第1話 「まさかの雨!?」
「えぇぇぇぇぇ!?」
学校の玄関を出ると、さっきまで降っていなかったはずの雨が降っていた。
「朝から晴れてたじゃん!天気予報も晴れだって言ってたじゃん!」
「ちょっと菜摘っ!アンタ声でかいんだから静かにしてよ。皆から見られてるでしょ!?」
そんなの知らないもん!もう天気だって天気予報士さんだって信用しないもんー!
「なんでそんな雨が降ったくらいで怒ってるの?」
莉緒!決まってるでしょ!?
「傘持ってきてないからだよぉー!」
どうだ!私が怒る理由も分かるだろう?……って何そのバカを見るような目は。
「バカだねぇ。そんなの持ってきてないアンタが悪い」
ちょっと ちょっと?なに言っちゃってんの?私が悪いとでも?
「だから悪いって言ってるじゃん。アンタ女子なのにそこら辺ガサツだよね」
なんですとー!?
「そういう莉緒は持ってきてるの!?」
「もちろん。持ってきてなかったら菜摘に何も言えないよ」
志田 菜摘。親友の莉緒に完敗しました。
「けっ。いいもんね!莉緒は先に帰ってて!傘を2本持ってる人、探してくるから」
ふん!ここは気持ちを切り替えて切り替えて!
「さらばだ!皆の衆」
ふはははははは…!ああ、なんて良い気分なの!
「…私だけじゃなくて皆にも挨拶って…どこの良い子だよ。菜摘はホント飽きないなぁ」
待ってろよ!傘を2本持ってて私に貸してくれる王子様。すぐに菜摘姫が駆けつけるからね!
「誰か傘を貸してくれませんかぁぁぁぁぁ!」
多くの作品の中から、この作品を読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
この「初恋アンブレラ」は私の初投稿作品です。
皆さんに笑顔になってもらえるような作品を
たくさんお届けしたいと思っておりますので
これからも、どうぞよろしくお願い致します。