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ここはどこ
突然、
目映い光りに呑み込まれて、目を開けたら知らない宮殿の様なところにいた。周りには、大勢の人がいた。中世の騎士のような格好をした集団と、長いローブを羽織った数人に囲まれていた。みんな髪の色は、茶色や金色で目の色は、青い。彫りも深いし、まるで、中世のヨーロッパに来てるみたいだ。
ななな何だー!ここは!
私は、島有利。日本人で黒髪ショートカット、黒目の24歳。人生に疲れたOLだ。夢も希望も特になく、ブラック企業で働いていた。
たしか引っ越したばかりだから、大量に買い物をして、アパートに帰る道で、子猫に会って、それから…
気がついたらこんな所にいた。
誰、この人たち!
周りをよく見たら
日本人は私だけかと思ったら、
日本人らしき高校生の男女二人と、三十代ぐらいのサラリーマンのおじさんがいた。
何か、私たち囲まれてない?
すると
いきなりの大歓声にビク!とした。
「やったぞ!」
「成功だ!」
「うお!」
何だろう?
周りはすごく喜んでいる。日本人の私達はボーゼンと立ち尽くしている。
もしかして、まさか、ここは異世界ですか?