2話 死なない生物の誕生日
普通に寝て起きたら俺は真っ白い...いや黒い?微妙な場所にいた。
え?
俺は確かに自室で寝た。いつも通り夕食を窯で作って、寝る支度をしただけ。
手は...ある。足もある。
「申し訳なかったあああ!アレイ!」
うわぁ!「なんだお前!光?神か!」言い伝えである。神様に会うためには勇者にならないといけない。
え?勇者?「ああ。いかにも私は神だ。」
なんだほんとに神か?一種の詐欺なんじゃ
「なんだ?あんた?本当の神なのか?まじか。いないと思ってた」
「か...軽いな。私は一様神なんだが...」 「神は確か3種類いたはずだ。魔王神、太陽神、そして天界神。あんたはどの神なんだ?」
「え?そこから?私は死神といった方がいいのかな?死をつかさどる神さ。」
「....まあ設定はちゃんとしてるな。」
「何か申したか?」
「いいやこっちの話。で?そんなえらい神様が俺になんの用なんだ?」「単刀直入に言う。こちらの手違いでお前さんを不老不死にしてしまった。」
...嘘が下手だな。こいつ。
「神界の私の仕事は死人の魂の管理なんだが...最近勇者の魂がこの世にやってきたって聞いたもんだからステータスって言ってもわかんないか。えっと勇者の能力を見ようとしたら...間違えて君の能力見ちゃって」
「どういう間違えだよ!俺は村人だぞ!」
「ああ。魂に価値はないの。だからその人がどう生きたとかどう貢献したかとかは関係ないの。」
「あ...そうなんだ。」
この時点でここ中央大陸が進行している三大神教は間違えてるな。三大神教は魔王神、太陽神、そして天界神が魂に優越をつけて現世どれだけ世界...つまり神に貢献したかを測るみたいなこと言ってるから無茶苦茶だ。
「で?なんで能力見るだけで不死になるんだ?」 「わからない...こんなことができるのは神のみだからおそらく神の仕業なんだろうけど...」
「はぁ。詐欺になってないだろこれ。」
「なんだって?」
ッチ。うるさいな。俺は自称神を無視してそっぽを向いた。
「わかったわかった。怒らないでくれよぉ。そうだ。君に勇者と似た力をあげるからさ。」
「勇者?」
「そうそう。SELっていう三つの能力セット。Sはステータス。自分の能力が数値化できる。Eは経験値。でLはレベル。経験を糧にして自信をパワーアップできる。例えば魔物を倒すとかすると経験値がたまって一定数溜まるとレベルが上がる。それによって強くなる。どれくらい強くなったかはステータスで見れる。
こんな感じかな。勇者はこれに加えて魔法とかも使えるし、黄金武器と呼ばれる召喚された瞬間持っている武器もあるけど。」
「...で?」
俺は少し興味があった。この不思議な空間。もしかしたら本当の話かもしれないと思い始めたのだ。
「傷の即時回復。はあげるよ。そうでないと首が切断とかされたら生き地獄だからね。」
お前も十分軽いと言いたいところだが、ここで俺は初めての質問が脳にあがった。
「傷の即時回復って技能だよな。伝説の勇者と魔族にしか与えられないやつ。」
「そうだね。君は技能者つまり技能を会得できる生物になった。ワンランク上の生き物だ。よかったね。」
剣術や魔術は努力で使えるようになる。だがスキルは違う。スキルを使えるようになるためには強い刺激が必要だ。魔物や勇者は簡単な刺激で手に入ることがあるみたいだが、常人は死ぬような刺激を受けて手に入れる。
炭爺は魔族だから加工スキルをもっていた。技師である俺からすればまさにチート。喉から手が出るほど欲しいスキル。それが俺は簡単に手に入る。「これで勘弁してくれないかな?これ以上やると上のやつに怒られるんだよね...」
あ。なんかかわいそうになってきた。
「最後の一つのお願いだ。一番強い防御魔法を使えるようにして?」「ほっ。それくらいならいいだろう。」
もうこの俺は完全に信じ切っていた。この神はいい奴だ。俺を不老不死にしてくれてさらにいろいろしてくれる。
「これでお別れになるのだが...
最後に忠告しておく。お前はこれからあと5回。苦しい思いをするだろう。」
は?不死なのに?即時回復なのに?
それこそ詐欺だろ。
「おう。ありがと?」
「
それじゃあ........................
行ったか。
愚かな若造よ。
精々藻掻きな。」




