主人公
「かしこまりました」
不敵に笑う仮面の男がいた。
ギルドメンバー「ありゃやべえなあ!」
ギルドメンバー「速すぎて見えなかったべ!」
騒がしい集会所。
?「この依頼で力をつけるか」
?「ビーはグレイトボアを食べたいだけだろぉ」
ビー「そ、そんなことねえけどよぉ」「」
ギルドメンバー「お、おい漆黒の鎧だ!あいつが噂の…」
クローバー「この依頼にして早く出よう」
ビー「オウケイ!」
隣町にて…
?「こちらのグレイトボアで宜しいかな?」
村人「こんなにたくさん!ありがとうございます!
こいつらが農地を荒らして仕事にならなかったんだ。
ギルドには色つけて報告しとくよ」
?「今回はサービスですのでギルドへの報告は不要ですよ」
村人「そんなことしたらあんたのお給料はどうすんだい」
?「必要ありません」
村人「せめてボアの中に調理するけ、持っていってくれや」
?「ありがとうございます」
グレイトボアの生息地
クローバー「全然いねえなあ」
ビー「誰かが依頼書忘れて完了したのか?」
クローバー「そんなことしたら報酬もらえねえじゃん」
「ありえねえよ」
?「うわぁぁぁぁ!」
一斉に振り向くクローバーとビー
クローバー「クラウン!」
クラウン「やべえ!魔王の傀儡だ!逃げよう」
魔王の傀儡…魔王の力によって動いていると見られる生物。
通常ティアギルドで討伐隊が組まれたり王国騎士団が対応する。
ビー「こりゃ逃してくれなさそうだな」
辺りを見回すと3匹の傀儡。
クローバー「ビー!クラウン!ここで迎え撃つしかない
俺が足止めする。その間に2人で1匹を倒してくれ!」
ビー「了解、無茶すんなよ」
クラウン「2匹も足止めできんのか?危なかったら俺の雲を呼んでくれ」
突如周りを覆う雲と蜂の大群。
クローバー「任せた」
刹那、クローバーは消えた。
同時に2匹の傀儡は粉々に。
?「聞いてた異常だ」
クローバー「誰だ!それにこの手応え…こいつらはただの人形だ!」
ビー「クラウンが雲をギルドに向かわせたがはぐれてしまった!それにこいつは傀儡なんかじゃない」
?「初めまして、私はJ
王国を創るもの、アナタのお父さんです。クローバーくん」
クローバー「なぜ俺のことを…」
J「オトモダチからお話は聞いてます。
ティアの事、お母様の事それと…」
「尻尾のこと…」
その言葉を聞いた途端青ざめるクローバー
ビー「クローバーこいつはやばい!逃げるぞ
ハニカムシールド!」
「おい!どうしたクローバー」
攻撃捌きつつ微動だにしないクローバーに声をかける。
クローバー「…」
J「今は彼と話してますので邪魔しないでください」
水の中から傀儡と投げナイフがビーを狙う。
ビー「クローバー!クローバー!」
捌くのにやっとでクローバーの名前を呼び続けることしかできない。
クローバー「す、すまんビー
動揺していた…
こちらからも仕掛けるぞ、手を貸してくれ」
ビー「ここまでくれば命懸けだ。ニードルシードル」
ビーの体から甘い匂いが漂い体が変化する。
右半身は槍へ、左半身は盾へ。クローバーの矛と盾となる
クローバー「命、借りるぜ」
Jの前からクローバーが消えた。
次の瞬間目の前に最強の矛が現れた。
J「…!速い…」
直撃したかに思えたがクローバーが刺していたのは真っ赤な林檎。
J「速さは一級品ですね
ただしまだ殺意がない。
無意識に他人を殺すことに抵抗があるようです」
「なぜでしょう有尾人」
クローバー「なっ!?」
(なぜ知っているんだ。
知っているのは俺と母さんだけのはず…)
J「秘密を知りたいか?なぜ君にあるものが周りにないのか、なぜ差別されているのか、それは…」
?「原始の大咆哮!」
?「裁きの牙!」
大気が揺れ、一瞬時間が止まった。
Jは牙に砕かれように大量の蜘蛛の糸となった。
クローバー「王国騎士団!?」
ウォルフ「よくぞこらえた!もう安心しろ」
タイガ「蜘蛛の糸か?なにものなんだ…」
ビック「どてー!!最強最高!ビック様参上!!」
「ありゃもう終わってたか」
ウォルフ「わしらがくる前には蜘蛛人形だったようだ」
クローバー「しかし寸前まだ意識を待って話していました。この蜘蛛の糸に何かヒントがあるかも!」
タイガ「念のため騎士団の方で調べて…」
クラウン「すまん!遅くなった!!追い払ったのか?」
ビーが人間携帯に戻る
ビー「肩痛え…お陰様でな」
クローバー「クラウンが騎士団を呼んでくれなかったら危なかった、ありがとうな」
クラウン「時間を稼いでくれたビーのおかげだ。」
タイガ「一旦は退けたがまだ近くに潜んでいるだろう。
用心して城へ帰るぞ」
ビック「どてー!漆黒の鎧、まさかあんたがクローバーか?
俺ビックってんだ!よろしくな」
クローバー「よ、よろしく」
タイガ「私はタイガ」
ウォルフ「わしはウォルフ
王国騎士団長だ」
クローバー、ビー「騎士団長!!??」
クラウン「門番の人に伝えてたら…」
クラウン「森で魔王の傀儡がいて…」
門番「それは本当か?すぐに討伐隊を組まないと」
クラウン「そんな時間はないんだよ!友達が交戦中なんだ!」
門番「交戦中?単独でか!?無駄死にするぞ!」
「あ!ウォルフさん!」
ウォルフ「どうしたんだ?」…
クラウン「どういうことがあったんだ」
ビー「それで王国騎士団が出てきたのか」
「しかし団長様直々とはなぁ」
タイガ「それであの蜘蛛はなにかいってましたか?」
クローバー「それが…」
ビー「有尾族について、なんちゃらと…」
ウォルフ「なんじゃと!?」
タイガ「有尾族のてのものなのか?絶滅したと聞いていたが…危険だな」
「騎士団にも通達しておこう。
また有尾族が現れたとなれば一大事だ」
クローバー「は、はい…」
一行は慎重に城へ帰った。