1/8
夢見るアクア/宇宙を漂うアクア
散文詩2編です
夢見るアクア/宇宙を漂うアクア
特につながってません
●夢見るアクア
丸くなって息を吸う
少しだけはき出して
月夜に立ち上る水滴の群れを追いかけて
ごぼごぼと
人魚姫の子守歌が聞こえたような
ふるえる心が、眠ろうよって
誘いかけているような
波間に漂う
あなただってひとりぼっちで丸くなって
少しだけ息を吐き出して
●宇宙を漂うアクア
気持ちだけが、駆け出しそうだ
宇宙の中で涙が浮いてしまったように
からだは土に埋もれて、埋もれて
落ちて、落ちて、落ちて
気付けば雲を突き抜けて
これもまた宇宙の中じゃないか?
私の
涙と
心と
からだと
もうすべてがバラバラで
いくつもの捨てられた宇宙のゴミと
ただ いつまでも回り続けていきます
ただ いつまでもさまよい続けていきます