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第10話 寿命
次の日は、起きたら頭が痛かった。
サキちゃんが起こしにきてくれたけど、私はベッドからでる事がてきない。
熱があるらしい。
アレクとクレバーとサキちゃんが部屋に居たり居なかったりしたのは気がついていたが、私は苦しくて声も出せなかった。
私はもともと体が弱かった。
小さい時もすぐに死んでしまうだろうと言われていた。
そして、体力もないのだ。
神殿では閉じ込められていたし、何かある時以外はベッドやソファでだらだらして居る人間だったのだ。
ここ数日で体力を消耗したのかもしれない。
私は死ぬのかな?
でも、神殿ではなくてここで死ねるなら良いと思った。
アレクにサキちゃんとクレバーが居る部屋で、誰かに心配されて死ねるなら幸せな気がした。




