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不死伝説 【神様の手違えで死んでしまった男の話】  作者: けまり
第二章 王都の白龍
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13話 死なない生物は金が欲しい

王都に戻ってきた。ドラゴにのってた時は一瞬だったが徒歩だとこんなに時間がかかるとは。シロドラとは一瞬の仲なので別に感情移入はそこまでしていない。

ベンチに座って一息つく。それにしても...デカい城だな。この中央王国のど真ん中。半端ねえデカさだ。

城から目を離すと人が見える。街とはいえここは冒険者街。武装者が多く、警備兵も多くうろついている。もっと城に近づけば平民街、貴族街となっている。逆にここ冒険者街より外はスラム街になっていて犯罪も野放しになってる場所だ。


俺は魔法屋に入った。魔法の出力を上げるための道具に杖というものがあるらしい。

「いらっしゃいあのな。ガキは....なるほどかなりの異質なッフ。何をご所望で?」なんだこいつ。素直に買わせろよ。

「杖が欲しい。ここに売ってるって聞いたが?」

「ああ。あるよ。二種類あってね。魔杖(マジックステッキ)っていう結構大きめのやつで本格的なやつ。...でこれが小魔杖って言ってお手軽なポケットサイズの杖。」

「見してもらえるか?」

魔杖というのは大きな魔石を160-170センチほどの棒に搭載しているやつで魔導士とかが持ってそうな見た目だ。伝説の本とかの魔術師はみんなこれを持ってるイメージ。

小魔杖は普通の木の枝の持ち手部分に魔石をくっつけただけのほんとに簡易的なやつ。家庭で使う用なら炭爺がもってた。

「これがうちの店の魔杖の中で一番強い。黄金杖って言って伝説の勇者様の武器...のレプリカだ。って言っても本物を参考に作成された代物だから出力はめちゃ出るぜ。お財布からもめっちゃキンカが出てこないとだけどな。安心しな。魔杖ってものは滅茶苦茶軽いから。魔石の重さしか感じないレベルの軽さで設計されてっから。」

なるほど。結構大きいな。大きさは大体175センチ。大人用だ。重さより大きさだ。

「なあ俺は小魔杖が欲しい。」

「よし来た。こいつがうちの店で一番の小魔杖の上物電光転師丸。魔杖じゃあねえからさっきの黄金杖より性能は劣るが最強だよ。」

「いくらだ?」

俺は目を光らす。

「キンカ30枚だ。」

「25枚にしてくれ」

「おいおい。魔杖だったらもっと高いんだぞ?それにこっちも商売なんでね。ちなみに通常価格は40枚。もうすでに10枚もおまけしてんの。これ以上は無理!」

なんか勝手に割引してくれてたっぽいな。

「そうか...じゃあちょっと待っててくれ。」

闇金使お。

この国で一番の暴力団水ノ柱組闇金所は南平民街にある。

俺の闇金のイメージは地下にあって払えない人を監禁して痛めつけているって感じ。

だが俺の水ノ柱組へのイメージは大きく変わることになる。

----

 「すいません~。お金を借りに来ましたー。」

とりあえず俺は一番町の中で一番大きな組のところへ来た。確か炎ノ柱組まあ大きい=金持ちだからなね。

「なんじゃこいつ?ガキじゃあねえか。おめえに貸す金はねえよ。」

へ?門前払いを食らった。まだなにも言ってないのに。

「あの。ちょっと!話をくらいは聞いてくれても!あの!」


次は西にある土ノ柱組。「誰じゃごら?おい!誰かガキを呼んだか?」組の人間を呼びに行ったのか中へ入っていった。いつか出てくるのを信じて玄関口で待った。だが誰も出てこなかった。

次は東の風ノ柱組。玄関口に魔道具がおいてあり、ボタンを押したら魔道具から声が出てきた。「金返せやあああサテツぅ!....あ、すんませんでした。」サテツって人。どんだけ借金してんだか。


そして最後。南街の水ノ柱組のところへ来た。「正直勝算はないな。」

聞いた話によると水ノ柱組は最近風ノ柱組と土の柱組との抗争があり、いろいろあって負けたらしい。その影響で組は縮小。今大変な時期らしい。金を貸せるほど余裕があるのかもわからんが...


「ごめんくだs

「なめとんのかごらあああ」

ノックの瞬間怒鳴り声が聞こえた。やばい震えてきた。暴力団の存在自体は知ってたけどこんなに怖いとは。

「ごめんくださぁぁい」震える声で扉を開けると大きな水色の隊服を着た男が床を叩いて40代くらいの女性を怒鳴っていた。

「あの。えっと」玄関はそこそこ広くきれいで、きれいな宝石もあった。奥では襖の影で人が怒鳴られているのがわかる。

「死にてえんかああ?」「ごめんなさいもうしません。お金も返します!」

「あの!」こいつ聞いてねえ。

「おめえがいくら借金してるかわかってるんか?キンカ500枚だぞ?」

おっとマジか。あの人俺より借金してるな。「聞こえますか!」

「おっと?客か?おめえはここに座ってろ!」

目つき怖えぇ。ってかガタイでけえ。「あのキンカを何枚か借りにきました。」「あ?

ガキ?え?マジ?お前すげえな。」

「何がですか?」

「俺がガキの頃は水ノ柱組に近づくのす怖かったのにすげえなって言ってんだ。で?」

「いやいや。今すげえ怖いっすよ。」

「……よし。入れよ。話聞いてやる。その感じ昨日寝てないだろ。お前...名前は?」

「アレン。苗字はない。」


「そうか。俺はリーコン。俺も苗字は捨てた身さ。」

そうして俺は水ノ柱組と関係を持った。

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