カノジョ(仮)2
人類が宇宙で人型兵器で戦うようになって、はや半世紀・・・
「あんたなんか嫌い!あたしにつりあうオトコが現れるまでのカレシ(仮)よ‼」
公私ともにパートナーだと思っていた女性にはっきり目の前で言われるとは・・・
「この状況では、つきあっているだよな」
少年パイロット・ナナミ君のとなりには、毛布にくるまった実はセレブの娘、ミナミちゃんが爆睡中だった。
「(仮)ってなんだよ・・・」
ナナミは、ベッドの下から自分のパンツを見つけて、シャワーを浴びに行った。
艦の中ではわかりづらいが、朝だった。
宇宙揚陸艦ストリングフェローのブリッジ。
単身赴任の中年艦長は、
「クルーの恋愛は禁止すべきかと」
軍の広報担当として乗り込んだ自称29歳、エレナ大尉は、
「シフト外で、自室でなら、かまわないんじゃないんですか。独身者同士なら」
格納庫。
「ボクのスコルピオンEX、左腕がドリルになっている!」
最終決戦で破損した愛機の修理状況を見てナナミ君は、びっくり。
整備主任は、
「(仮)、かっこ仮り」
「ちょっとナナミ―」
朝の点呼にまにあったミナミちゃんが、
「あたしのパンツ知らない?あんたがきのうめずらしく乱暴にヤったから、見当たらないじゃない‼」
「ベッドの下、見た?ミナミちゃん、もしかして、いまノーパン?」
(おわり)