第四話 初めての仲間
バイトが辛すぎる・・・
馬車の荷台に入った俺の目の前には縮こまって震えている獣人の女の子がいた。
ソウルはとりあえず女の子に声を掛けてみることにした。
「えっと・・・こんにちは、でいいのかな?」
ソウルは困惑気味に女の子に挨拶した。
声を掛けられた女の子はゆっくりとこちらに向いた。
「あ、あなたは誰ですか?」
「誰、か。なんて言えばいいかな?
ついさっきこの馬車を見つけた冒険者ってところかな。
それと出来ればでいいんだけどなんでこの馬車がこんな状況になってるのか教えてほしんだけどいいかな?」
ソウルはなるべく女の子を怖がらせないように尋ねた。
「えっと、私はほとんどわからないんですけどモークルさんが絶対に外に出てきちゃダメだって大声で言われてずっとここにいました」
女の子はその時のことが頭に浮かんでしまったのか震えながら答えた。
(モークルって人は多分商人このこの馬車にいた商人の事だろうな。にしてもよくモンスターに見つからなかった。不幸中の幸いってやつか)
「そうか・・・。なら今度は俺が周りの今の状況を説明するよ」
「お、お願いします!」
ソウルは一回深呼吸をし話し始めた。
「まずそのモークルさんって人と護衛の冒険者たちは全員死んだ」
「えっ! そ、それは本当なんですか!」
女の子は絶対に信じたくないといった様子だった。
「残念だけど事実だ。耳元で声を掛けても返事はなかった。
それに心臓も完璧に止まっていた」
「そ、そんな・・・うわああああああああん!!!」
女の子はよっぽど悲しかったのか大声で泣き出した。
ソウルはただ無言で女の子が泣き止むまで待った。
女の子は十分程で泣き止みソウルに話しかけてきた。
「す、すみません。急に泣いたりしてしまって」
「いや、気にはしてないよ。
とりあえずいろいろ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「大丈夫で。なんでも聞いてください」
女の子は少し落ち着きを取り戻し冷静になっていた。
「そうだな。とりあえず自己紹介からしようか。
俺はソウル。Eランクの冒険者だ。今は一旦村に帰る予定なんだ」
ソウルはあまり細かいことは話さず簡単なことだけを伝えた。
「ソウルさんですか。良い名前ですね。
私はレオネです。歳は十三です。
見てのとうり虎の獣人です。一人で旅をというか彷徨っているところをモークルさんに拾ってもらいました」
(一人で彷徨っていたか・・・下種な奴らに浚われたけど運よく逃げることが出来たけど宛なんてなく旅をしているところにモークルって人に会ったというところか。そのモークルって人は真っ先にレオネのことを心配してるみたいだったから下心がない良い人だったみたいだな)
「なるほどな・・・・・・。
なあ、もの凄く単刀直入に聞くんだけどいいか?」
「は、はい。なんでしょうか?」
「俺と一緒にこないか」
ソウルの言葉を聞いたレオネは何を思ったのか顔を赤くしながら答えた。
「そ、それはソウルさんの村で一緒にく、暮らすということでしょうか」
レオネの返答にソウルは一瞬レオネが何を言っているのかわからなったが直ぐに理解し誤解を解こうとした。
「そ、そういうことじゃなくてだな。俺は村に戻るのも一時的なものなんだよ。
つい最近自分のスキルの使い方がわかってな。そのスキルを上手く使うには一旦村に戻ってから訓練した方が都合がいいんだ。
それで一緒に来ないかっていうのは仲間にならないかっていうことなんだ。
さっき言ったように村で一年ぐらい修行したらまた街に戻って冒険者として再スタートをきるつもりなんだ。
その時にレオネも冒険者になってパーティーを組んで一緒に冒険しないかって意味なんだ」
「そ、そうだったんですか。早とちりしてしまってすいません」
レオネは顔を真っ赤にしていた。
ソウルは自分の言い方も悪かったなと思い苦笑いしていた。
「それで・・・どうかな。
冒険者になって一緒にパーティーを組んでくれないかな」
「そ、そんな! わ、私なんかで良ければよろしくお願いします!」
こうしてソウルに異世界で初めての仲間が出来た。
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