幻の国、聖女伝説
幻の国といわれる国という国が存在している。この国は場所はその国の人々のみが使える魔法によって隠されどこにあるかも知られていない。
まだ魔法が世界中で使われていた頃、世の中は戦争ばかり起きていた。魔法を使える人々は傷つき命を落としながらも国の王が戦争を望む限り同胞と戦い続けなければいけない。
魔法は有限ではない。それを知らない愚かな王は魔法使いたちに子を成すことを強要したが魔法使いとは確実に生まれるものではない。
そのような中、ある一つの国の王が領土を広げるために今までの戦争とは比にならないほどの戦争をする事にした。
その戦争で数多の魔法使いたちが命を落とし、同胞を手にかけることで心をすり減らしていった。魔法使いとは同胞はみな家族だと謳い愛している。
その手で愛する者たちを殺す事に耐えうるものはいない。
長く厳しい戦争が続いた最中、とある小さな小さな村に逃げ込んだ魔法使い達がいた。そここそがまだ村であったシュペルハーゲンだった。
息も絶え絶えになり体は傷だらけになりやっとの思いでたどり着いた村。
「あら?やだわ、傷だらけの人たちがいる!」
そう言って近寄ってきたまだあどけなさの残る女の子。
「すまない…少し休ませてほしい…」
そう言って魔法使いたちは意識を手放した。
次に目を覚ました時魔法使いはベッドで横になっていた。
「ここは…」
「あら、目を覚ましたのね?良かった!ご飯はたべれるかしら」
「君は…?すまない、まさかベッドを借りてしまったとは…食事まで良いのだろうか?」
「もちろんよ!私の名前はアリシア!私が作るご飯を食べたら傷も治ってしまうからいっぱい食べてちょうだい!ほかのみなさんにも食事を運んだから」
向日葵のような笑顔を見せる少女に魔法使いの青年は照れつつ渡された食事に手をつける。
一口食べた瞬間に体が暖かい光に包まれた。そして気がつくと体に無数についていた傷が治っていた。
「どうして…傷が…傷が治っている…」
「ふふふ、だから言ったじゃない。治るって。
あなた達ずいぶん酷い怪我をしていたわ。命の灯火が消える寸前の人もいたのよ!もしかして戦争で戦っている魔法使いなの?」
「あぁ、俺たちは魔法使いだ。傷が深すぎて戦えないからもうダメかと思っていた時この村についた」
「やっぱりそうだったのね、村長がそう言ってたの。でも、安心してちょうだい、この村に辿り着いたあなた達は誰も死んでないわ」
そう言ってアリシアは青年の手を握って笑った。




