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第八話 再スタート

修行編を書こうかと思っていたんですけどそれだとこれからの楽しみみたいなのが減りそうなのでやめておきました。

ソウルとレオネが修行を開始してから一年ほどが経った。

この一年ど二人は確かに強くなった。いや、強くなりすぎたといえるかもしれない。

二人はモンスターや人と戦うことで得られる力以外にも自ら鍛えることでも強くなった。

二人の基礎能力、獲得したスキルの熟練度。その他の戦闘技術などはAランク冒険者より上でもおかしくないほど腕を持っている。

いや、一時的な力を含めるとSランクの冒険者と互角に戦えるほどの強さを身に着けることが出来た。

そして二人はこれからソウルが一年ほど前に住んでいた街、ローガントに向かおうとしていた。


「自分で身に着ける装備はこれくらいでいいかな。レオネ、準備はできたか?」


ソウルは自分の装備を確認しパーティーを組む予定の女の子虎の獣人のレオネに声を掛けた。


「はい、私の方は大丈夫ですよ」

「よし、なら行ってくるよ父さん、母さん」


ソウルは誇らしげな顔をしている父ドランと自分の息子とレオネが旅に出てしまうことに寂しさを感じている母、ノレルに別れの挨拶をした。


「ああ、行って来い。お前の名前がこの村まで届くのを楽しみにしているぞ。それと、帰ってきたときにはお前の冒険談を楽しみに待っているからな」


ドアンにも息子がまた旅立ってしまう寂しさはあるが、村最初に村を出ていくときの顔比べ、今のソウルは自信に満ちた顔をしているのでむしろ息子がこれからどんな冒険をして強く逞しくなるのかを楽しみにしていた。


「ソウルもレオネちゃんも冒険者が忙しくてなかなか帰ってこれないのはわかるけど二年か三年に一度は帰ってくるのよ」


ほとんど心配していないドアンとは違いノレルは寂しそうな表情をしていた。

ソウル達の強さは修行の様子などを見ていたのでどこかで死んでしまうのではないかといった心配はしていないが、もう少し息子達と一緒に暮らしていたいと言った親としての感情があった。

だがそれでも止めなかったのはドアンと同じように息子が自信に満ちた顔をしているかだろう。


「ああ、楽しみにしててよ父さん。母さんもちゃんと帰ってくるからそんな寂しそうな顔をしないでよ」

「お母様、ソウルさんの言ったように必ず帰ってきますのでご安心ください」


ノレルは二人の言葉を聞き安心した表情を浮かべドアンと一緒にソウルとレオネを送り出した。


「「行ってらっしゃい」」


ソウルとレオネは笑みを浮かべながら返した。


「「行ってきます!!」」








「ソウルさん。今のペースだとスレーランにはどれくらいで着きますか?」


ソウルはインターネットを使わず大体で答えた。


「そうだな・・・結構ペースが速いから一時間もあれば着くんじゃないのか」


今のソウル達はソ身体強化の魔法とスキルの方の身体強化を重ね掛けしていることで時速五十キロほどのペースで走っている。

ソウルは修行期間の間に車やバイクなどは無理だろうがスケーターや自電車ぐらいはインターネットを使い作り方を調べて実行できるかと思ったがよくよく考えれば今の自分は元の世界と比べたらとんでもない力を持っていること思い出し、作るのを止めた。


「グルルルルル」


そしてソウル達と並んで一本角が生えた狼が並走して走っていた。

狼の名前はロウキ。ロウキは非常に珍しい・・・というか多分この世にほとんど存在してないと思われる覇鬼とシルバーウルフのハーフ。

ソウルがインターネットを使い過去に例があったのかを調べたのだが事例は乗っていなかったので種族はソウルは狼鬼と決めた。もちろん名前も種族名から取ってロウキとなずけた。

過去の事例がないためモンスターとしてのランクはわからないが戦闘力、スキルの熟練度などを考えるとAランク、またはSランクでもおかしくはないとソウル達は思っている。

そしてロウキが欲深い冒険者や商人、錬金術師達から狙われないかと少し心配もしている。


「ん? どうしたんだロウキ。これからローガントに行くのがそんなに楽しみなのか」

「グルルルルゥゥウウウウ!!!」


ロウキはそうだよ! といった感じに元気な声を出しながら頷いた。

正確にはわからないがソウル達はロウキの人懐っこさなどからまだ生まれてから二、三年ほどしか経ってないのでは? と思っている。


「ふふ、ロウキは本当に楽しみと言った感じですね。でもロウキ程ではないですけど私も少し楽しみです」


レオネはニコニコしながら頭の中で街に着いてからの事を考えていた。

そんな様子のレオネをソウルはまるで兄が妹を見るような目で見ていた。

だがソウルはロウキと同じでレオネにも心配ごとがあった。それはレオネが獣人の国の第二王女だということを知っている獣人に会ってしまわないかということだ。

レオネという名前の獣人はいないことはないので名前を呼んだだけでレオネが第二王女とばれることはないがもし顔を知っている獣人に会えばめんどくさいことになるとソウルは思っている。


(今さらだけど俺とんでもない人と従魔と一緒にいるんだな。これから冒険者としての再スタートをきれるかより厄介事にからまれないかが心配だな。ロウキも目を引くとは思うが、レオネも金色と少し黒が混ざった綺麗な髪、顔は美しいと表現するのがぴったりなだがまだ十四歳ということもありまだ少し幼さが残っている。だがそれがよりレオネの魅力を引き立てている。

体つきも十四歳とは思えないほど出るところは出ており引っ込んでいるところは引っ込んでいる。良く使われている言葉かもしれないがそこらへんのアイドルやグラビアが霞んで見えるってやつだな)


ソウルはレオネを見ながらそんなことを考えていた。

レオネがその視線に気づきソウルの方を向いた。


「どうしましたか? 私の顔に何か付いていますか?」

「・・・いや、なんでもないよ」


ソウルは少し顔を赤くしながら顔を背け、レオネをソウルの様子に小さく笑みを浮かべていた。

そして一時間後。ローガントに到着した。




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