第三次世界大戦の主戦場は日本かもしれない件
戦争反対! 自衛隊反対! 米軍基地は滅びろ! うおおおおお! ……ってな事をとりあえず言っている人を私は決して信じません。
ついでに何も考えず憲法9条を改正させようとしている連中は紛れもなき愚者です。まあ何も考えてない時点で愚か者ですが……ここは政治の話をする場所ではないのでこれ以上触れないでおきましょう。千尋! エンガチョ! ネットに書いちゃいけないのは「野球」「政治」「宗教」「陰謀論」のことだってお父さん言ってたでしょ!
という訳でこの短篇をとりあえず読み、今後の「戦争」について各自考えてほしい、というのが今回の私の本音です。緩やかに啓蒙主義に侵されていると揶揄されそうですが。よって「ああ、そう」程度に読むのが最も賢いのかもしれません。
……ところで、この考察には当然主観も含まれていますし、常に断定的であるとは言えないことを予め考慮してください。
あくまで私が提示するのは「1つの視点」であり、さっきは色々言いましたけど、以下の文に政治的な意図は含まれていません。要するに特定のメッセージ性の無い、一考察です。本当よ。トラストミー。
【第三次世界大戦の戦局予想】
さて、いきなり諸賢者の頭を悩ませる質問です。第三次世界大戦はどんな戦いになるのか?
もちろん男の子なら考えますよね。レーザー銃とか、ライトセーバー実現とか、世界滅ぶとか、人類滅ぶとか、2人は幸せなキスをして終了とか、世界の中心でアイを叫んだけものとか。男はそういう話題が無条件で好きな愛すべき馬鹿だらけなのですから。
よって同じく愛すべき馬鹿の私が誇大妄想の果てに考えた、おそらくは現実的であろう第三次世界大戦の戦局、もとい主戦場……
選ばれたのは「海底」でした。
ふざけてませんよ。割とマジです。
地球という青い星における人類史とは、戦争の歴史だと、私は常々思っています。何故ならこの世界に存在するモノで「戦争」に用いることの出来ない品物は存在しないからです。
畜産技能は生物のハイブリッド化に用いられ、中国で語られし千里馬すら意図的に作れるようにし、そんな馬はかつての優秀な伝令手段や兵士の足になりました。
生物学に科学技術が加われば生物兵器に生まれ変わります。
蒸気機関はエンジンを作り巨大船を動かしました。
コンピュータに至っては、最初から「陸軍の大砲の弾道計算」の為に設計された計算機です。
極論にはなりますが、戦争こそ発展の鍵です。私とて平和を願ってはいるのは前提ですが、事実が理想と矛盾するのは常識です。
そしてその発展に合わせて、戦争に用いられるモノも常に変化してきました
陸戦のための武装が生まれ、そこから軍艦が登場することで海戦の時代へと繋がり、今のトレンドは空戦です。
シンプルに突撃して攻め落とせば良かったはずの戦争の「勝ち方」は、時代と共に変化してきました。
陸戦で攻め落とすためには海戦を制する必要性が出てきて、海戦を制するためには制空権を獲得しなければいけなくなった。
要するに空戦がトレンドの世界はいま、空の覇権を巡っている状態です。
余談ですが、不沈艦と呼ばれた大和が空からの攻撃によって撃沈した時期が、おそらく空軍戦力主義の黎明期にあたるのでしょう。
閑話休題。
そして第三次世界大戦でも、まず間違いなく戦争の勝ち方が変化します。そこで私が想起したのは、海底から空軍戦力を撃墜させることです。
そうなると、更なる条件……言うなれば「制海底権」が勝利条件に上塗りされるのだと予想しています。
【アンダー・ザ・シー大戦】
次に、なぜ海底が戦場になると予想できるのかについて詳しく解説していきたいと思います。
そのためにまず、現在の戦争の主流となっている海軍・空軍戦力の弱点を解説しましょう。
それはずばり「人が直接操縦していること」と「基地への依存性」です。
現在の軍艦や航空機の全てに、航行距離限界というものが存在します。何故なら絶対的に、乗組員の食糧や機械の燃料が必要となり、それゆえに「補給」をするための基地がどうしても必要になるからです。
現在軍事運用が画策されている最先端の兵器はドローンとなっています。これは「人が直接操縦していること」のデメリットを排除した画期的な兵器です。
しかしやはり動力源はどうしても必要ですし、そのために定期的に基地への帰還が求められます。
ではもし「無人操縦可能な原子力潜水艦」が開発されたとしたらどうでしょう。遠隔操作が可能で、かつ内燃機関の構造的に航続距離はほぼ無限。なんたって原子力で動いてますから、燃料の問題は全く無く動力源を自給自足し続ける。
これこそ出撃後、基地への依存性が皆無な戦力です。これまでの兵力たちは基地が落とされた瞬間に烏合の衆と化してしまったはずなのに、無人操縦可能な原子力潜水艦が存在すれば、基地の崩壊など全く問題になりません。
相手に基地を占領されちゃった。じゃあバレないようにその付近の海底に潜水艦を配備しよう。人が操縦してるわけじゃないから、どんな長期滞在でも可能だぞ。
おっ、占領された場所が敵国の基地に改良されてるな。よし海底から小型ミサイル発射やで〜。軍艦は沈む! 航空機は墜ちる! 相手は死ぬ!
近代の戦争の主力は空母。そこからある程度敵国に接近し、航空戦力や、大陸に乗り付けて陸軍戦力を派遣する、というのがセオリーとなっています。よって、当然ながら空母の周辺はガチガチに他の軍艦で固めるはずです。
しかし軍艦といえど船の一種。船底にどデカい穴を一発ブチ開ければ沈みます。敵に感知されずにそれが可能になれば、今の戦争が全く通用しなくなるのではないでしょうか。
もちろんそんな潜水艦にも弱点はあります。
それは潜水艦自体が脆弱であること。これは構造上仕方ないことなのですが、船底どころか何処かに小さい穴が開いただけで大問題になるのが潜水艦です。クリボーも驚く紙装甲と言えます。
おそらくこれを克服するのは無理でしょうから、改良の余地としてはステルス性能を向上させるくらいですかね? 或いは空母と同様、周辺を防護用の別タイプの潜水艦で固めるとか。まあ後者は金がかかりすぎるので難しいでしょうが。
しかしそれでも、海底を制することにはとても大きな意味があります。
まず海底には大量の資源が眠っていること。
通商破壊は戦争の常。敵国の石油やら何やらの海底資源を抑えることは勝利に大きく繋がる重要なファクターでしょう。そもそも海軍戦力が重要視されることとなった背景には、この海底資源が大きく関わっています。
海軍力が劣っていると国の資源が抑えられ、自国の産出資源だけで国を回さなくてはならなくなるのです。これは日本のように国土が狭い割に人口が多く、かつ海からの資源を重要視している国にとって死活問題となるでしょう。
次に海底ケーブルを滅茶苦茶に出来ること。
海底ケーブルは送電やインターネット環境にも貢献してくれている優秀な子です。第一次大戦では人為的な切断もありましたが、これは実質的な「制圧」ではなく妨害行為。
しかし海底を直接抑える潜水艦は「人質を取って制圧している状態」を作り出すことが出来ます。これは敵に不利を強いつつ、強力な交渉材料にもなるのではないでしょうか。下手すれば戦う前から諦めさせることも可能です。
それほどの重要設備であるということは、各国の防衛すべき地点が増えるということにも繋がります。敵よりも潜水艦兵力が劣っていればその時点で負け確定、みたいな事にもなりかねません。
こんな感じで、第三次世界大戦は今までに類を見ないようなアンダー・ザ・シーで巻き起こる戦争が主な舞台になってくるのかもしれませんね。
どんな戦法が取られるのかは、今のところ全く予想出来ませんが。
【アメリカがなぜベリーストロングなのか】
さて、そんな戦争の話を踏まえつつ、お次はアメリカがなぜ強いのかについて理解を深めていきましょう。
その理由は至ってシンプルです。「アメリカはマジで良い場所に軍の基地を置けている」……これに尽きるでしょう。
特段、アメリカは太平洋における戦争に至っては最強です。アラスカの買収。ハワイの併合。グアムの奪還。そして何より、日本と結託した安全保障。
だだっ広い太平洋側各所に点々と軍の基地を設置できている。基地への依存性が非常に高い現代では、そんな基地の立地条件は、直接戦争の強さに比例しています。
アラスカの買収は、当初国内でも批判がありました。
不毛の北の大地を大枚叩いて購入する意味なんてあるんか!? と怒られたりしたのでしょう。
ですが、このアラスカ買収は「制海権」という観点から言えばこの上ない大成功例なのです。海を支配するためには、当然ながらまず「土地」が必要なのですから。
おまけに購入後、アラスカからは油田とか出てます。
加えてハワイ。ここは太平洋のど真ん中に陣取っている島です。周辺に敵の基地は存在し得ず、360度全てが安全。山本五十六がパールハーバーに奇襲を仕掛ける作戦を立てた、すなわちパルハバったのは、余りにもハワイの海軍基地がアメリカの戦略上機能しすぎていたからなのです。
ハワイからならば日本の通商破壊も容易に可能ですし、ここに基地を置くことの戦術的意味合いは非常に大きい。フィクション戦記とかで日本が勝つシナリオを書いたとしても、日本軍は確実にここを落とそうとするはずです。真珠湾攻撃が成功することから始まる架空戦記も多いので、ハワイの重要性は明らかでしょう。
日本からアメリカへの通り道に有るんですから、当たり前と言えば当たり前ですよね。実際、第二次世界大戦で日本はこのハワイに阻まれることでアメリカ本土に全く干渉できないどころか、ハワイより奥の海域にすら手が出せずに負けています。当時の海軍力世界3位の日本がです。ただし風船爆弾とかいう頭おかしい作戦を除く。
それほどハワイ基地というのは強固でした。周囲の水深も、魚雷を撃つには難しいが軍艦は入れるくらいの絶妙な深度ですし、何より軍港に適した地形が奇跡のように広がっているのです。
同じようにグアムも位置的に最高。西太平洋で戦略的爆撃機を展開できるのはこの島しかありません。大東亜戦争の時なんかはここを奪還されてから日本本土にB29が飛んでくるようになりました。
空軍だけでなく海軍基地もあり、現代の有人原子力潜水艦の母港があったりもしますし。ハワイと同時期にアメリカはここを自国領にしているので、まず間違いなく軍事的な有用性を見通してのことでしょう。
日本も最高。戦闘機の航行距離を鑑みても、ここからはアジア大陸全土に戦力をばら撒くことが出来ます。
最高の場所を確保しているアメリカ軍は、太平洋側でもはや無敵になりましたとさ。ちゃんちゃん。
【第三次世界大戦の構図】
さて、太平洋側でアメリカと戦争できそうな国と言えばどこを思い浮かべるでしょう。
まず冷戦でもごちゃごちゃしたソ連。しかしソ連は解体されてますので、現代のアメリカに領土的野心は向けるはずもない。
まあ、ロシアも非常に盤石と言えば盤石です。戦争で大量の人を殺すのは人ではなく、意外と気候・地理だったりします。冬季行軍なんか無茶オブ無茶というのが常識です。
何せ内陸部とかは−50℃とか平気でいきます。これはバナナで釘が打て、体液や毛髪は凍りつき、フィンランド人が上着を一枚着ようか考えるレベルです。
そんな気候が存在するのに、世界で最も国土が広い。本土を攻略されることはまずあり得ませんので、ロシアは戦争には勝てずとも延々と生き残り、負けることがない国の代表格でもあります。「負けない」ことを勝利と定義した場合、ロシアのレベルは世界最高クラスかもしれません。
まあ、おそらく現代のアメリカに勝てないことは承知してるはずなので、無駄なことはしないでしょうが。
そして次に日本。というか、実際にアメリカと直接戦争かましたのはこの国しかありません。
しかしそれも現代では考えられないでしょう。むしろ協力関係ですし、平和主義を掲げて戦力を保持できない現在でアメリカに敵うはずもありませんから、ここも戦争不可能です。
そして最後に中国。
現実的なのはこの国でしょう。世界全体を見ても、今のアメリカに敵いそうなほどの大国は中国しかありません。つまり世界の覇権を巡る第三次世界大戦が起こるとき、中国VSアメリカが主戦となる可能性が高いです。
この構図が成立した場合、まず中東諸国でアメリカに喧嘩を売りたい連中が中国と同盟関係を結ぶでしょう。次にアメリカに煮え湯を飲まされたりした東南アジアの一部国家も中国に手を貸すかもしれません。
アメリカ側にはまず日本が付きます。これは間違いない。次にバックアップとしてのヨーロッパ諸国。彼らとアメリカは軍事同盟を結んでいますが、ここがあまり深く戦場に手出しすることは考えられないので、あくまで援護として考えるのがいいかもしれません。
そして南アメリカ諸国のほとんどは、大抵がアメリカの味方です。将来的にどうなるかは分かりませんが、現在考えられる第三次世界大戦は「中国&アジア発展途上国同盟」と「南北アメリカ・ヨーロッパ州連合」の争いになるでしょう。
そしてこの場合、大戦は「太平洋の島嶼を巡る戦い」という形態を見せることは間違いありません。実際に第二次世界大戦で日本とアメリカの戦いがそうだったように。
【あれ? 日本って……】
さて、では太平洋にもう一度目を向けてみましょう。
仮に前述した潜水艦兵力が実用化されたとして、確かに出撃後は基地への依存性が無くなりますが、出撃前はそうはいきません。どうしても港が必要になる。
よって両国はこの潜水艦兵力や海軍・空軍兵力を快適に運用するため、島々を取り合うことになるでしょう。
具体的にはアメリカ軍基地が駐屯する島嶼。
ハワイ、グアムはもちろんのこと、紹介していないですがインド洋でもディエゴガルシア島という場所に米軍基地があったりします。
ただ、基本的には太平洋を挟んでアメリカと中国が島嶼を奪い合う形になる。そうなったら……お気付きでしょうか。
日本が最前線です。
アメリカが自国を防衛する場合でも。中国がアメリカを食おうとする場合でも。日本とは最前線かつ最重要拠点になります。いやん怖い。
そしてもし中国が日本をゲットしてしまったら……彼らは誰にアメリカへの突撃を命令するでしょうか。
自国民? そんな無駄なこと、戦争ではしません。
だって人口が1億人を超え、かつ最新鋭の軍需品を生産できるだけの科学力を持ち、80年くらい前に「天皇陛下バンザーイ!」と片道の燃料で空から軍艦にダイレクトアタックした民族がいる国を手に入れたんですよ?
――日本がハワイやグアムと違うのは、その国土です。小さいとはいえ、それは太平洋の島嶼よりも遥かに広く、おまけに南北に長い。
島が「点」なのに対し、日本は「線」なのです。
ところで、潜水艦兵力が発展したとしても、決して沈没させることができない超巨大不沈艦が存在します。
数千キロに渡って伸び、内部で軍需品も生産でき、1億人を搭載可能で、そこから大量の空軍兵力や別途で海軍兵力すらも送り出せて、おまけに「海底から無視して横断すること」も許さない最強の空母。
それが日本という国です。
潜水艦での戦争が現実となったら、そもそも空母自体の脆弱性が増してきます。そんな中、潜水艦でも落とせないような空母が存在したらどうでしょう。
それが例え自走できないとしても、圧倒的なアドバンテージになると思いませんか?
【日本は既に戦争を始めている】
皆さんは、義務教育で少なからずスイスについて学んだことがあるでしょう。そしてその中でも特に印象深いフレーズがあると思います。
永世中立国。
疑問に思いませんでしたか?
なぜ日本も永世中立国にならないのか……と。
それは無理な話なのです。何故なら日本は、既に戦争の最中に居るのですから。
その戦争の正体は「外交」です。
平和を宣言したはずの日本の地理状況は、中国やアメリカといった大国にとって無視できないことになっています。
好むと好まざるとに関わらず、日本とは太平洋の「アリババの扉」のような地形になっているのです。
太平洋からアメリカに侵攻しようとする国にとっては、最初に攻撃すべき仮想敵国となっているように。アメリカにとっては、防衛すべき最重要拠点となっているように。
そんな振る舞いをせざるを得ない地理条件を日本は持っています。だから、当然永世中立国なんて夢のまた夢。意地でも「他国と連携した安全保障」に食い込まざるを得ない運命にあるのです。
海には巨大な利権があり、海戦は基本的に防衛が難しく攻撃側が有利。それゆえに、攻勢のための拠点を確保したいアメリカとその敵国の最前線に立たざるを得ない。
要するに、スイスは山の中の閉じた国だからこそ永世中立国という立場を守れているのであって、これは日本には決して真似できない芸当です。
【オープンセサミ!】
日本のGDPは世界有数。
次時の大戦が起こってしまった場合は、私が予想してきたような形でなくとも、日本が戦争に対して絶大な影響力を持つことは間違いないでしょう。
先程は「外交」を戦争と例えました。
外交というのは安全保障において、最重要の項目です。戦術よりも軍事戦略、軍事戦略よりも外交と言われるほどに。
今の世界に広がっているように見える「平和な状態」とは、その実、「外交で戦争をしているから血が流れていないだけの状態」なのです。
さて、アメリカに侵攻しようとするような国も甘くはありません。戦争が始まってから「よし、今から日本を攻めよう」なんて安直な考えは持っていないはずです。
世界3位の海軍力を持った日本ですら、ハワイから先へは全く進めなかったように、アメリカを食おうとする国がどれほどの戦力を持っていようと、パワーで日本を落とすのは難しいでしょう。
故にまず、その敵国は「外交的・政治的に」日本から防衛力を撤退させようとします。
つまり、アリババの扉に「開けゴマ」「閉じろゴマ」と叫び合うかのように、日本は嫌でもあらゆる団体や国の思惑に晒されることになります。
ある者は「アメリカ軍基地反対!」と声を上げて。ある者は「自衛隊廃止求む!」とビラを配って。
もちろんその中には、真に日本のことを思ってそういった結論に至った者も居るでしょう。そして、その真偽を判断するのは難しい。
重要なのは日本人が日本のことを理解し、そこから事実を検討して意見表明をすることです。
もちろん1人の意見なんかで国は動かない。
しかし私たちの国は国民主権なのです。
無知に甘んじて自国のことすら理解せず、光に釣られる虫のように、声の大きい方に寄って行ってしまうことは、たいへん危険だということが少しでも伝わったでしょうか。
私が冒頭で「そういう連中を信じない」と言ったのは、別に声を上げるなということではなく、その意見に対抗するだけの自分の意見を持っているからです。
それに私のこんな意見も、例えば米軍基地のある地域に実際に移住したりすれば簡単に変わるかもしれません。当事者意識が強まれば、感情的な問題で変わるかもしれません。
ただし、その中でも変わらないのは、「他者の意見表明には意地でも流されない」という自分勝手な主義だと思います。
【未来予想図(WW)Ⅲ】
正直に言うと、今の私からしてみれば、米軍を日本から追い出すという試みは全て愚の骨頂のように思えます。まあ、当然この意見に様々反論があるのは置いといて……米軍を感情に任せて追い出してしまった時、私の考える未来予想図はこうです。
・結局、アメリカに対して領土的野心を持つ国の基地が日本に建てられることになる。
・太平洋攻略の礎となるような軍需品産業が盛んになる。一応兵器をまるごと作ってはいけないので、特に精密機器や機械部品など、細やかなパーツ類の産業。
・最低限の自衛という名目が崩れるレベルの「戦力保持」がじわじわと進んでいく。
・親アメリカの方向性が徐々に崩れる。
米軍基地の設置を認めている現在よりも、何だか着々と戦争に近付きそうな感じがします。
【選挙啓発団体と過激なコラボを果たした服部平次のモノマネ】
さて、なんやかんやで政治色の強い話になってしまいました。許してね。
本書は冒頭にもある通り、強烈なメッセージ性を込めた文章ではありません。あくまで私自身が到達している「一つの視点」です。
取り上げた事についての是非を断定することは、私からはありません。結局、人の意見をまるっと変えることは非常に難しいですから、結論に関しては各自が考えてくれるのが一番です。
民主主義国家における安全保障で理想的なのは、国の思想と国民の思想が一致していること。そしてそれが政治に反映されることで総意と為していることです。
あっ、そういえば「外交やら国防やらは政治家の仕事だ」と思ってる方へのメッセージはありましたので、最後にそれを伝えておきます。
その政治家を選ぶのは国民ですよ。
選挙行っとけよ和葉! 行かなかったら…殺すで?
……なんか学校の先生が言うような、当たり前のことに到達してしまいました。学校の先生っていろいろ生徒に丸投げしてる感がありますけど、考えてみれば意外とメチャクチャ大事なこと言ってるのかも?
前回短篇で書いた歴史考察に予想以上の反応があったので、需要があるのかなと思い、新たに書き殴ってみました。前回同様、これを小説のネタにしたければご自由にどうぞ。許諾などは要りませんが、一言あれば読みに行ってみたいです。
ブックマーク、評価に加えて、この短篇には今後の戦争形態予測(もとい妄想)とかも含めていますので、「こんな妄想もあるで」みたいな感想などを頂けると、ひとり興奮できて嬉しいです。