お疲れ様会はカレーライスです
「アッハッハッハッ!まじかよ?唐辛子の粉で撃退って冒険者じゃ絶対思いつかねぇ倒し方だせ」
涙を流しながら大笑いするダイさん。
「ほんとだよー。助けられたあたしがびっくりしちゃった」
「ふむ。アリアさんは怒らせないようにするとしよう」
ヒナさんもジーンさんも一緒になって揶揄ってくる。
大きな怪我はみんなしていなかったけど、切り傷は見てわかる程には所々にある。そうまでして私やミナや行商の方を助けてくれた紅蓮と護衛の面々に感謝して、豪勢な食事にしようと思う。
今日はもうここで野営をする事になったのでみなさんがテントなどを用意している間に準備を始める。
まずは鶏肉を唐揚げにする為に下味をつける。まずは鶏肉を二十キロ取り出して一口サイズに切り分けていく。塩麹を見つけたのでこちらも大量に買っておいた。
たくさん動いて戦ってくれたみんなの為に、少しでも栄養となって傷が早く治るように…
「きゃっ!」
「アリア様!!!」
突然手が光り、びっくりしてお肉を落としそうになった。横にいたミナが驚愕してお肉と私の手を離す。光はすぅっと薄くなって次第に消えた。
「アリア様、大丈夫ですか?なにがあったんです?」
泣きそうになっているミナをなだめる。
「大丈夫、なんともないわ。でも何故突然手が光ったのか私にもわからないの…お肉も大丈夫なんともないみたいだわ」
今まで生きてきてこんなことはなかったし聞いたこともない。わからないから対処のしようもない。
「このまま食事を作るわ。害がないなら大丈夫だと思うの」
不満そうなミナに次の作業を押し付けて、一旦今のことは忘れてご飯作りを再開する。
次に食材を買い込んでいた時に香辛料のお店の端の方に追いやられていたとある食材を出す。絶対に作りたいと思っていたアレ。
ターメリック、コリアンダー、クミン、カイエンペッパー、ガラムマサラ、カルダモンを道具屋で買ったすり鉢でゴリゴリ粉末にしていく。
「アリア様、こちらは何をつくっているんですか?香りがとても独特ですね」
「そうでしょうそうでしょう。ふふふん、これはカレーというものを作るのですよ」
そう、前世でも私が大好きだったカレーライスをついに作る時が来たわ。この世界にはたくさんの香辛料がある事を知ってカレー欲が増幅した。足りない食材も多々あるのであるもので作るけど、美味しくできる自信がある。
生姜、ニンニクを炒めてクミンを入れる。香りが立ってきたら玉ねぎを飴色になるまで炒め、先日のオーク肉の残りとにんじん、じゃがいもなどの野菜と多めにトマトをいれてさらに炒める。他の香辛料をいれて水を入れて沸騰して油分が分離してきたらカラムマサラを加えて煮詰めたら出来上がり!!
収納から前に使った油の入った鍋を取り出して、野菜を素揚げして下味をつけていた唐揚げを揚げた。
「さあ、今日の晩ご飯できあがりましたよ!!」




