表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

12月24日 第四章「こくはく」

 駅前はサーっと雨の音がするだけで静かだった。人はひとりも見かけない。腕時計を見るともう六時だった。

 彼は急に立ち止まった。私もドキリとして立ち止まる。彼は振り返る。

「あのさ、北山さん。聞いて、もらいたいことがあるんだ」

「な、何?」

 彼は少し下をうつむいて話し始めた。

「僕さ、北山さんのことが、好きなんだよ」

「……」

「アンサンブルでリーダーとして頑張っている君のことが好きになった。どうしようもないほどに」

 私も、私も青坂くんのことが好きだ。そう言いたかった。だけど、声が出ない。

「だけど、北山さんは……僕のこと、どう思っているの」

「……私は……青坂くんのことが好き。こんなリーダーにいろいろと優しくしてくれたあなたが好き」

「本当?!」

 彼は顔を上げる。笑顔だった。

 私も笑った。

「付き合って……くれる?」

 今度は私からだ。

「あぁ、いいよ」

「あのさ、私とキスしてくれる?」

「いいよ、大好きだ。北山さん」

 私は目を閉じる。彼が近づいてくるのがわかる。そっと私を包み込むように彼の腕が私の肩に回る。

 そして私たちはキスを――


 バシャーーーーーン!


「うわぁああぁああああぁ!?」

「ぐほへっ!?」

 雷が隣に落ちた。すごい光と音だった。私は思わず悲鳴をあげて飛び上がってしまった。そして目の前の彼の唇に顎をぶつけてしまった。

「イタタタ……」

「ご、ごめん! 青坂くん!」

「い、いいよ。怖くない?」

「うぅ……」

 雨脚がいっそう強くなる。

「早く帰ろうか。ほら、入って」

「……うん」

 キスは出来なかった。また今度……かな。

 私は彼の横に入った。

 そして二人で土砂降りの中、帰った。



 こんにちは、まなつかです。

 話の調子が良すぎなんで、雷を落とされました。えぇ。

 

 それでは、次話で……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ