なんじゃそら
「さて、君はどうしようか?」
イケメンが、私の前にやって来た。
こっちが聞きたいわ!
「まず先に謝っておく。すまなかった。君は、三人の召喚に巻き込まれてしまったようだ。しかし、元の場所に戻すことは出来ない。その代わり君の望みを出来る限り叶えよう。」
何だと!帰れないのか、どうする、これは夢じゃないのか?ここは泣くところじゃないか?でも変に、このイケメンの機嫌を損ねるのは損だ!先ずは情報だ!
「あの、その前にここはどこですか、
あなたは誰ですか?」
「そうだったなあ、まず私は、この国の第一級魔術師のアンドレア ヴァン ユーザーゲルトだ。君達を召喚したのは私だ。君を鑑定したところ、この国の戦力になるスキルはなかった。だから、君は好きな場所で生きてくれてかまわない。君のことを干渉も束縛もしない。」
何これ、私いきなり振られた気分じゃない?でも好きにしていいってラッキーじゃん。コイツの気が変わる前に、サッサと、当分生きていける分のお金をもらって、この国を出たほうがいいなあ!そうだそれがいい!
「あの、じゃ、当分生活出来るだけのお金をください。後は地図と、護衛してくれる人を貸してください。」
この国を出るにしても、女が一人でいたら危ないし。
「わかった。直ぐに用意しよう。詳しい話は私の部屋でする」