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ちぇんじ  作者: もぐ
4/6

早起き

風呂場に入った途端、入浴剤のゆずの香りが漂う。

私のお気に入りの入浴剤で、この香りだけでいやなことも忘れられる。

「ふう...外も寒かったし暖まるなぁ」

私はお風呂に入っている時が1番幸せだ。

誰にも邪魔されず静かな空間に水の音だけが響くこの感じが好きだからだ。

ついつい長湯してしまう。

「・・・そっと乗せられた君の体温...1人じゃないと感じられた・・・♪」

部屋では歌わないがお風呂では歌ってしまう。

私も兄と同じように友達とカラオケ行きたいよ...。

水をブクブクさせながら肩まで浸かる。

いろんなことを考えながら浸かっていたらいつの間にか20分が経っていた。

「そろそろ体洗ってあがろうかな...」

体を洗い、タオルで拭く。

私はお風呂に入るのは好きだがこの瞬間はあまり好きではない。

特に冬は寒いからだ。

パジャマに着替え、トリートメントをつけて髪を乾かす。

自慢ではないが髪の手入れだけはかかせずにしているためサラサラである。

髪を乾かし終えて自分の部屋に戻る。


『分かった!!』

さっき送ったメールの返事がユイから来てた。

ベッドに横になる...目が覚めたら朝の5時だった。

「あれ...いつの間にか寝てたんだ...。」

思っていたよりか身体は疲れていた。

久しぶりに早起きしてなんか得した気分だ。

いつも私、というか家族みんなが起きるのは6時だ。

「あと1時間あるのか...早めに準備してバスが来るまで散歩でもしようかな。」

朝ご飯は基本的に自分でパンを焼いて食べる。


テレビをつけるがニュースを見ながらパンを食べ、いつもと同じ流れで準備を終える。

準備を終えると兄が起きてきた。

「あ、おはよう」

「おはよ、学校早くないか?」

「なんか目覚めたから散歩しようかなって、お母さん達起きてきたら適当に何か言っといてー。行ってきます!」

「おう、行ってらっしゃい!」


母と父とはあまり話さないが、兄とならなんでも話せる。

何かあっても唯一相談する相手だし、一緒に泣いてくれる優しい兄だ。

普段は友達とカラオケばかり行ってとても真面目には見えないが、ちゃんと話を聞いてくれるのが私の兄である。

家の近くにショッピングモールがあるのは知っていたが、どんなものが売っているのかは知らない。

服、家具、生活用品、生鮮品...看板を見る限り結構良い場所には引っ越してきたみたいだ。

こんな良い所に引っ越せたのは父の友人がマンションの管理人だからだ。

まぁ、これについては父に感謝しよう。

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