死んでしまった...
編集しましたが、後書きを加えただけです
処女作です
お手柔らかにお願いします( ^ω^)・・・
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「ふう、終わった。」
「あ、秋口先輩仕事終わった感じですか?」
「ん?柏木か。今日は久しぶりにあそこに行こうと思ってな。」
こいつは柏木柊也。フレンドリーで天然な会社のマスコットみたいな奴だ
俺がこいつの教育係だった頃はミスばっかりで何回一緒に頭を下げにいったか分からない
でも頑張り屋な奴だから毎日めげずに頑張ってて、今では会社のリーダーといっても過言ではない程の優秀で努力家な後輩。
俺はというと、もう40歳近くになるというのに未だに独身のしがないサラリーマンである
この会社ももう13、4年は勤めていてすっかりベテラン扱いだ
後輩ばっかりで俺と同じ位の同期は皆結婚して、俺だけおいてかれてるな...
昔からオタクで女子から嫌われていて、高校時代なんかは俺が話しかけただけで真っ赤になって友達のとこに逃げられたりなんてこともザラだった
後でこそこそ悪口でも言ってたんだろうな
当然のことながら、俺の隣の席になった女子は全然話しかけてくれなくて...悲しい。
男友達からは「イケメン」とバカにされるわ。
悪意がなかったから良いものの、なんかムカついたわ。
でももういい、俺は結婚は望まない
だから趣味をとことんやりつくすことにした。
ということで、今日は本屋で大好きなラノベと漫画を買って帰る。
懲りない奴だと思うかもしれない...だが!
俺はもう決めた!
こうなったらとことん趣味に人生を費やしてやる
「また本屋ですか? いい歳して先輩は漫画、ラノベばっかりで。少しは前向きに結婚のことでも考えてみてはどうですか? 大体めっちゃモテるじゃないですか。」
こいつは最近、彼女ができたらしく前からよくこの話題をふってきたが、最近は毎度会うごと位に言ってくる。け、先輩思いも強すぎると悲しいぜ...まあ、それがこいつのいいとこなんだけどな
「お世辞はいいから。もう結婚は諦めたんだよ、とうの昔に。じゃあな。」
「ああ、待って下さい先輩。今日は俺も一緒に行きます。ちょうど買いたい本があるんで。」
「ほぉ、柏木が本ねぇ...」
「あ、何ですかそれ!」
「いや、何でもないぞ!」
「にっこり営業スマイル出さないで下さい。」
ありゃ、出ちゃってたか
「なんか、人多いな。」
会社から出てみるといつもの倍以上の人がいる
もう夜だというのに騒がしすぎないか?
「先輩、今日クリスマスっすよ。そんなことも覚えてないんですか!」
「悪いがそういうのには疎いからな。」
「はぁ、先輩の将来が不安です...」
俺はそんな日に彼女をほっておっさんと本屋に出歩いている君が心配だよ
「あ、青になりましたよ。行きましょう。」
柏木が横断歩道を渡りだす
「ああ。」
ん、なんだか横が眩しい。っ! 居眠り運転か!
ギュイイイイン
「柏木!」
俺は精一杯の力で柏木の背中を押した
全く、こんなめでたい日に何やってんだよ
「先輩!先輩!」
ああ、良かった。柏木は助かったのか
こいつはまだ若いからな、俺なんかよりよっぽど将来性がある。助けられて良かった。
「柏木、図書券...財布の中の...使っていいからな...」
「何悠長なこと言ってるんですか先輩! すぐ救急車呼びますから!」
こんなに真剣に俺を助けようとしてくれる奴がいるなんてな...
お前は...
「俺の自慢の後輩だよ...がんばれ...!」
「先輩! 秋口先輩!」
柏木の声が秋口に届くことは、なかった
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