王子と王女ー牢に閉じ込められたKeatin王子
昔の二人の王子と王女のお話
王子の名前はKeatin
国は乱れて
纏まりがなく
無策だったことによって
Keatin王子は国王に対して直談判をする
そして、騒ぎ立てて
怒り続けていたら
乱心者扱いをされて
王子は地下牢へ放り込まれてしまう
真っ暗な地下に閉じ込められたのである
王子はこの地下で何度も悩み苦しんだ
周囲が自分に対して行った
無礼な数々
国王たりとも過ちは決して許さない
過ちあれば処罰する
国王を牢へ入れてしまう
必ずそうするとと決めていた
そのうち、周囲への憎しみ
恨みを深く感じていた
許せない気持ちが高まってゆき
自分で制御できないほど
酷い苛立ちを感じていた
いつかこの地下牢から出て
私を放り込んだ者へ復讐する
私をこのような屈辱を感じさせた者達
私は決して許す事はない
決して許さないと決心していた
私をこのような奴に合わせたもの
私が処罰する
私を怒らせたらどうなるか
あの者たちに思い知らせてやる
必ず報復はする
そう言えば強いように見える
Keatin王子はこの暗い地下牢にいるのが辛く
屈辱的な想いを感じるあまり
非常に心を深く痛めていた
しかし、実情は異なる
本当は王子にはそれだけの酷い報復をする
そのようなことができない気性であった
Keatin王子は座り込み
下を向き寂しそうな顔で
地面をじっと見つめていた
しかし、そんな時
小さな光が見えた
その光に向かっていくと
そこには天窓があり
外へ出られるかもしれない
そう思ったKeatin王子は
まず、窓を開けようとした
しかし、どうしても届かない
物音を立てると看守の番人にバレてしまう
そこで、Keatin王子は知恵を絞った
窓の朽ちた部分を剥がして
窓枠を外すことにした
すると無事に窓枠を外すことに成功した
Keatin王子は窓から必死に出ようと試みた
しかし、人が出られるほどの隙間はない
このままではいけない
そうだ、顔は出るほど大きい
だから、どうにかすれば
誰かに助けを求めることはできる
でも、私を助けてくれる人はいるはずもない
それでもこれしかない
この手段以外に考えられない
Keatin王子は紙と羽ペンを持ち
メッセージ「地下牢に閉じ込められています
どうか、助けてください」
Keatin王子は何枚も書き綴り
窓枠を外した隙間から投げようとしていた
そこにたまたま一人の人が通りかかった
この人は女性のようです
ピンクのドレスがチラッと見えた
これは今しかないと思った
Keatin王子は覚悟を決めた
Keatin王子「どうか、気づいて欲しい」
王子はそう願いながら
その女性の足元に何度も投げた
すると女性は足元の紙に気づいて
Keatin王子が書いた紙を拾って
どうやら読んでくれたのである
女性は辺りを見渡すような仕草をして
地下にいるKeatin王子を探しながら
下にある地下牢を見つけて
この地下牢にいるKeatin王子に気づいた
女性)「大丈夫ですか?
今、助けます」
女性は急いで地下牢へ向かった
Keatin王子)「お、お、お願いします」
Keatin王子は自分の周りに女性は近づけない
そのわけは苦手だったからである
その王子に異変が起きていた
顔を真っ赤にして
先程の女性の真剣な眼差し
その行動的な姿に心惹かれていた
自分ではそれにまるで気づいていないのであった
いつか自らで理解できる日が訪れる
人を信じる心
人を思いやる心
それを忘れずにしていれば
きっと人の気持ちを知り
言葉をはっきり述べることができるようになる
信じることが大切なのです