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第18話 卵2

(エンジュ視点)


「俺の卵を生んで欲しい」

アレクに抱きしめられてそう言われた。

私は知らなかったのだ。

だっていつも神殿で読んでもらっていた恋物語は結婚して幸せに暮らしました。

で、終わるのだから……。

「卵はどうやって生むの?」

私がアレクに聞くと、アレクは笑った。

だから何度か質問したら、アレクは顔を赤くして黙ってしまった。

そのままうやむやになった……。


知らないままなのはダメな事な気がした。

アレクが何か望むなら叶えてあげたかった。

なぜならアレクは私を神殿から救い出してくれた王子さまなのだ。

なので、翌日にサキちゃんに聞いてみた。

「卵ってどうやったら生めるの?」

サキちゃんは笑い転げた。

そして詳しく教えてくれた。

その上言ったのだ……。

「クレバーの部屋に見に来てもいいよ~クレバーすっっごいから……。」

サキちゃんは色っぽく笑った。

そうだ、ふたりはツガイなのだ……。

私は赤くなってぷるぷると頭を横に振る。

聞けば流石にそれが秘め事なのはわかる。

ただ詳しい知識が無かっただけだ。


「でも、私人間だから卵生めるのかな?」

さきちゃんはさらに笑った。

「そもそも魔王が子孫を残す種じゃないと思うよ。たぶんただの誘い文句」

さきちゃんはツボにはまったのかさらに笑い続けている。


さきちゃんとその話をした後は、私は恥ずかしくてアレクとクレバーの顔がまともに見れなかった。

だから、その日は赤い顔で城の中を逃げまわっていた……。

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