ゴブリン討伐
現在、執筆中の 異世界に来た=無双します の文面について少し思うところがあり
執筆の投稿頻度が遅くなります。
できるだけ、やめるという選択はしたくないので少しずつですが続けていこうとは思っていますので
今後ともよろしくお願いします。
誠に勝手ですが、ご了承ください。
「ふぅー、美味しかったぁ。」
「へへっ、そう言われると嬉しいってもんよ。」
お世辞なしに本当に美味しかった
「本当に美味しかったです。初めて食べたからってのもあるんですが、焼き加減とか塩、じゃなくてぺぺのかける分量とか、とにかく凄かったです。」
『スキル【食レポ】を手に入れました。』
「え?」
食レポ...って、まさか今の下手な感想で手に入れたのか!?
しかし食レポまでスキルなのか、全く今の俺には必要性のないスキルだけどとりあえず喜んでおこう
「ありがとよ。ったく褒めたって何もでやしねぇぞ?」
などと言っているが、まんざらでもなさそうな顔をしている
いまにもアメちゃんが出てきそうだ
「そうだ!お前さんこれからギルドに行くんだよな。じゃあ弁当作ってやっから準備できたらいいに来い。金はいらん!」
アメちゃんより格上だった
上機嫌のようだし水をさすのも悪いので俺はありがたくレイアーさんの善意を受け取ることにした
「ありがとうございます!じゃあ、準備してきます。」
だが、準備と言っても服を着替えて荷物を多少まとめる位だ
だから、準備時間にはほんの5分くらいしかかからなかったのだが...
「あい、弁当だ。中身は食べる時に確かめてくれ!」
どうやらレイアーさんの料理の速さは尋常じゃなかったらしい
礼を言って受け取ると弁当からいい匂いが...
中身は気になるがレイアーさんに止められているし、ここは我慢!
耐えろ!俺
「行ってらっしゃい兄ちゃん!」
「イツキです!お弁当の分しっかり頑張ってきます!」
外に出るとすでにかなりの人がいた
夜は全然人がいなかったのに、確かに深夜真っ最中だったけどさ
早朝だっていうのに、皆働き者だねー
ギルドに向かいながら情報収集も兼ねてすれ違う人達を観察しているとガタイが良い人が多いのに気が付いた
宿でも色んな人を見たが、体格は人それぞれで取り分けガタイの良い人が多かったわけでもなかったから、朝は冒険者とかの武闘系の仕事の人が多いのかもしれない
心なしか俺と同じ方向に向かっている人が多い気がする
そんなことを考えながら歩いていると、いつの間にかギルドについていた
扉を開けマリアさんに昨日言われた通り、依頼の紙が貼ってあるという掲示板に進む
横目にギルド内を見渡すと、どうやら俺の予想は当たっていたらしく冒険者が沢山いた
まあ、半数は朝から酒飲んでただけだけど
掲示板には様々な種類の依頼が貼ってあった
多いものから魔物などの討伐、何らかの薬草の採取とはじまり、行く先まで護衛をしてほしいといった長期間に渡るような依頼もあった。
その他には溝の掃除をしてほしいなどの雑用系が多く、中には子守りをしてほしい、デートに着ていく服がどれが一番いいか選んでほしい、といった『それ絶対ギルドにわざわざ頼むものじゃなくね!』とツッコミをいれたくなるような依頼もあった
マリアさん曰く有名になると指名依頼が来たりもするそうだ
今はいないが昔Sランクだった冒険者居た時は王城からも指名依頼が来たこともあったらしい
また、これは滅多にないが緊急依頼というのもあり、指名された冒険者はその時実行している依頼も中止してギルドから言い渡された依頼をしなければいけないらしい
指名される人や人数も様々でBランク以上全員!なんてのもあれば、冒険者総動員なんて事もあるらしい
また、パーティー名での指名や、男性のみなどの条件依頼もあるらしい
ギルド側としては冒険者ギルドはいざという時に街を守れるように作られた施設でもあり、街の緊急時にギルド命令に逆らうというのは冒険者としての一番の務めを果たさなかったという事にも値するわけで、もし収集された時に理由なく集まらなかった場合はギルドから重い罰が与えられるらしい
こえー...
などと思いながら依頼を見ているとちょうどいい感じの依頼を見つけた
[ゴブリン討伐]
・常時依頼
・全ランク
・個数上限なし
・証明部位:右耳
全ランクと書いてあるのでかなり簡単とおもわれる
初めての討伐系依頼だしこの程度から始めよう
紙を取りマリアさんのところに持っていくと、「イツキさんでしたらCランク依頼でもいいんですよ?」と言われたが俺自身の希望なので今回は断らせて貰った
ゴブリンの出現場所を聞くとどこにでもいるが森の浅い場所に多いとのことだった
詳しく聞いたところ、森の奥には強い魔物が多いらしくゴブリンなどひとたまりも無いらしい
弱肉強食の世界こえー
ということで俺は今西の森に来ている
門で冒険者カードを見せた時に借金の事について触れられたのだが、忘れていたのは内緒だ
出来るだけ早く返そう、門番さん怖いし
よし!気を取り直して依頼をしよう
まずはゴブリンを見つけないとな
ということで鑑定でゴブリンの居場所を探る
少し右に進んだところに小さな集団になっているゴブリン達がいるのが分かったので、ゆっくり近づく
「いた...」
3匹
木の裏からこっそり様子を見ているのでゴブリン達は気付いていないようだ
「やっぱり緑なんだな...」
ゴブリンは想像していた通り人型で緑色をしており、手にはこん棒、腰にはボロボロの腰布をつけていた
俺は水刃で気付かれないように木の間から始末することにした
いや、ビビってるわけじゃないから
全然ビビってないから
「【水刃】」
上手く一匹の首を撥ねることができた
「命中!」
あとの2匹はいきなり仲間が死んだのに驚いているのか首を左右に振りうろたえている
動揺しているのかその場から全く動かない
「チャンス!【水刃】【水刃】」
どちらともひと言も発する間もなく倒れた
「よし!成功!」
俺が大声で喜んでいると、その声に気付いてやって来たのか先程より3倍以上はある大きなゴブリンがやって来た
「【水刃】」
とっさのことで少し反応が遅れたが、一発で仕留めれたようだ
やっぱりゴブリンは大きくても弱いらしい
「依頼完了!思ったより簡単だったな。」
しかしイツキは知らなかった
あの大きなゴブリンはBランクの冒険者が数人で挑んでやっと倒せるものだということを
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