帯電話が鳴った。
「もしもし、セーラ?」
「うん、今勝手に家にあがらせて貰ってるよ」
「それはいいんだけど、何かあった?メッセージ返せなくてごめんね」
「ううん、大丈夫。そっちはお仕事中だよね?」
「そう、来年の夏にやるニューヨークでのイベントに展示する物の打ち合わせでさ、今休憩中なんだけど、長引きそうだよ・・終わったらすぐ帰るから」
「そうなんだね、お疲れ様。あ、でもワタシもちょっと寄らせて貰っただけで、多分すぐ出るから」
「えっ?会えないの?久しぶりなのに。ゆっくり銀座でご飯でもしようよ」
「ウワガキさんは、その後も忙しいでしょ?ワタシも今日は、夜に友達とご飯の約束しちゃったんだ」
「そうか、女優辞めても忙しいみたいだね、最近会えてないから、一息ついたら旅行でもしようよ。寒い日本を抜け出して、バリとかさ」
「うふふ、そうだね、楽しみにしてる」
「んじゃ、また連絡するわ、あ、うちの物はセーラの物だから何でも勝手に使って、食べ物も何でも食べてね。開いてないドンペリも何本かあるから。場所わかるでしょ?」
「うん、ありがとう。もしかしたらシャワーを借りるかも。あとベッドで仮眠させて貰うかも知れない」
「どーぞ、どーぞ、セーラのパジャマ洗ってあるよ。じゃオレは遠慮なくもうちょっと働いてから帰るわ、それじゃまた」
「うん、またねー」
どうせいつもどおり仕事の後はどっかの女の所だろう、いや、今も職場からではなく、女の所から電話してきたのかも知れない、とセーラは思った。・・・でも自分の知る限り、ここが一番セキュリティーの高い場所だったから、目玉から逃げたくて思わず立ち寄ってしまった。気鋭のアートディレクター、ウワガキ・ジュウイッタと付き合って約2年、その間に相手の浮気が判明した事、8回。・・気付いてないフリをしているのを入れたら・・・その都度、彼はいつも(セーラが一番だ)と言って泣き喚く、それを毎回許しちゃう自分も悪いんだけど・・でももうどうでもいい、ワタシはお飾りのトロフィーワイフじゃない、この人に何も告げずに地元に帰ってやるんだ・・少しだけ残っていたワタシの荷物も、今日全部持って帰って驚かせてやる・・そしてこれからは、一番一緒にいて安心する相手とお互いが育った田舎で仲良く暮らすんだ・・・ワタシが勝手にそう考えてるだけで、現実的じゃないかも知れないけど、それぐらいの慎ましい夢を見たってバチは当たらないよね?
セーラはホテルのようなシャワー室で嫌な汗を流し、キングサイズのベッドで少し仮眠してから、夕方頃に同級生の狭いアパートに向かう事にした。
平日の真昼間、乗車率の低いほぼ貸し切りのような下り電車に揺られながら俺は、さっきまでの健三社長との会話を反芻していた。秘密を分けあったからだろうか、10歳以上歳の離れた初対面の相手だったのに、中盤からはインタビューを超えて友人と話しているような感覚になっていた。これは俺にとってはとても珍しい事だ、マツシタが仲良くしていた事も頷ける。しかし彼の話は、余りにもパーソナル過ぎて記事にする事は出来ない。それ以上に一見関係ないように思えて、俺自身の問題とも複雑に絡み合っていた。まずマツシタは自分の漫画を出版している会社の社長である健三さんと親しくなり、兄、モウリ・ケンヂ氏の眼球消失事件の話を聞く。それを面白がったマツシタは漫画のネタにもなると思い、知識、経験共に豊富な健三社長が持っている奇譚を会う度に求めるようになった。そんな中で健三社長は自社のグラビア担当者から沢口明菜という不思議な女の子の話を聞く。それをマツシタに話したところ、ぜひ会ってみたいとなったわけだ。そして、どう見てもパッとしない沢口明菜をグラビア雑誌のコンテストで猛プッシュしていたのは、選考委員に名を連ねていた大人気ブランド、XNUMXのデザイナーだった。しかし、健三社長は俺に申し訳なさそうにこう言った。(端的に言えば、今のところXNUMXのデザイナーが誰なのか、それは誰にも分かりません。ご存知ないかも知れませんが、XNUMXはファッション界におけるバンクシーのような存在で、何人かのクリエイターが集まってやっている、デザイン集団が手がけているブランドらしいのです。当社の雑誌のグラビア担当者もメールでやり取りしていただけなので、全く相手の詳細は分からないらしく、私の情報網をもってしても、どうやらメインで運営している人間は3人ほどだろう、という所までしか掴めませんでした。)という事だった。そして健三社長はこう続けた。(これはあくまで私の推測なんですが、XNUMXのデザイナーの一人と沢口明菜は恋人、ないしデザイナーが一方的に沢口明菜に思い入れがあるような関係なのではないでしょうか?もう少し行き過ぎた憶測をさせて頂くなら、沢口明菜に近づいたマツシタくんをXNUMXの人間が疎ましく思っていた可能性もあるかと思います。そして何か不都合があったら情報を完璧に操作するでしょうし、それだけの力が今のXNUMXにはあります。)さすがにこれは健三社長の飛躍し過ぎた想像だと思ったが、俺は第三者の介入という考えには至っていなかった。確かに、他の人間がマツシタを消した可能性もあるのか・・・俺は自分の情報だけを信じ、密室の空間で何が起きたか?という事ばかりを考えていた・・沢口明菜に熱を上げている誰かが、容認出来ない距離に接近したマツシタを殺した・・そうだとすると、沢口の(力)は他者を攻撃するような物ではないのかも知れない・・・そもそも、あの日もホテルで二人だけではなかったのかも知れないし・・・実は呼び出されたのはマツシタの方だったのかも知れない・・・情報操作に関しては牧村マネージャーの線ともう一つ、XNUMXの人間達の線も出てきた・・いや、双方が協力している可能性もある・・それに・・・俺は車窓から入る気持ちいい午後の日差しと、座席の足元の暖房のせいで、いつの間にかウトウトと居眠りをしていた。
目を開けても状況が変わっていなかったので、それが夢の中だと気付くには時間がかかった。さっきまでと同じ電車の中の同じ車両、同じ乗客たち。寸分違わず正面の座席の右の方に、幼稚園児ぐらいの女の子とお母さん、自分の座席側の一番左には杖に顎を乗せている老年男性が座っていた。車窓からの日差しが幾分ピンクがかって夕方のようだったので、そんなに寝過ごしたのか?と俺は驚いた。そして車内アナウンスが流れたのだが、なぜか上手く言葉が聴きとれなかった。次はどこなのか、自分の降りるべき駅は過ぎてしまったのかと少し心配になり、窓から向かい側のホームを見ようとしたが、目線以外、全く身体が動かない事に気が付いた・・・金縛り?
声を上げてみたがもちろん音は出ない。全身に力を入れて動こうとしてみても、歯を食いしばったような顔にしかならない。そしてそんな俺の事には、向かいの親子も横の老人も当然気付かない。駅に着いたらしく電車が止まりドアが開くと、一人として降りる客も乗ってくる客もいない。そのまま閉扉を知らせるベルが鳴った時、左の方のドア、老人のいる奥から何かがゆっくりと車内に入って来る気配がした。動かない体で視線を限界まで左に集めると、それが人ではなく、どうやら大きな白い馬だという事が分かった。ドアが閉まり電車が走り出す中、白馬はそのままのそのそと老人の前を横切り、俺のいる方へゆっくりと進んできた。整った毛並みはプラチナのように白く輝き、同色の鬣は長く美しくなびき、脚も首も発達した筋肉が雄々しく隆起している。目の前に来た時に頭部がハッキリと見えて、眉間に長さ50センチほどの一本の角が生えている事が分かった。ただの馬ではない、ユニコーンだ。電車の中にユニコーンがいるのに子供はおろか、誰も何とも思っていないらしく、声を上げたり凝視する者もいない。いや、もしかしたらこの存在は、俺だけに見えているのかも知れない。ここでやっと、これは夢ではないか?と思った。
ユニコーンにとって車内は窮屈そうで、首だけをこちらに向けて、俺に目線を合わせてきた。何か言いたいようだが、残念ながら俺は動物を飼った事もなく、ましてやユニコーンなどと意思の疎通を図る手段は知らない。それどころか、いまだに指一本動かせやしない。その間も電車は、まるで時間のように無慈悲に走り続ける。ユニコーンは微動だにせず、俺の方をただ真っ黒な瞳で見つめている。不思議と恐怖感はない。この動物から悪意のような物は一切感じないのだ。動けない俺が出来る事と言えば、その黒い瞳を見つめる事だけ・・・よく見ると、その瞳の中に、何かチカチカと無数の輝きのような物が見える・・俺はそこにピントを合わせてみた。するとユニコーンの目の奥に見えたのは、無数の星々の輝きで、それらが集まった銀河だった。俺がその、瞳の中の小宇宙に見惚れているとユニコーンは少しだけ頭を下げ、俺の胸に角を直角にあてがって、ゆっくりとだが一切の躊躇なく突然ズブリと突き刺してきた。俺は、あっ!と思ったが、流血もなく痛みは全く感じなかった。ユニコーンはそのままズブズブと角を俺の胸に突き刺していき、遠慮なく深々と根元まで押し込んできた。完全に角が俺の身体を貫通し、先端が座席の背もたれ辺りに達したと思われた瞬間、俺の身体はビクンと大きく波打ち、一気に全ての感覚と肉体の動きを取り戻した。動くぞ!と思って足に力を入れた時、俺はハッと目を覚まして、座席から落ちそうになった。慌てて体制を立て直すと、それを見ていた向かいの席の女の子が大笑いしていて、お母さんが申し訳なさそうにこちらに頭を下げた。ユニコーンの姿はどこにもなかった。
(25)プジョー
シャワーの後、クローゼットのいつもの場所にあった自分用のジェラートピケを着て、セーラは数か月ぶりに恋人のベッドに潜り込んだ。・・・アイツの匂いに腹が立つけど、今は頭をリセットしなくちゃ・・大事な撮影も控えてるし・・・何と言っても憧れだった雑誌アソートの紙面だ・・一番有名な横文字系ファッション誌で、注目のブランドXNUMXを着て、業界トップのカメラマン、ナミチさんに撮って貰える・・本当にすごい事だ・・・嬉しいし大きな仕事だけど、多分これがワタシの最後の芸能活動になるんだろうな・・・だからこそ身も心も最高の状態で挑みたい・・・妄想で生み出した空飛ぶ目玉なんて怖がっている場合じゃないよ・・余計な事は考えずにコンディション作りに集中しなくちゃ・・・。一気に緊張の糸が解れた身体を甘美な睡魔が包みこんだ。程なくしてセーラは、自分が夢の中にいる事に気が付いた。
辺り一帯に靄がかかった真っ白い駅のホームに立っている。地面も柱もベンチも全てが純白だ。そのせいで境界線がどこかもよく分からない。電車を待っていたような気もするが、自分以外には誰も見当たらず、駅員もいない。そこでセーラは(あ、いつもの駅だ)と思う。子供の頃から定期的に見る夢の中の、見慣れた駅。ここはどこか地元の駅に似ている。セーラは、どうせ今日も電車は来ないだろう、と思う。この駅に来てもいつも列車は入って来ないのだ。ただただ待ちぼうけをさせられる夢、それがこの駅でのお決まりのシチュエーション。・・そういえばこの夢、久しぶりに見たな・・子供の頃は頻繁に見てたのに・・最後に見たのはいつだったっけ・・・もしかしたら東京に出て来てからは見てなかったかも・・・そう思った時、遠くから列車が近づいてくる音が聞こえた。・・うわ、初めてだ、遂にこの駅から電車に乗れるんだ・・・セーラは入線してくる列車を楽しみにしてホームを覗き込んだが、やってくるのはごくありきたりな車体で、昔の東海道線のようだった。・・・なんだ、もっとこの駅にぴったりな、真っ白で未来の新幹線みたいなのが来ると思ったのに・・明晰夢って自分の思い通りになるんじゃなかったっけ?・・まぁいいや。列車が止まり、ドアが開いても誰も降りてくる者はいなかった。セーラは、行先も分からないのに乗っていいものかと少し心配になったが、そもそも夢なら大丈夫だろうと思い、恐る恐るだが車内に入った。
中はガラガラで静まり返っていたが、入ってすぐ右横の座席にマツシタが座っていた。・・えっ!マツシタくん・・の幽霊?嘘っ、どうしよう・・セーラは少したじろいだが、マツシタは真っ直ぐ正面を見据えていて、そんなセーラに全く気付いていないようだ。ふいに話し声が聞こえたので振り返って左の方を見ると、反対側の座席の隅に、沢口明菜と牧村が横並びで仲睦まじく座っていた。何となく二人の方へ進んでみると、今度はその正面、マツシタ側の座席の真ん中やや右寄りに、同級生の彼が座っていた。グレーのパーカーの上に古着のM―65ジャケットを羽織ってデニムを穿いている、いつもの格好だ。多分、取材の帰りなのだろう、カメラバッグも持っている。この車両の客は自分以外この3組だけで、牧村親子はといえば、ずっと話をしていてセーラの方をチラりとも見ない。セーラは彼の前に進んで顔を覘いてみたが、マツシタと同じように正面を向いたままで視線が固まっている。顔の前で手を上下に振ってみたが、瞬きさえもしない。・・・なんだ・・沢山話したい事があるのに・・。電車は進んでいるようだが、揺れも感じないし、音もしない。行き先があるようでないような、もしかしたら走る為だけの列車なのかも知れない。セーラは一応つり革を持って、正面からじっと彼の顔を見つめた。・・・すごくハンサムってわけじゃないけど、悪くない。歳より若く見えるし・・でも、無精髭は剃った方がいいかな・・。彼は相変わらず姿勢正しく乗車している、瞳の奥には何の思考の輝きも見られない。・・・ねぇ、ワタシ本当は彼氏がいるんだよ・・8つも年下なんだよ、その前は50過ぎのテレビ・プロデューサーと付き合ってて、車やマンションまで買って貰って、別れたのにまだそこに図々しく住んでるんだよ・・・二十代の頃、ミュージシャンと付き合ってた時には、よく知らなかったんだけど一緒に捕まっちゃうようなモノもやってたんだよ・・AVにも出てたし、マツシタくんの事だって一度も好きになった事ないのにプロポーズまでさせて弄んでいたんだよ・・それに・・・ねぇ、どうしてそんな天使を見るような目でワタシを見るの?・・何でワタシの事を神聖化するの?・・・ワタシ、貴方に見合うような女じゃないよ・・それなのに何でこんなに大事にしてくれるの・・・顔がタイプ?身体がいい?タレントだから?・・ねぇ、貴方とこれからどうやって過ごして行けばいいの?・・ずっと一緒にいてくれるの?・・ねぇ・・・セーラは反応のない相手に一方的に話し続けた。気が付くとつり革を持っていない方の手に、何か細長い物を握っている感触があった。見るとそれは、中南米で使われる山刀のような長いナイフだった。セーラは全くそんな事をしたいと思っていないはずなのに、なぜかそうせざるを得ないという気持ちになって、青白く輝くマチェーテの尖端を彼の胸に突き刺すと、体を貫通させて座席に達するように躊躇なく押し込んでいった。豆腐を切るように手応えもなく流血もなく、深々と突き刺さった刃が体と直角に浮かんでいるのを見た時、セーラはそこでハッとして手を離した。すると次の瞬間、彼の身体は刃物ごと消えて無くなってしまった。セーラは悲鳴を上げながら目を覚ました。
自宅まであと1ブロックという所でプライベート用のスマートフォンが振動して、俺は(そういえば、今日は朝からこっちの電話を使っていなかったな)と思いながらバッグから取り出した。
「もしもし?」
「あっ!もしもし!」
電話をかけてきたのはセーラだった。
「ねぇ!大丈夫?」
「ん?どうした?」
「大丈夫なの?!」
「えっ?俺?大丈夫だけど・・」
「ホントに大丈夫?!怪我とかしてない?」
「してないよ、どうしたんだ一体?」
「元気なのね?」
「ああ。疲れてはいるけど」
「・・・よかった・・」
俺は一度携帯を耳から離し、画面を確認した。案の定、彼女からのメッセージや通話の知らせが10件以上も入っていた。
「ごめん、何度も連絡をくれてたみたいだけど、取材に行っていて気づかなかったんだ、この電話も朝から全く触ってなくて・・・」
「ううん、いいのそれは・・・それより今、とても貴方の事が心配になって・・ごめんなさい、こっちこそ急に」
「いや大丈夫。そっちこそ平気?」
「うん・・少し落ち着いた」
「それは良かった」
「まだ外って事だよね?」
「ああ、でもあと数十秒で家に着くよ」
「そうなんだ・・・今から行ってもいい?」
「かまわないよ」
「あ、でも、帰ってからもお仕事あるよね?」
「あるけど、今日はもう何もやる気になれないんだ・・なんて言うか、重厚な話を長時間聞き過ぎてしまってね」
「そっか・・」
「キミさえ良ければ、軽く夕食でも作って待ってるよ」
「えっ本当?嬉しい!」
「大した物は作れないよ、期待しないで。あ、ついた」
俺は携帯を首に挟みながら玄関のドアを開けた。ほんの少し前にも同じ行動をとっていた気がした。
「いいのいいの、貴方のご飯美味しいから。・・ところで、今日は何を着てる?今の服」
「ん?今の服装?いつもどおり、M―65にパーカー・・リーバイス・・」
「靴はレッドウィング?」
「そう、アイリッシュセッター」
「うふふ」
「なに?」
「ううん。90年代の人みたいだね」
「機能美だよ、仕事の為にポケットの多い上着、雨対策、タフな靴」
「そっか・・一時間ぐらいでそっちに着くと思うんだけど、駐車場って近くにある?今日車なんだ」
「ん?誰かに送ってもらうの?」
「違うよ、自分の車。青いプジョー」
「えっ、セーラ運転するの?」
「するよ、ちょっと久しぶりだったけどね」
「そうなんだ、まだまだキミを知らないんだな、俺は。」
「そうね・・言ってない事がまだまだ沢山あるよ」




