富豪の村 その3
約束の3日以内に投稿できず申し訳ありません。
次回以降は、このようなことが2度とないように善処します。
リゼ「ふあああああ。よく寝た…」
カイル「グオー」
バルト「ガオー」
リゼ「男って、本当にどこでも良く寝るわね…この布団じゃそんなに長時間寝れないわよ…」
ジャック「ごめんなさい、寝にくかったですよね…?」
リゼ「い、いやいやいやごめんなさい!!そういうつもりじゃなくて!!えーと…」
スピカ「あらあらリゼさん。泊まらせてもらってる分際で、宿主に文句ですかあ??(笑)」
リゼ「い、いや、違…ほ、ほらあれよ、これも全て、そのクソ村長のせいでしょ!!さあ、早くそいつを成敗しに行きましょう!!」
スピカ「誤魔化しましたね(笑)」
ジャック「はい。よろしくお願いします!!」
カイル「グオー」
バルト「ガオー」
リゼ「さっさと起きろや!!」
カイル「いてえ!!」
リゼ「バルト、朝だよー!起きてー!♥」
バルト「うん…?もう朝か…」
スピカ「ちょっと!!勇者様に対して何よその起こし方は!!」
リゼ「うっさいわ!!アンタには関係ないでしょ!!」
スピカ「ウキー!!」
リゼ「ムキー!!」
カイル・バルト「「ねむ…」」
カイル「さて、とりあえず、その村長とやらに会いに行くか…」
リゼ「そうね。それが手っ取り早いわ」
カイル「なんか、村長の館の周辺だけ、異様に栄えてるな…」
ジャック「村長は貴族出身らしいんですけど、どうやら貴族の友達を連れてきては住ませてるらしいです」
バルト「それも、高い税金と、通行料金があるおかげか」
ジャック「通行料金のせいで、今はほとんど出入りする人いませんけどね…」
バルト「しかし、お前の親父みたいに、捕らえられて帰って来ない人とか他にもいるのか??」
ジャック「結構います。私たちのような貧困層の大人たちは、大半が帰ってきていません」
バルト「ふむ…まずそいつらがどこにいるのか調べる必要があるな…」
バルト「よし、じゃあカイルとリゼは館に行って、その村長と話してきてくれ!俺とスピカはデーt…じゃなくてこの館の周辺をウロウロする!」
カイル「え!?最高じゃん!!リゼは俺についてきて!!」
リゼ「え!?やだ!!あたしそっちがいい!!」
スピカ「逆に私が館に行きたいです!!」
バルト「いーやダメだ!!絶対にこの組み合わせがベストだ!!」
リゼ「やだ!!」
カイル「このまま!!」
スピカ「やだ!!」
カイル「このまま!!」
バルト「…あーもう、わかった!!じゃあ、グッとパーで分けよう!!」
ジャック(子供か…(笑))
カイル・リセ・スピカ「「「はーーい」」」
バルト「グッとパーで別れましょ!!」
リセ「グー」
バルト「パー」
スピカ「パー」
カイル「チョキ」
リセ・バルト・スピカ「「「チョキを出すな!!!」」」
リゼ「結局、この組み合わせかあ…」
カイル「めっちゃ不服そうじゃん。そんなに俺って頼りない!?」
リゼ「いや、そんなことないけどさあ…」
カイル「まあまあ見てろって。俺のカッコいい姿、めっちゃ見せてやる!!」
リゼ「そんなことよりさあ…」
カイル「そんなこと!?」
リゼ「バルトって、なんだかんだでリーダーシップもあって、本当にカッコいいわよね!!」
カイル「は…??」
リゼ「なんかさ、やる時はやる男って感じで、最高!!」
カイル「いや…??俺もやる時はやるけど??」
リゼ「そう??」
カイル「しょーがないなー。そろそろ本気出しますか。リーダーらしいところ、見せねえとな!(ドヤ顔)」
リゼ「ねえ、道こっちなんだけど」
カイル「え??」
バルト「スピカ!!どうだった!?俺のリーダーシップは!?」
スピカ「カッコ良かったですよ?バルトさん」
バルト「よっしゃああああああ!!」
スピカ「まあそれでも、勇者様には負けるかもですけど」
バルト「は…??」
スピカ「勇者様は、頭は悪いですけど、背中で語る!!ついてこい!!みたいな感じがいいんですよね!なんか、多くは語らないけど!!みたいな」
バルト「いや…??俺も背中でめっちゃ語るけど??」
スピカ「ホントですか!?」
バルト「最近、ちょっとしゃべりすぎっちゃったかー。仕方ない。これからは多くを語らず、背中で語る寡黙な男モードにするよ!(ドヤ顔)」
スピカ「あ、道はこっちですよ」
バルト「え??」
衛生兵「誰だ?お前は何の用だ?」
カイル「勇者のカイルです!!」
衛生兵「…で、その勇者が、何の用だ??」
カイル「えーーと、その…」
カイル「おい。リゼ。どうするんだよ」
リゼ「あたしたち、新しくこの村に来た新参者なんですけど!!今日は村長さんに挨拶したくて!!」
衛生兵「ほう…?新しい入居者か。いいだろう」
カイル「おお!!なんか入れたぞ!?スゲエなリゼ!」
リゼ「ふふん。まあね!」
カイル「スゲエところだな…宮殿みてえだ…」
リゼ「どんだけお金を使ってんのよ…」
村長「ようこそ、新たな入居者様!!よくぞ我が村にお越しくださいました!!」
カイル「どうも」
リゼ「どうも。スゴイ宮殿ですね。村長ってそんな儲かるんですか??」
村長「ええ…まあ。住人の方々が、高い税金を払ってくれてますからね…それに通行料金も(笑)」
リゼ「へえ。そんなに高額な税金を取っているのですか?」
村長「まあねえ…。政治っていうのは色々と大変ですから…」
リゼ「それで、結構多くの人々が苦しんでるみたいですが?」
カイル「あ、あの…」
リゼ「ちょっと!!今あたしが話してるんだけど!?」
カイル「ト、トイレに行ってもいいでしょうか…?」
村長「は??」
リゼ「は???」
カイル「な、なんか急に腹が急に痛くなって…その辺に生えてたキノコがあたったっぽい…」
リゼ「何を食ってんだ!アンタは!!」
村長「お、おい!!こんな所で漏らされたらたまらん!!早くトイレに案内しろ!!」
衛生兵「は、はい!」
カイル「ああああああああヤバいいいいい!!漏れるうウうウう宇ーーー!!」
リゼ「……おいおい」
村長「ふう。それで、話を続けましょうか」
リゼ「それで、結構住人が苦しんでいるみたいなのですが」
村長「ちなみに、それは誰の情報でしょうか?」
リゼ「さあ?風の噂ですが」
村長「どうしても吐かないつもりですか…?」
リゼ「??吐く、というのがよくわかりませんが…」
村長「ふん。まあでもそこは問題ありませんよ」
リゼ「あるかどうか決めるのは住人だと思いますが…」
村長「それよりも問題は、なんか通行料金を払わずに、この村に入った方々がいるみたいなんですがねえ…?(笑)」
リゼ「噓!?バ、バレてる!?」
村長「まさか、勇者様が、そんなことをするはず、ないですよねえ?(笑)」
リゼ「あ、あはは…」
村長「ひっとらえろ!!後々面倒だ!!」
リゼ「どうしよ…一旦捕まっておくか…??」
衛生兵「うおおおおおおおお!!」
リゼ「おいちょっと!!痛い!!あ、てか誰か胸揉んだだろ!コラ!」
衛生兵「いや流石に、無いものは揉めないっすよ…」
リゼ「〇ねえええええええ!!」
バキイ!!
衛生兵「ひでぶ!!」
村長「勇者も、見つけ次第捕まえておけ!」
「なんか、たまにですけど、地下から変な物音がするんですよ」
「叫び声が聞こえてきたこともありました」
「間違いないよ、絶対に地下に空間があるね。入り口は知らないけど…」
バルト「ふむふむ。地下に空間か…」
スピカ「行ってみる価値はありそうですね」
バルト「でもどこから入ればいいのか…」
スピカ「あの家、なぜ衛生兵がいるのでしょう?」
バルト「…ホントだ。宮殿の裏の小屋。何かありそうだな…」
スピカ「私が引きつけます。バルトさん、コッソリと倒せますか?」
バルト「当然!!」
スピカ「あのーすいません」
衛生兵「なんだ?」
スピカ「村長さんの館の入り口はここですか?」
衛生兵「違う。ここをグルっと回った所に大きな入り口がある。そこから入れる」
スピカ「え?ではここは何なのですか?」
衛生兵「ここは…そうだな、ただの小屋だ」
スピカ「ただの小屋に、警備の方がいるのですか?」
衛生兵「やかましい!!さっさと向こうへいk」
バキイ!!
衛生兵「ぐああ!!」
衛生兵「なんだ??」
ドガ!!
衛生兵「あべし!!」
バタン
バルト「中も調べてくる」
スピカ「お願いします」
ドカバキボカスカ
衛生兵「「「ギャアアアアアアアアアア!!」」」
バルト「3人いた。明らかに警備が厳重すぎるな…」
スピカ「館の裏口、とかでしょうか?」
バルト「その説が高いな。しかも、下にまだまだ敵がいるみたいだ」
スピカ「1人で大丈夫ですか?」
バルト「何を言ってるんだ。俺は戦士だぞ??頑丈さだけが取り柄なんだ」
バルト(決まったあアアアアアアア!!背中で語る、俺!!マジでカッコいい!!)
スピカ「流石はバルトさんです。カッコイイです」
バルト(キタアアアアアアア!!)
バルト「あの、勇者とどっちがカッコイイ…?」
スピカ「え?」
バルト「カ、カイルと俺、どっちg」
スピカ「勇者様ですね」
バルト(ガーーーーーン…)
スピカ「それでは気をつけてくださいね。あ、回復は任せてください。ヒール!」
バルト「ありがとう…ちょっくら行ってくる…」
~5分後~
バルト「当たりだな。何のためにあるかはわからないけど、これは館へ繋がる裏口みたいだ」
スピカ「早速行ってみましょう」
バルト「おう!!」
階段を降りると、そこには広大な地下空間が広がっていた
バルト「スゴイ空間だ…」
スピカ「人がゴミのようですねえ…」
バルト「どこのムスカだよ(笑)」
バルト「…ていうかあの人たち、ホントにゴミみたいに働かされてないか??」
スピカ「ホントですね…不謹慎なことを言いました…」
バルト「しかし、一体何をしているんだ…?」
スピカ「何かを掘っているみたいですが…」
バルト「もしかしてこの中に、囚われた彼の父親も…」
スピカ「ええ。おそらくいるでしょうね。おそらく村長は、金が払えなくなった村民をここで強制的に奴隷のように働かせてるのでしょう」
バルト「なるほど。ならば早く解放しないと」
スピカ「しかし、こう敵が多いと、流石にバルトさんでもキツイでしょう…?」
バルト「でも早く行動しないと、気絶させている見張りも目覚めてしまうし…」
スピカ「なんとか夜まで時間を稼げると良いのですが…」
バルト「…こんな作戦はどうだ?」
~続く~