冒険者紅蓮との対面です
ミナと街で次の街まで行くために色々なものを買い込んだ。荷物が少ないと怪しまれるので二人とも大きめのリュックを買い、重いものはポシェットに収納して荷物がたくさん入っているように見えるよう毛布を詰め込んだ。
そしてギルドからの連絡があり護衛が決まったようなのでギルドへ戻ってきた。
「お待たせしました!今回依頼を受けていただく事になった紅蓮のみなさんです」
受付のお姉さんに紹介された紅蓮というチームの三人だった。
「依頼主のアリアさんだな?俺は紅蓮のリーダーのダイだ。よろしく!」
「ジーンだ」
「ヒナです!」
「今回依頼をさせていただきましたアリアと申します。こちらは仲間のミナです。ゲーテヴォルグまでの期間よろしくお願いしますね」
三人はいい笑顔で握手をする為に手を刺してくれた。
良かった、ちゃんと希望通りの人達がきてくれたみたい。横を見たらミナも同じことを思ったのかホッとしている。
「一刻も早くこの街から出たいのですがみなさんはいつ頃出発することができますか?」
「俺たちはいつでも出発できるぜ!!」
さすがCランクなだけあって準備は万端だったみたい。こちらも城からの見張りが付いててマグダリアから出たことを確認させないといけないので早々に出発する事にした。
「アリアさんとミナさんは身分証持ってる?街を移動するなら身分証がないと出入りするのにお金がかかるわよ。冒険者ギルドか商業ギルドで登録だけしておく事をおすすめするわ」
なるほど。今の私は平民なので身分証などはない。別に王女だったことを隠す必要はないけど危険を回避する為には言わない方がいい事もある。
「冒険するのもたのしそうね!冒険者ギルドに登録しましょうか」
「そうですね、その後に何か仕事がしたくなったら商業ギルドにも登録してしまえばいいですし」
ミナが楽しそうに賛成してくれたので二人揃って冒険者ギルドに登録して身分証を発行してもらった。