表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/19

第十六話 かつての仲間は・・・

一年ほど前にお世話になった安らぎ亭という名前の宿に泊まった。

久しぶりに会った女将さんとその旦那さんは俺のことを覚えていてくれた。

自分で言うのもなんだけどこの一年で外見は少々変わっているから分からないかと思っていたがいらない心配だった。


旦那さんの飯も相変わらず美味しく、レオネにも好評だった。


「ところでソウルさん。これからの予定は大体決まりましたがクロウリアさんの事はどうされるんですか?」


俺はレオネの問いを聞き少し考えた・・・というか戸惑った。

レオネにはクロウリアの事は一応話しておいたがこのタイミングでクロウリアの話が出されるとは思っていなかった。

俺は少し考え込んだ。


「今のソウルさんの強さならクロウリアさんも認めてくれるというかなんというか・・・とりあえず仲をより戻すことは出来るんじゃないでしょうか」

「仲をより戻す、か・・・。まぁ、もしかしたら出来なこともないかもしれないが多分そんな簡単な話じゃないと思う。そもそも会ってなんて話を切り出せばいいか分かんないしそれにクロウリアにも新しいパーティーが出来ている筈だ。その中に突然入りこんでいくのは・・・なんか気が引けるだろ」

「そう、ですね。確かにソウルさんの考えに一理あります。ですが・・・」

「いいんだよ。それに俺は今レオネとパーティーを組んでるんだ。今のところパーティーメンバーを増やす気はないし正直言えばこのまま二人でも大丈夫だと思うしな」


ソウルの言葉にレオネは頬を赤くし顔を下に向けてボソッと呟いた。


「・・・いきなり卑怯ですよ」

「ん? なんか言ったか。てか顔赤いけど大丈夫か? 熱でもあんのか?」

「な、なんでもありません! 大丈夫ですよ。それではこれからの予定はとりあえずギルドのクエストを受けランク上げをし各ダンジョンの情報を集めるということでいいんですね」

「ま、そんな感じだな。よし、飯も食い終わったし部屋に戻って寝るぞ」

「そうですね、ちょうど眠気もきましたし直ぐに寝ましょう」


レオネは可愛い欠伸をしながら返事をした。

うん、周りを見ると今のレオネの表情で食堂にいる大半の人が鼻の下を伸ばしていた。




次の日俺達はギルドのボードにあった常時依頼が出されている討伐クエストを確認した。


(スライム五体、ゴブリン七体、ブラウンウルフ三体、フォレとバット三体、まぁまぁ妥当ってところだな。でも俺やレオネ、ロウキが満足できそうな相手はやっぱいないか・・・んん? イカシンの森にブレットガゼルの目撃情報あり、か。ブラットガゼルって確かそこそこ速さがある魔物だったよな。Cランクの冒険者が三、四人で挑むぐらいの強さがあるって魔物の情報が載ってる本に書いてあったな。俺は昨日一応いろんな意味で楽しめたから二人に譲るとするか)


「ソウルさんどの依頼を受けるか決まりましたか?」

「ああとりあえずは決まった。ところでレオネ、そこそこ強い奴と戦ってみたいか」

「唐突ですね。そうですね・・・今のところそういう気分ではないですね。何か良い情報でも見つけたんですか」


ソウルは口元をニヤッとさせながら答えた。


「イカシンの森にブレットガゼルがいたらしいんだ」

「ブレットガゼルですか・・・そうですね、今回はロウキに譲ってあげたらどうでしょうか。ここに来てから退屈そうにしてますし」

「そうだな。村と違ってこの街じゃ常に一緒にいることが出来ないからな」


そうと決まったら早速ロウキに伝えないとな。



ブクマ、評価、感想、励みになるので是非お願いします!

ところで皆さんクリスマスはどう過ごしましたか?

自分は悲しく派遣のバイトをしてました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ