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最終決戦 その1

~魔王の城入口~


カイル「ここが魔王の城か…」


リゼ「本当に、長かったわね…」


バルト「まさか城に入る前に、あんなハプニングが起こるなんてな(笑)」


スピカ「まったく、緊張感なさ過ぎですよ、皆さん(笑)」


カイル「そうだな。こっから先は、マジで命懸けの戦いだ。みんな、恋愛のことはいったん忘れて、魔王を討伐することだけに集中しよう!!必ず勝って生き残ることだけを考えよう!!」


カイル(リゼ好きリゼ好きリゼ好きリゼ好きリゼ好きリゼ好きリゼ好き)


リゼ「まったく説得力ねえな!!」


カイル「え!?なんでバレた!?」


リゼ「魔法で心の声を聞いた」


カイル「そんなことできんの!?」


カイル「まあ、冗談はさておき、絶対に勝って4人で無事に帰ろう!!」


リゼ・バルト・スピカ「「「おう!!(はい!)」」」


カイル「開けるぞ…」


ギイイイイイイ


モンスター1「よく来たな、クソ勇者!!」


モンスター2「ぶっ〇してやるぜ、ゴミ勇者!!」


モンスター3「〇ね!!カス勇者!!」


モンスター4「〇ね!!クズ勇者」


カイル「俺への悪口えげつな!!他のメンバーにも悪口言えよ!!」


バルト「どんな文句!?」


リゼ「流石の嫌われようね、カイル(笑)」


カイル「メンタルブレイクしそうだわ…」


スピカ「それだけ、魔王が勇者様の力を恐れている、ということですよ(笑)」


カイル「なるほどな!!流石は俺!!」


リゼ「ホント単純ね…(笑)」


バルト「とりあえず、さっさと蹴散らそうぜ」


カイル「よし、行こう!!」


リゼ・バルト・スピカ「「「おー!!!」」」


モンスター「「「「やっちまえ!!!!」」」」


カイル「おりゃあ!!くらえ!!どりゃあ!!」


ザシュ!!ズバ!!バキイ!!


バルト「ふん!!オラア!!くたばれ!!」


ドカバキ!!ドゴ!!ズドン!!


リゼ「サンダー!!ブリザード!!ストーム!!」


ドカン!!ゴオオオオ!!ズドドドドド!!


スピカ「暴力!!暴力!!暴力!!」


ドカバキボカスカバキボコボカスカボコボコ


カイル「…前から思ってたけど、僧侶の戦い方じゃねえ!!」


~30分後~


カイル「ふう…これで大体片付いたか…?」


バルト「ああ。カイル、怪我はないか?」


カイル「オイオイ。誰に言ってんだよ。この程度余裕だわ」


バルト「いやー、だいぶ苦戦してるように見えたからさあ(笑)」


カイル「ああん!?俺は33体も倒したんだぞ!?」


バルト「33体でイキられてもねえ…(笑)」


カイル「俺、お前の倒した数を数えてたけど、32体だったぞ?(笑)」


バルト「は…??それはお前の数え間違いだわ。35体は倒したし!!」


カイル「あー、俺も数え間違えてたわ。36体だったわ」


バルト「あー、俺も間違てた。37体だっt」


リゼ「2人とも、多分スピカに負けてるわよ(笑)」


スピカ「まったく数えてませんが、100体以上は倒したと思います(笑)」


カイル・バルト「「ま、参りました…」」


~魔王の部屋前~


カイル「ここが、魔王のいる部屋か…」


リゼ「でかいわね…」


バルト「「まおーのへや」って書いてあるぞ??威厳もクソもねえな…(笑)」


カイル「いや。こうやって俺達を油断させるつもりだ。気を抜くな」


スピカ「流石の警戒心です勇者様!!」


ゴンゴン


カイル「おい魔王!!勇者だ!!入るぞ!?」


リゼ・バルト「「いや、何してんの!?」」


カイル「え?そりゃ他人の部屋に入るんだから、ノックぐらいしなきゃでしょ」


バルト「バカかてめえ!!これから倒す相手にそんな配慮いらんわ!!」


リゼ「しかも名乗りまでして…臨戦態勢整えさせてどうすんのよ!!」


カイル「突然自分の部屋に人が入ってきたら嫌だろ!?昔、部屋でエロ本読んでたらさ、母ちゃんがノックせずに急に入ってきたのよ。そのせいでエロ本を隠せなかったんだ!!あんな思い、もう誰にもして欲しくねえんだよ!!」


リゼ「何の話!?」


スピカ「流石です勇者様!!どんな相手にも礼儀を欠かさない!!」


魔王?「はーい。どうぞー」


リゼ「普通に返事した!?」


バルト「思ったより吞気だな!?」


カイル「じゃあ、入るぞ」


ギイイイイイイ


魔王「クックック。よくぞここまで来た。貴様が勇者か。我を倒そうとしている、哀れな不届き者よ…」


カイル「…………………」キョロキョロ


魔王「どうした??我の姿に恐れおののいて、言葉も出んか?(笑)」


カイル「…………………」


魔王「まあ所詮、勇者も人だからな。恐怖で言葉が出なくなるのもわかる」


カイル「魔王…お前、エロ本読んでただろ??」


リゼ・バルト・スピカ「「「は???」」」


魔王「は??え、ちょ、何言っちゃってんの??勇者さん…」


カイル「いや、ノックしてからの時間、そして入った瞬間ベラベラしゃべりだす挙動、俺が昔、母ちゃんからエロ本を隠した時と同じ挙動なんだよ(笑)」


魔王「だからなんだよ!!貴様と我を一緒にするな!!我は魔王だぞ!?」


カイル「で、慌ててしまったから、その戸棚からエロ本がはみ出てる、と(笑)」


魔王「!?!?!?!?!?」


リゼ「うわーホントだ。マジでひくわー」


バルト「世界のエロモンスター…うわ、魔王ってそういう趣味だったんだ…」


スピカ「ガチで気持ち悪いですね。理解不能です」


魔王「性癖の悪口やめて!!マジでメンタルきつい!!」


カイル「気持ち、マジでわかるよ…エロ本バレたら、死にたくなるよな…」


魔王「お前はうるせえ!!てめえのせいでバレたんだぞ!?」


カイル「いやだって…エロ本はみ出てるのに、ドヤ顔で「クックック。よくぞここまで来た」とか言うんだももん(笑) マジで笑いこらえるの大変だったわ…(笑)」


リゼ「確かに…それを知ってると死ぬほどダサいわね…プププ」


バルト「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」


スピカ「プププ…クスクス。あははははははは!!」


魔王「…マジでキレたわ。ダークグラビティ!!」


ドドドドドドドドド!!


カイル「ぐわあ!!なんだこれ!?地面にたたきつけられる!?」


リゼ「す、すごい重力…立てない…」


カイル「エロ本読んでたくせに、ちゃんと強いなんて…」


リゼ「ド変態のくせに、マトモな技出してんじゃないわよ…」


バルト「エロ魔王のくせに…」


スピカ「キモ魔王のくせに…」


魔王「やめろ!!精神攻撃してくんな!!」


カイル「ハアハア…」


リゼ「ゼエゼエ…」


バルト「でも…マジで強い…」


魔王「ま、まあ、いくら精神攻撃してきたとしても、この俺を倒すことはできんがな!!この陰湿雑魚パーティーが!!ザーコザーコwwww」


カイル「畜生…モテないエロキモ魔王のくせに、調子乗りやがって…」


魔王「俺がモテないだと!?そんなわけないだろ??」


カイル「え??」


魔王「俺はモテモテだよ。魔王なめんな(笑)」


カイル「いや、自分でモテモテとか言われても…」


魔王「実際、妻が5人もいるし」


カイル「は!?!?5人!?!?」


魔王「この5人がさあ。どうしても俺と結婚したいってうるさくてさ~(笑)」


カイル「な…う、噓だ!!デタラメに決まってる!!」


魔王「ほれ、証拠写真。妻5人との6ショット」


カイル「グフッ!!(吐血) バ、バカな…こんなド変態キモキモ魔王が…モテているだと…?」


スピカ「勇者様、落ち着いてください!!気を確かに!!」


魔王「ガハハハハハ!!貴様のような「彼女いない歴=年齢」のクソ雑魚キモキモ童〇勇者とは格が違うのだよ!!wwwwww」


カイル「ち、ちげーし!!か、かかかか彼女くらい、いたことあるし!!」


魔王「ほう…?なら証拠写真を出してもらおうか…?」


カイル「い、いやー…今はあいにく持ち合わせがないんでね。いやー残念残念。」


リゼ「あれ…?確かにカイルって、これまでに彼女っていたことあったっけ…?」


バルト「俺の記憶では、無いな(笑)」


スピカ「いーじゃないですか。清廉潔白の方が勇者らしいですよ」


魔王「ふん。それなら噓ってことだな(笑)」


カイル「う、噓じゃねーし!!勇者が噓つくわけねーし!!」


魔王「証拠がないんじゃなあ…?負け犬の遠吠えにしか聞こえん(笑)」


カイル「ああん!?じゃあ見せてやるよ!!ホラよ!!」


魔王「…………………」


カイル「どうよ!?隣に写ってるのが、俺の元カノだぜ!!」


魔王「…………………」


カイル「なんだよ!?」


魔王「お前これ…本当に彼女か…?」


カイル「ギク」


カイル「あ、当たり前だろ??女子との2ショットだぞ??か、彼女に決まってんだろ!?」


魔王「別にここデートスポットでもないし、2人が密着してるわけでもないし、怪しいなあ…キッスの写真とかはないのか?」


カイル「キ、キ、キ、キキキキキキキッス!?!?そんなもんあるか!!」


魔王「なんだ。じゃあやっぱ噓か(笑) 女友達に一緒に写ってもらったんだな、可哀想な奴(笑)」


カイル「何だとてめえ!?ならお前はキス写真があんのかよ!?」


魔王「あるよ。夫婦なんだから当たり前だろ?(笑)」


カイル「何であるんだよ!!キモすぎ!!」


リゼ「それは…確かに超キモいわね…」


バルト「ああ…見栄を張ってるカイル並にキモいな…」


カイル「うるせえ!!」


魔王「なんだ、やっぱり見栄を張ってたのか(笑)」


カイル「ち、ちげーし!!」


魔王「クソダサバカ勇者だな(笑)」


カイル「ああん!?」


~続く~

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