表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/17

12月25日 第十一章「でんしょく」


 私たちはファミレスを出た。私が偶然傘を鞄の中に入れていたので、それに二人で入って歩く。

 雨の音しか聞こえなかった。

 私たちは肩を寄せたまま駅の軒下に入った。

 そして駅の反対側に行く。

「見て! 青坂くん!」

「わぁ……」

 私が指さした先には大きなツリーとそれに飾り付けられた電飾だった。ちかちかと点滅を繰り返している。私はそれに見とれてしまった。

「香澄……」

 彼がそっと私の肩を抱く。私も身をゆだねた。彼の体温が少しだけ感じられる。

「青坂くん」

 私は白い息を吐き出しながらそういった。

「好きだ」

 彼も同じようにそういう。

「私も」

 私は今度こそと思い彼と向き合った。私はそっと目を閉じた。聞こえるのは雨の音に混じるクリスマスソング。

「んっ……」

 彼の暖かい唇が私の唇と重なった。その瞬間、心臓がどくんと大きく打った。

 数秒後、彼からそっと離れる。息が出来なくて苦しかったのだ。

「あのさ、私今すっごい幸せ」

「そっか、僕もだよ」

 私と彼は電飾が輝きあう中、笑った。

 なんだか、こうしていると全てが幻想に思えて仕方がなかった。


 そして少ししてもう一度キスをしようとしたとき、電話がかかってきた。私は彼に少し合図を送ると鞄から携帯を取りだして確認する。佳奈からだ。佳奈は事情を知っているんだし、邪魔はしないはずだが……

「もしもし?」

「あぁ、香澄先輩ですね。落ち着いて聞いてください」

 その言葉に心臓がひやりとする。何かあったのか? 私の様子が変わったのを見て、彼もそっとよってくる。

「愛美先輩が、先ほど飛び降り自殺をしました」

 こんばんは、まなつかです。


 正直に言いますと、鬱展開にこれからなっていきます。苦手な方はご注意を。

 それでは、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ