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準備が捗ります


 ダンジョンへの誘いを受け注意事項や必要な物を聞き、出発は二日後となった。今回のダンジョンでのご飯も私が担当する事になったけどダイさんから、収納ポーチの存在を知られないように気をつける事を言われてるのでそれも含めて考えなくちゃいけない。


 「うーん、ダンジョンで食べる時に簡単に調理ができる物…もしくは調理済みで尚且つポシェットからサッと取り出して違和感のない物…」


 紅蓮のみなさんと別れミナと宿屋へ向かおうと思ったけど、まだ夕方前なのでせっかくだから市場に買い物へ行くことにした。夜ご飯は部屋で私が食事を作ることにしたのでさっそく魚料理にする。


 「うわー!アリア様!この時間なのに結構賑わっていますねぇ」


 「本当ね!やっぱり冒険者の方がたくさんいると街も賑わうんだわ!食材だけじゃなくて屋台まで出ているもの」


 魔物肉が多くギルドに持ち込まれるので串焼きのお店がおおいのでさっそく買い食いをすることにした。お城にいたら買い食いなんて一生できなかったものね。


 「ん?ここ…ミナ、ここの串焼きにしましょう。香りが他のところと違うわ」


 「とてもいい香りですね!すみません、二本いただけますか?」


 「へい!ありがとうございやす!」


 「ここの串焼きはなんだか他のところと香りが違うようだけれど香辛料をとてもうまく調合されているのですね」


 「お!わかりますかい?実はじーさんの代から伝わってるスパイスの超合法なんで他の店には真似ができねえんですよ!」


 「まぁ!うふふ、それは楽しみね。じゃぁ、おじさんありがとう」


 

 屋台から離れて近くの噴水に腰をかけて串焼きを食べ始める。オーガのお肉を使っているのだが、自分で調理した時よりもとても柔らかい。そして鼻を抜けるスパイスの香り…


 「美味しい!!それにこの香りは…これはにんにくが使われてるのかしら…うーん、なかなかに複雑でわからないわ」


 「さすが秘伝のレシピですね!ところでにんにく?とは香辛料なのですか?」


 「にんにくはこの世界だとガーリックの方が伝わるのかしらね。これは香辛料ではないけれどとても幅広く使えるの」


 ミナがなるほどと言いながら最後のお肉を食べ切った。魔物のお肉も種類によっては最高級品と言われるものがあって、オーガのお肉は牛や豚と同じようにお手軽に手に入るものらしいのでどの料理が合うのかをつい考えてしまう。


 「今はお料理の事は置いといて、明後日からのダンジョンで食べるご飯の事を考えましょう」


 「アリア様、ダンジョンで火を起こす事は可能と言っていましたがみなさんは普段お鍋などは持って行かないとおっしゃってましたよね。どうやって乾燥したお肉や硬いパンを食べているのでしょう」


 「そうねぇ…パンに挟むのかし…ら、挟む!そうよ!挟めばいいんだわ!」


 そうと決まれば今日手に入れるものは決まったわね。頭にハテナが浮かぶミナの手を取り急足で材料が並ぶ市場の中へ入っていく。





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