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5.困惑

「…そんな無駄に爽やかな笑みをされても困るんですけど」

「そういうブラックのところもいいよねぇ」


この人は何を言ってるの?


「あの、清水さんとの接点といえばお電話のやり取りか来られた際のご挨拶程度ですよね」


「そうだね。でも俺、三浦さんと仲がよくて色々知ってるよ。あと、俺の隠れた趣味もバレたし」


三浦さんというのは、私がアシスタントについている営業の人だ。確かによく応接室で打ち合わせをしているのは見かけるけど。


──三浦さん、いったい清水さんに何を言ったんですか?


「何か凄く頭の中を回転させてそうだけど」


清水さんが覗きこむように見てくる。私は遊ばれています?だから無駄にイケメン顔を近づけないでよ。


「う~ん、別に無理強いはしないよ?友達からでならいいかな?じゃないと会社で声かけちゃおうかな~」


うわっ。


「最悪だ」


「ホントけっこう酷いよね~瑠璃ちゃん。こんなに拒否されるのも久しぶりかも」


なんでそんな楽しそうなの?こっちは、先週から気分が、ガタ落ちだっていうのに。


「今日の1番は何?」


突然話を変えられた。


「…これかな」


無視すればいいのに、やはりそんな事はできず、ジップロックから出して見せた。ツヤピカのタカラガイ。多分ハナマルユキかな。


「おっいいね~。俺のはこれ」


それは3センチくらいの細長い石英で欠けた中がキラキラと光っていて、とてもキレイだった。


いいなぁ。


「はい、あげる」


手のひらにポンと置かれた。


「えっ、いいです。自分でとるのが楽しいんです!」


急いで返そうとしたら、清水さんは、立ち上がり帰る支度を始めながら、意地悪そうに笑う。


「でも、凄く物欲しそうだったよ?それ加工には向かないし、食事の礼も含めて」


くうっ。


「…ありがとうございます」


悔しいかな、石の魅力に負けた。


「ふっどういたしまして」


今度は楽しそうに清水さんは、笑った。


砂だらけだからいいですと、車を拒否したけど、そんなの俺も同じだしと言われ、渋々車に乗った。


「なんで後ろ?」


運転しながら清水さんが話しかけてくる。


「なんとなく」


気まずいに決まっている。


「あはは。なんか、なつかない猫といる気分で楽しいなぁ」


…もう無視する事にした。


「連絡先教えてくれたら、職場では話しかけない」


家の近く迄送ってもらい、車から降りる時に言われた。…選択肢ないよ。口でこの人に勝てる気がしなかった。


ピロリン


メールの着信を知らせる音が鳴る。


『次の土曜日カフェSakiでどうですか?』


誰が行くもんか。次の文章に目がいく。


『新作リースとレアな貝があるよ~』


──思わず行くと送信したけど。

私何やっているの?思わず頭を抱えた。







読んで頂きありがとうございます。

個人的にビーチコーミングが好きなので、これからの季節行きたくなります。

機会があれば拾ってみてください。

オススメです。




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