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一年生試合 櫻庭中と清公中その①

中学バスケの試合時間は1Q8分、ハーフタイム10分、延長5分となっています。

 2,3年生の先輩方の試合が終わった昼頃、俺はいつもの5人組で昼ご飯を食べていた。この昼休憩が終わった後、俺達の一年生試合があるそうなので、ご飯を食べて英気を養う。


「もうそろそろ試合だね!」

「中学生になってからの初めての試合か。ようやく6号ボールに慣れた所なんだけどな~」

「しかもあちらさんの方ミニバスで有名だった人がいっぱいだよ」

「そうなの?」

「燐ちゃんは中学からだったもんな~。知らないで当然だよ~」


 

 どうやら、清公中と阿原中にはミニバスで名のある選手がいるようだ。五十鈴が強いのは知っていたが、五十鈴より強い選手があちらにはいるらしい。


「けど、五十鈴と燐ちゃんいれば勝てるよ。そして焼肉を食べるんだ!」

「南海ちゃん、先輩方と活躍した1年生しか行けないよ」

「えー!!!???あれって全員じゃないの!?」

「当たり前じゃん。どこに50人以上も無料で食べられる店があるのよ」

「た、確かに」

「それじゃあ~、頑張らないとね~」

「そうだね」


 そうして、お話をしながら昼休憩を過ごしていると、昼休憩の終わりのブザーが鳴り、俺達は体育館へ戻る。

 最初の一年生試合は櫻庭中と清公中なので、コート内でアップを行う。既に出る順番はじゃんけんで決まっており、五十鈴と南海は1Q目、陽花里は2Q目、俺と佳音が4Q目にでるようになっている。

 そうしてアップを終え、試合時間3分前になると九条先生の前に一年生たちが集まる。


「君たちはまだ一年生なので特に作戦なんて言わない。全力で走ってアタックするんだ。全員1Q分しかないのでガンガンファウルも貰っていい。けど、相手に怪我だけは負わせるなよ」

「「「はい!!!」」」


 そして、櫻庭中VS清公中の一年生試合が始まった。




◇   ◇   ◇   ◇   ◇




side.天羽 五十鈴


 1Q目が始まって残り4分を切った頃、私は1Q目に出てきた清公中の中で一番強い選手にディフェンスを行っていた。


 現在の点数は12対20と負けている状態で、かなり苦戦をしている。


 どうして負けているのかの理由は簡単。相手の全体的なレベルが高い事。相手は一年生の人数が多いので時間が止まると交代をしている。しかし、全員レベルが高い。ほとんどの選手が経験者なのと思う。

 対してこちらは2人が未経験者でようやくドリブルがある程度出来る状態。なので弱い所を狙われて抜かされる。今はカバーが間に合っているのでこの点差でお話待っているけど、いつ崩れてもおかしくない。


「ほんとめんどくさいな」


 私は小さい声でつぶやくと、ディフェンスをしているのにもかかわらず腰を上げ、手をぶらぶらを下げる。

 後ろから「出しちゃうの!?」と南海の声が聞こえてきたけど無視する。あ、そう言えばこの状態は燐ちゃんに見せてなかったね。

 ふと燐ちゃんの方を見てみると穂波先輩の膝の上に座って頭を撫でられている最中だった。いいな~私も膝の上に乗せたい。

 などと考えている燐ちゃんがこちらの視線に気づいたのかこっちを見て頭を傾げる。ほんと可愛いな燐ちゃん。だから見ててね。私の本性。


 そして、マークしている選手にボールに渡ってドリブルを始めた所で、私は※スティールを行いボールを奪うと、速攻を行い、荒いドリブルをつきながら※レイアップシュートを決めた。


※スティール………相手からボールを奪う事。ドリブルカットやパスカットと呼ばれることもある。


※レイアップシュート………ボールをゴールのリングの上に置くように放つシュート。


「さぁ、ここからが本番だよ」


 ミニバス内の名称『猛獣』天羽 五十鈴の本気が始まった。

天羽「なんか楽な姿勢考えてから実践してみると意外と良くて使い続けるうちに『猛獣』なんて呼ばれるようになった。解せぬ」


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