9話 死なない生物は調査を始める
「やっとついた...」
あれからレベルがまた上がってスキルを手に入れた。魔力操作/感知とかいうスキルだ。
---魔力操作/感知---
魔力を操作。大きい魔力なら感知できる。ステータス!
==ステータス==
HP-105
攻撃力-25
防御力-50
素早さ-25
魔力-????
ステータスもお気持ち上がった。どうやらレベルアップでステータスも上がるようだ
いろいろあったが、俺は王都へ着いた。
王都は活気があり、人も多く表面はとてもいい街だ。
「うわぁ...」
物価高!村だと石炭10ラズなのに王都は14ラズ。
林檎は...一つ5ラズ?ぼったくりってか詐欺じゃねえか!
俺はびっくりというか自分が田舎にいたことを実感してちょっと落ち込んだ。
---
「おい!宿はいくらだ?」
宿屋についたら早速値段を聞く。確かここが記憶では最安の店だ。
「お客...?ッチ。ガキか。3ドウカだよ。」
1ラズは100ドウカ。300ドウカは無理だな...
「あっちの店は2.5ドウカだったが?」
これから戦うにしても俺は弱い。いろいろこれからのために金は残しておきたい。
俺が持っている金は村にあった総資金合計3万ドウカ。100ラズカでギンカっていう通貨になる。ちなみに10ギンカで1キンカ。つまり30キンカ俺は持っている。これだけで一生生きていくのは不可能だ。次の買い物で食費などが増えるし、宿代も高くなる。
「…………っわかったよ。2.4ドウカで。」
「よし。」
「二階の部屋だ」
子供が一人旅ってのはそこまで珍しくないのだが、王都にいるのは珍しい。なぜなら王都から一人旅する子供はいるけど外から一人旅してくる子供はあまりいないからだ。王都から旅を始めて王都の宿にいるのは笑えるからな。
そう思いながら財布を出す。念のためキンカ一枚を靴下の中に入れて寝た
節約...しなきゃなぁ。
---
朝起きると俺はすぐ気が付いた。誰かがこの部屋に入った痕跡がある。
王都ってのは物騒なもので窃盗なんて日常茶飯事。殺人なんかもたまに起きる。王の力が平民まであまり届いていない証拠だ。いつか反軍に責められて滅ぶなこの国。
王都の治安の悪さを知っていたから寝る前、部屋の前に罠を仕掛けておいたのだ。
その罠が作動している。ネズミや害虫の可能性は薄い。俺は蚊が嫌いだからな。虫よけの薬草を潰して粉末状にし、水に含ませたスプレーを撒いたからな。ちなみに匂いもいいのでお勧めだ。
この薬水がネズミに害があるかどうかは知らんが、ここは二階。可能性は薄いだろう。
罠には血痕が付いているな。水で慌てて証拠隠滅をしようと拭いたのだろうが、俺の目は欺けないぜ。
昔炭爺が言ってた。
この世の万物はすべて魔力が籠っている。
こないだのレベルアップで手に入れたスキル魔力操作を使うとき!
空気とかの魔力は薄すぎて抽出できないけど...人の血液の中の魔力なら抽出できる!
ほんの小さな魔力だ。この魔力を...俺の魔力で包み込む。できた!これができたからなんだという話だが魔力ってものはそうスイスイ操れるものじゃない。ってか無理だ。魔力って感覚を理解するのも普通ならとてつもない時間がかかるそうだ。数年、数十年。センスがないやつは一生魔力の感覚がわからなく、魔法が使えない。
魔法を操作したからなんだって話だが。
ステータス
==ステータス==
HP-105
攻撃力-25
防御力-50
素早さ-25
魔力-????
ちなみにこの俺の視界の中だけに現れる文字はまだ慣れない。
魔力だけが????ってところが不思議なポイントだ。なんか見るには条件がいるとかそういうのなのか?それか鍵みたいなのがあるのか。それを知るために魔力に関することは何でもやってみるそう思った。
---
「あんただろ!泥棒の犯人は!」
俺は宿主を指さしながら言った。宿主は足を怪我している。昨日までなかった怪我だ。
「あ?ガキが。なめてると殺すぞ。」
「殺されるのは嫌だ!でも盗んだものを返せ!」
「なんだこいつ。俺が何を盗んだって言ってんだ」
「そりゃ...」
あ。何盗んだか確認してなかった。やらかした。
「チッ。殺す。」そう言って宿主はヨーヨーのようなものを取り出した。とげが付いていて危ないがこれで殺すの?
「俺も元々は冒険者だったんでね。糸飛駒のニャンスー。聞いたことくらいはあるだろう?」
……!
「まったく知らないし、知りたくもない。」
さて。どうしたものか。魔力って体力とかと同じで実態がないからな。俺の魔力????が多くても意味がない。かといって肉弾戦はもっと無謀だ。俺のステじゃタコ殴りにされるだけ。
じゃあ魔法かといっても違う。俺は今ファイアーボールしかできない。室内で使ったら火事になる。放火は処理がめんどくさいという理由で即刻逮捕される。
殺人で捕まらなくて放火で捕まるのは俺的には不思議な話だが...
え
じゃあ俺。人間へのまともな攻撃手段もってないじゃん。最近勝利続きで自惚れたのか俺!思い出せ!先日の木こりのおっさんを!
ん?木こりのおっさん?
これだ!
---
「おらぁ!ファーストヨーヨー!
キャノンヨーヨー!」
なんかすごそうな名前で投げてきたが、
「えい」俺はあの木こりのおっさんの斧を一振りした。それしか攻撃手段がないからだ。
「グッ。」(このヨーヨーのニャンスーと謳われた俺が!こうもあっさりと…)
「奥義!チャネルロールヨーヨー!」
「えいや〜」
「うがあぁ。無念…」
やっぱすごい威力だな。でもやっぱ武器用の斧じゃないからか、鉄とかは貫通しないっぽいな。これはこれからはあんまり使えないっぽいな。
持ち物検査をしたところ俺のドウカがばれない程度盗まれていたので奪い返した。ついでに所持金を奪った。
そうして俺は初の買い物へ向かった。




