普通でいたい。
暗めの作品で、気分悪くなることがあります。それでも言い方のみ読んでください。決して明るくないです。見るのは自己責任。
普通。基準。一般。そんなものがある世の中が生きにくい。
そんなことを授業中にぼーっと考える。
「高田さん?」
先生に声をかけられる。あ、私先生に指名されたんだ。
「ここの答えは?」
当然、授業をぼーっと右から左に聞き流してるから、答えなんてわからない。
隣の席の友達が代わりに答えをいう。
「〇〇です。」っと。
隣の席の友達の解答から少しして、チャイムと同時に授業が終わる。昼休みだ。
「高田さん、少しいいかしら?」私は担任の先生に呼ばれる。
連れて来られた場所は図書室で、連れてこられたあと、鍵を閉められる。
「高田さん、普通になってほしいわ。」
普通…?何が、…?私は思うけど、沈黙したまま時間が過ぎた。
「いい?隣の人を見習いなさい。これで何回目…」
私は問題児だ。何度言われても言うことを聞けない。
だからといって、人に害を与えたりしないのに。…私またやってしまったな。
私の家はお母さんと私だけの暮らし。またお母さんに迷惑かけちゃう。
三者面談。先生がお母さんにいう。
「この子、ずっと授業中も喋らず、ずっと固まったままなんです。」
お母さんも先生に対して謝る。
帰り道。お母さんは私にいう。
「みこ、普通になってほしいわ。」
だから、普通って何よ。喋れない人の気持ちも知らないで。
家に帰って、ゆーちーぶを開く。思わず、「ふっ、」って声が出る。
面白い動画を次々と流す。
私は絶対に無理だ。なぜなら喋れないから。
私はなんで“普通”になれないの。
“普通”ってなに、“普通って何なのよ、”
その問題を問いながら今日も私は眠りにつく。
…暗いですね。この小説