表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/23

第6話 名前

 朝起きるとアレクは居なかった。

私はベッドでぼーっとしていた。

神殿のようにお世話係の女性が身なりを整えにやってくることもない。

どうすればいいかわからない。

しばらくするとサキちゃんが扉を開けて部屋に入ってきた。

「よく眠れた?朝ごはんを食べようか?」


サキちゃんは朝ごはんを一緒に食べながら、アレクとクレバーは今日は忙しいのだと話してくれた。

あと、この城にはたくさんの魔物が居て、ある程度の意志疎通はできるけど、話ができる程の知能があるのはほとんどいないとサキちゃんは 説明してくれた。

そして、クレバーはサキちゃんのツガイなんだって。

「アレクはエンジュと話ができる事がとても嬉しそうだから、たくさん話をしてあげてね」

サキちゃんはうふふふっと笑った。

アレクとはたくさんお話をした方が良いらしい。

大変だ……!

「でも私、今まで喋っちゃ駄目って言われてたから、あまり賢くないの」

「アレクは話ができれば何でも喜ぶと思うよ。エンジュに名前をつけてもらったのも、すごく嬉しそうに自慢してたもの」

わぁ……安直に名前をつけた事を私はちょっと後悔した。

でも他に思い浮かばなかったのだ。

「あと、エンジュの名前もアレクが考えたかったみたい。ごめんね。私が考えちゃって。変えてもいいよ?」

「ううん。私エンジュって名前、すごく気に入ってるから。サキちゃんありがとう」

私がお礼を言うと、サキちゃんはうふふふっと笑う。

「サキちゃんもクレバーにつけてもらわなくて良かったの?」

「いいの。サキュバスは1人しか居ないから、名前つけてもらうなんて、今まで考えた事もなかったよ。クレバーはアレクがつけたんだって。賢いって意味らしいよ。」

「ぴったりな名前だね~!」

「でしょ~?」

サキちゃんはうふふふっと妖艶に笑う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ