第4話 「君の言葉と好きの意味」
雄大が私を…好き?
「は?好きなわけねーじゃん」
そ、そうだよ!さすがにそれは無いし!
「本当かな」
先輩!?よく考えたら別にどっちでも良いんだけど!いや、良くないかも!?
「そんなん聞いてどうすんの?菜摘が困るだけだろ」
え……………?
「雄大…………」
予想外の言葉にびっくりしちゃった。ちょっと嬉しいかも…?
「菜摘ちゃんが困るのは良くないね。じゃあ今度また話を聞かせてよ」
そう言って先輩は去ってしまった。
「…ごめん」
え?
「オレが入ったせいでLINE交換できなかったんだろ」
ホントだ。でもね……!
「…ううん。別に良いの。実は雄大の言葉が嬉しかったから」
こんな短い言葉を伝えるのだけなのに照れてどうすんだ菜摘よ!
しかも幼なじみ相手に!
「なら良かった。…嬉しかったんだ?」
「うん。正直なところね」
「…菜摘」
なによ?雄大のくせに真剣な顔して。
「あんまり知らない男とは絡むなよ」
はいはい。了解しましたよ。
「…お前のことが好きだから」
………え?え!?
「れっ恋愛じゃないからな!おおお幼なじみとして!」
分かってるよ。可愛いヤツめ。
「好きだから…オレが守るんだ」
だからさっき先輩と話してるとき話に入ってきたんだ…!
それは邪魔しに来たんじゃなくて何かあったときに守るためだったんだね。
「ありがと。私も好きだよ。大切な幼なじみだから」
私だって雄大を守ってあげるんだから!