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ダンジョンへのお誘いです


 「やっぱり明日からは私が作るしかないですね。港町のご飯楽しみにしていたのに残念です」


 「まぁ、宿のご飯て基本は美味しくないの。でも酒場はあるからそこでご飯も食べれるからもし良かったら今から行かない?私たちご飯いこうと思ってたの」


 ヒナさんからの提案で三人と一緒に街の酒場へお昼ご飯を食べに行くことにした。


 向かった先は《小鳥亭》という酒場でこの街で一つしかない酒場なだけあってお昼から人が結構入っている。


 ダイさんが全員分のエールとオススメで料理を頼む。



 「さぁ、とりあえずこのエールで乾杯するか!無事にゲーテヴォルグへたどり着いた事に乾杯!!」



 みんなでグラスを合わせて乾杯をして各々飲み始める。実はお城で飲むアルコールはワインか果実酒ばかりだったので初めてエールを飲んだ。この世界のエールは冷えていないから前世のビールに慣れている私には少し物足りない気持ちになってしまう。


 「そういえばこの街の名前ってなんて言うのですか?」


 ずっと気になっていたことを聞いてみる。


 「そういやいってなかったか?ここはリオメルって街だ」


 「まぁ、街というには小さいけどな」


 港町って感じの小さな街なのだがダンジョンがあるので人の出入りがとても多く人口もそれなりなので街と言われている。



 「お待たせしましたー!!」


 みんなで話していると料理が運ばれてきた。大きいお肉の串焼き、葉っぱに包まれ蒸した魚、大きな焼き海老、硬めのパン、焼き貝。さすが海の近くなだけあって海鮮物が出てきた。


 うーん。美味しいけど味は基本塩味で味変用に唐辛子を練ったような物が一緒に運ばれてきた。どれも素材の味を活かしましたって感じの料理ね。


 「海鮮物を使って早く料理が作ってみたいです」


 「アリアさんの海鮮料理…すごく食べてみたい」


 「俺もそれは同意だな!代わりといっちゃ何だがダンジョンで取れた食べれる素材を差し入れさせてくれ」


 ジーンさんとダイさんも私の料理をお気に召してもらえたようで嬉しい。ダンジョンで取れるということは魔物のお肉って事よね?当たり前だけど前世で使ったことのない材料を上手に料理できるかしら…


 「魔物肉…頑張って料理してみますね!!」


 「ダンジョンはね、お肉だけじゃ無くてダンジョンでしか取れない薬草とかも採取できるんだよー」


 ひなさんがダンジョンで採取できる薬草の話をしてくれたけど、話を聞いたところなんだかハーブみたいな物だった。


 「薬草がもしかしたらお料理で使えるかもしれないですね」


 「そうなのか?薬草を料理で使ってる飯屋なんて聞いたことねぇな」


 ダイさんがびっくりしている。


 「まだ確定していないのですけど、なにはともあれ実物を見て研究してみようと思います!」


 「ふむ。ならばアリアさんも一緒にダンジョンに潜ってみてはどうだろうか」


 突然考え込んでいたような素ぶりのジーンさんにとんでもない提案をされてしまった。

なにそれ…なにそれ…なにそれ…私…



 「ワクワクしてきました!!!!」


 

 「ア、アリア様!落ち着いてください!」


 突然立ち上がった私にミナが急いで宥める。


 「ミナ!これよ!私もう立派な平民になったのだから冒険だってダンジョンだって自由にしていいのよ!あぁ!こんな胸がワクワクすることがこれまでにあったかしら!」


 高ぶった気持ちを抑えきれずにミナの肩をガシッとつかみ揺さぶり話しかける。


 「アリアちゃん、落ち着いて…ミナちゃんが気絶しちゃうよ〜」


 ヒナさんに言われ、ハッと我に返り椅子に座り直す。


 「おほん、失礼しました。ご迷惑でなければぜひご一緒させてください!しかし私もミナも戦うことができないので足手まといになってしまうかもしれませんね…」


 「この街のダンジョンは初級から中級くらいだから二人がいた所で俺たちゃ全く問題ないぜ」


 「なんて心強いんでしょうか!それではよろしくお願いします」

 


 こうして私の初めてのダンジョン行きが決まった。

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