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12月25日 第七章「まなみのきもち」

「香澄ーっ! おっはよー!」

 背中に何かがのしかかった。――愛美だ。

 私は頭が混乱していた何があったのかわからなかった。青坂くん? 愛美? 何がどうした……。

「えへへーっ、今日もいいねぇ、かわいいよ」

「ちょっと……」

 私はゆっくりと腕に絡み付いている愛美を引き剥がす。目線は青坂くんから離れなかった。

「青坂くん?」

 私は屈んで青坂くんを見る。ピクリとも動かない。

 私は勢い良く立ち上がって振り向いた。そして愛美に言った。

「愛美! あんたがやったの?!」

「……」

 愛美は答えなかった。そして私が睨み続けていると観念したように背中に隠していた折りたたみ傘を差し出した。

「なんで……なん……で?」

 なんでそんなことをしたんだ? 訳がわからない。それと、青坂くんはどうなってしまったんだろうか。私は振り返ることが出来なかった。怖くて。さっきまでの楽しい朝が遠い昔のように思える。

「だってさ、私香澄のことが好きだもん。それだけは譲れない。私だってわかってる。女子が好きなんて変だってこと」

「じゃあなんで……」

「邪魔したかったのよ。関係を。そして、羨ましかった。青坂くんが。香澄の笑顔を独り占めできるなんて」

「……」

 私は何も言えなかった。辺りは静かだった。この時間は生徒がいない。もうみんな部室で音出しを始めている頃だ。

「だって、香澄、私にしかめっ面しかしてくれない」

 そりゃそうだよ。いっつも私に付きまとってくる奴にそんな顔できるほど私は表情が豊かではない。

「そっか……」

「あっ、ごめんっ……」

 ……ついつい、独り言で出てしまったらしい。そして、愛美は走って昇降口へと向かっていった。

「うぅ……」

 青坂くんが頭を押さえて起き上がる。私は走っていく愛美から目線を逸らして振り返った。

「だだだ大丈夫??」

 死んだかと思ってた。

「ひでえな。まぁ、死ぬほど痛かった。あー」

「保健室行こう」

 私は青坂くんを起き上がらせた。

「それよりも、川杉さんは大丈夫なのか? なんか友人関係以上を望んでいるようだけど」

「いいのいいの。早く行こう」

 私はまだふらふらする青坂くんに肩を貸して保健室まで連れて行った。

 途中、体が密着していることに気づいて、顔から火が出そうになった。


 こんにちは。まなつかです。

 いや、予想以上の反響で驚いています。

 今までの小説で、評価されるなんてことがありませんでしたから。


 さて、本編の話ですが……。

 折りたたみ傘で気絶、するのですかね?

 私はそんな暴力的なことしないので……。

 まぁ、青坂くん生きていてよかったです。


 感想をいただけると嬉しいです。

 それではっ!

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