ボスと対面します
ウォールの三人は地上に戻るというのでこの階で別れて私たちはさらに下へ向かう。
「ダンジョンから出たらギルドに言伝を頼んでおくからオーク肉でパーティーしましょう!三人にもぜひいらしてくださいね」
「いいんですか?絶対参加させてもらいます!!」
「あと、これおやつ用に作ったクッキーなんですけど、良かったら食べてみてください」
サンドイッチを作る時に小麦粉が結構あまったのでついでにクッキーを作っておいた。五枚ずつ小分けしておいたので一人ずつにわたして三人を見送る。
三人はいたくお昼ご飯を気に入ってくれたらしくたくさんのごちそうさまとありがとうを私に送ってくれた。
「うっし、ならサクサクいくぞ!15階層までしかないから今日は7階が目標だな!」
ダイさんが予定を組んでくれているので私は着いていくだけで階段を降りていく。
降りた先は草原が一面に広がっていた。
「次は草原ですか!!これは薬草がたくさん生えてそうですね、アリア様!」
ミナがワクワクしながらこっちを見ているのはきっとお腹も膨れてさっきの恐怖が吹き飛んだのか腹を括ったのか。
順調に進んでいくとこの階ではオークが出てきてまた大量のお肉がポシェットの中に溜まっていく。
薬草もそこら中に生えていて、セイヨウカラシナ、ナズナ、ハコベが採取できた。株ごと持ち帰っていつか育てようと思っているが種類的に七草粥ができてしまいそうね。
「やっぱりこのダンジョンはあたしたちにはちょっと物足りなく感じちゃうなー」
「仕方ない。薬草採取にはもってこいなのと俺はアリアさんのオーク肉のトンカツというものにとても興味があるから少し高揚している」
珍しくジーンさんがテンション上がっている気がする…期待に応えるために気合を入れてたくさん豚カツを作らなきゃね。
随分たくさんのオーク肉が手元にあるのと、まだ増えるだろうと予想して紅蓮とウォールのメンバー全員がお腹はち切れるまで食べてもらっても余裕があるので他にも何か作るものを考えよう。
「最初のボス部屋ついたぜ!すぐ入れるじゃねーか、タイミングいいな」
ボス部屋も前のパーティーが倒してから一定の時間が過ぎないと復活しないので人気のダンジョンだと待つ事も多々あるらしい。
その為ボス部屋の横はセーフティーゾーンとなっている。
「このボス部屋も俺たちははっきり言って余裕なんだが二人は一緒に入るか?怖かったらここで待ってても大丈夫だぜ」
「いえ、せっかくなので経験させてもらいたいです!こんな経験みなさんといないとできませんもの!このダンジョンでは全てのところへ着いていきます!!」
ワクワクして眠れなかったのはゲームの中でしか知らないダンジョンを見て回る事ができるから、最初のオークは怖かったけどもう大丈夫。
「さすがアリアちゃん!よし、さっそくいくよー!」
「アリア様、手を繋いでもらえますか?私実はまだ少し怖くて…」
可愛いミナ。いつもは守ってもらう立場だからこんなミナを見るのは新鮮でしっかりと手を繋ぐ。
「さぁ、私たちも行きましょう!」
ボス部屋へ入ると中からすごい鳴き声が聞こえてきた。
「変わらずミノタウロスだな!アリアさん、ミノタウロスの肉はなかなか高級品だから楽しみにしててくれよ!」
そういうが早いか三人は勢いよく走り出す。ミノタウロス…牛肉…なのでしょうか?体が人間に見えなくもないのでなんとも言えないけれど。
あっという間にミノタウロスは倒れ、素早く解体されていく。ミノタウロスは捨てる場所がないくらい素材としても優秀らしく置いていくものは少なかった。
「アリアちゃん、これ!パセリが生えてたよぉ」
「まぁ!パセリはいろんな料理に使えますからすごく嬉しいです!」
なら根っこから引っこ抜くねーとヒナさんが株ごとわたしてくれたのでまずはパセリから育ててみることにするわ。
全員がホクホクしながらボス部屋を後にした。




