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0.プロローグ
「――少年、君は知っているだろうか?」
彼女は語る。
「神の愛の……その真なる様を」
その白い――眩いまでに真っ白な空間で。
「古往今来、万人により謳われるその様が偽りであることを」
蒼穹を思わせるその……青い瞳をそらすことなく。
「……君は知っているだろうか?」
慈愛と悲哀を織り交ぜた笑みを浮かべて。
「祈るだけでは届かない。想うだけでは通じない」
祈るように、想うように手を拱きながら。
「されど、通じたところで意味のない――そんな愛があることを」
キーワードは『軽いノリ』です。すごく憧れます。
軽快なボケとツッコミとか書けるようになりたいなぁって感じです。