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第20話 魔方陣2
(アレク視点)
俺が意識を取り戻した時、まだそこにリッカルドは居た。
「もともと不老不死みたいなもんだから、魔王は目が覚めるのが早いですね」
検証する研究者の顔でリッカルドは言った。
「何をした?!」
「ついでに角の修復を。サービスでぇす」
リッカルドは笑った。
言われてみると、『欠けた角から魔力が流れ出る不快感』が無くなっていた。
『角が修復できるなら、前回修復して帰れ!』
その台詞は喉まででかかったが、対価に求めた角を修復してくれたのは紛れもなく善意でしかない。
文句の言葉は、感謝の気持ちで飲み込んだ。
それに、エンジュはまだ魔方陣の上で意識を失ったままなのだ。
「彼女はまだまだ掛かるので、私は帰ります。対価はもらって行きますね~」
エンジュの羽根が入ったガラス瓶を手に、リッカルドは帰っていった。




