とある村にて
リゼ「まったく…マジで私たちを置いていくとありえないんだけど!!」
カイル「いや、だってコイツが…」
バルト「いやいやコイツが…」
リゼ「子どもか!!人のせいにしない!!」
カイル「コイツが悪い」
バルト「いーやコイツが悪い」
リゼ「話聞いてた!?…ホントにさあ、2人がいないと私たちは戦闘に向かない役職なんだk」
スピカ「お2人とも、本当にカッコ良かったですよ?どちらが上、とかはありません。いつも私たちを守っていただき、本当にありがとうございます」
カイル「い、いやー…///」
バルト「そう言われると、照れちゃうなあ…///」
スピカ(見てください、勇者様!!この慈悲深く、包容力のある私の姿を!!)
リゼ「ちょっと!!私だって、そう思って、なくもなくもなくも…」
カイル「え??マジで!?リゼもそう思ってるの!?」
リゼ「…やっぱ思ってない!!」
カイル「ええ!?」
バルト「いやー、スピカにそう言われたら、照れちゃうわあ…///」
スピカ「ふふふ。バルトさんは本当に可愛いですね(笑)」
バルト(うおおおおおおおお!!キタアアアアアアア!!これは好感触!!)
カイル「ねえ、リゼ!!実は思ってるんでしょ!?」
リゼ「ああ、もう!!しつこい!!」
カイル「おい!!村が見えたぞ!!」
バルト「マジで!?よっしゃ!!」
リゼ「やったーー!!これでようやく横になれる!!」
スピカ「ここで今晩は休みましょう」
カイル「おう!!」
リゼ「えっと、2人で1部屋??」
スピカ「もちろんです」
カイル「なるほど。じゃあ男1人女1人ごとに分けよう」
リゼ「なんで!?普通は男子部屋と女子部屋でしょ!!」
カイル「いーや!!夜はどんな危険があるかわからない!!だから俺たちが、お前たち女子を護衛する必要があるんだ!!」
リゼ「男子って年齢じゃねーだろ!!修学旅行か!!」
リゼ「もー、ホントにアホなんだから…バルト、何とか言ってあげて」
バルト「その意見に俺も賛成だ!!」
リゼ「そうそう。流石はバルト…」
リゼ「って、ええ!?!?」
バルト「いやー、俺もちょうどそう言おうと思ってたんだよ。奇遇だな、カイル」
カイル「だよなあ??夜はあぶねえもんなあ??」
バルト「そうそう。夜は危険がいっぱいだからな」
カイル(必ず、リゼと同じ部屋になってみせる!!)
バルト(必ず、スピカと同じ部屋になってみせる!!)
スピカ「ちなみに、どんな危険ですか?(笑)」
カイル「…………………」
バルト「…………………」
リゼ「考えとけよ!!」
カイル「じゃあ、部屋分けを行う!!」
リゼ「ちょっと!!何を勝手に話を進めてるのよ!!」
カイル「なんだ??何か問題でもあるのか??」
リゼ「大アリだわ!!あのねえ、もう私たちは子供じゃないのよ!?そんな年頃の男女が一緒の部屋で、寝られるわけないでしょうが!!」
カイル「なんだ??リゼは俺たちが、お前らに何か変なことをするとでも思ってるのか!?」
リゼ「当たり前でしょ!!男なんてどうせド変態じゃない!!」
カイル「ド、ド変態!?」
リゼ「だから、絶対に無理!!」
カイル「ガーーーーーン…」
バルト「リゼ。俺も信用できないのか??」
リゼ「え…?」
バルト「俺のことも、信用できないのか??」
リゼ「いや噓。バルトだけは信用できる」
カイル「なんで!?」
バルト「じゃあ、部屋を分けよう」
カイル「なら俺とリゼ、バルトとスピカでどう??」
バルト「大賛成!!」
リゼ「大反対!!」
カイル「ええ??」
リゼ「あたしとバルト、カイルとスピカにしましょ!!」
スピカ「賛成賛成大賛成!!」
カイル「反対反対大反対!!」
バルト「俺も反対だ!!」
スピカ「え…??勇者様は、私と一緒のお部屋が嫌なのですか…?」
カイル「い、いや違うよ!?そんなわけないじゃん!!全然嫌じゃないよ!?」
リゼ「ならこれでいーじゃない」
バルト「ダメだ!!絶対に許さん!!コイツがスピカと同室なんて!!」
カイル「こっちのセリフだわ!!コイツがリゼと一緒の部屋なんて許さない!!」
リゼ「え…??バルト、もしかしてあたしと同じ部屋が嫌なの…?」
バルト「い、いや、決してそういうわけでは…」
リゼ「じゃあいいじゃん!!」
バルト「い、いや~~それは……(笑)」
スピカ「勇者様。私は勇者様を信じているので、何の心配もしていません」
カイル「あ、ありがとう??」
バルト「いーーーやダメだ!!カイルは絶対に、何か変なことをする!!間違いない!!」
カイル「はあ!?なんだお前は!!お前こそr」
リゼ「確かに、カイルは何かやらかしそうね…」
カイル「なんで!?どんだけ俺の信用ないの!?」
スピカ「勇者様、そうなんですか…?」
カイル「スピカまで!?だから違うってば!!」
スピカ「まあ、年頃の男性であれば、そうですよね…大丈夫です。私なら、いつでも覚悟はできています」
カイル「だから勘違いだってば!!てか話が飛躍しすぎ!!」
リゼ「カイルはホントに野蛮ね。もうあたしとバルトとスピカの3人で同室にしましょ。そしてカイルは1人部屋ね(笑)」
バルト(スピカと同じ部屋になれるだと…!?)
バルト「ハイハイ!!俺も大賛成!!」
カイル「反対反対大反対!!そんな横暴は許されない!!」
スピカ「ですが、どうしますか…?このままでは埒が…」
カイル「やっぱり、男は野蛮な生き物だ!!男女でお泊まりはやめておいた方がいい!!」
リゼ・バルト「「はああ!?」」
バルト「ふざけんな!!てゆうか自分で野蛮とか言うな!!」
リゼ「自分が1人部屋になったからって、なに急に意見変えてるのよ!!」
カイル「あーうるせーうるせー!!」
スピカ「まあでも冷静に考えれば、年頃の男女が同室で泊まるのは良くないですね。やっぱりやめましょう」
バルト「ああ。スピカが言うならそうしよう」
リゼ「ええ。バルトが言うならそうしましょう」
カイル「なんだコイツら!?」
~男風呂にて~
カイル「なあ、バルト。もしかしてお前さあ、スピカのこと、実は好きじゃねえのか??」
バルト「バ、バ、バカかお前!?そんな訳ねえだろうが!!」
カイル「ふーーん。ホントかなあ。なーんかスピカへの肩入れがスゴイからさあ」
バルト「ふん。そういうお前こそ、リゼへの甘やかしがスゴイと思うけどな!!」
カイル「は、はああ!?そ、そそそんなわけねえじゃん!!あんな奴、何とも思ってないし!!」
バルト「ふーーん。ホントかなあ。怪しいわ(笑)」
カイル「大体なあ!俺らは魔王を倒すって使命を帯びてるんだぞ??恋愛なんぞに現を抜かす暇なんてない!!そうだろ??」
バルト「まあなあ…恋なんてしてる場合じゃねえよなあ…」
カイル・バルト((……あっぶねえええええ!!))
~女風呂にて~
リゼ「…スピカさあ、カイルのこと、実は好きでしょ??(笑)」
スピカ「はああ!?そ、そそそそそんな訳ないでしょ!?」
リゼ「ふーーん。ホントかなあ。なーんかいっつもカイルへの肩入れがスゴイからさあ」
スピカ「ふん。そういうリゼこそ、バルトのこと狙ってるでしょ??(笑)」
リゼ「は、はああ!?そ、そそそんなわけないじゃん!!別に何とも思ってないし!!」
スピカ「ふーーん。ホントかなあ。いっつもついていくもんね(笑)」
リゼ「アンタこそ、このデカパイでカイルを狙ってるくせに!!」
スピカ「ちょ、ちょっと!!やめ、きゃあ!!」
リゼ「で、でかい……」
スピカ「フフフ。まあ、アンタのよりは、ね(笑)」
リゼ「な、な、なななななんですってえええ!?あたしのはまだ発展途上なのよ!?」
スピカ「いや同い年じゃない(笑) もう無理よ、諦めなさい(笑)」
リゼ「ぶっ〇す!!アンタのなんて、いずれ垂れて邪魔になるのよ!!」
スピカ「無い人に言われても、嫉妬にしか聞こえませんわ!!」
リゼ「ムキイイイイイ!!」
スピカ「ウキイイイイイ!!」
リゼ「ゼエゼエ…」
スピカ「ハアハア…」
カイル「なんで、疲れを取るべき風呂で、逆に疲れて戻ってくるんだ…?(笑)」
バルト「アホだな(笑) もう俺は寝る」
カイル「待てよ。夜飯はどうするんだ?」
バルト「俺はなんでもいいよ」
リゼ「あたしは、タピオカ!!あとクレープ!!それからパフェ!!」
カイル「女子高生か!!」
スピカ「もっと栄養があるものを食べませんと…(胸が)成長しませんよ?(笑)」
リゼ「ムッカアアアアア!!もうキレた!!表出なさい!!」
スピカ「さあ、あのお猿さんはほっといて、私達で決めましょう」
カイル「いや、リゼも大事な仲間だ。あいつの意見も取り入れよう!」
カイル(なんて懐が深い勇者だ!!さあリゼ!!惚れるがいい!!)
スピカ(どんなワガママアホ女でも見捨てないその心!!流石です!!)
カイル「ならスイーツがある店で、なおかつ何を食べるか…」
スピカ「勇者様、何を食べたいですか?」
カイル「うーーーん、そうだなあ。スピカは食べたいものとかないのか?」
スピカ「私はなんでも大丈夫です!」
カイル「それなら、ここの店なんてどうだ??」
バルト「いいぜ!」
リゼ「OKよ」
~レストランにて~
カイル「じゃあ、俺はカレーとスパゲッティ」
バルト「俺はカレーとピザ」
リゼ「私はサラダとこのパフェ!!」
スピカ「では私は、カレーとスパゲッティとサラダとそのパフェください」
カイル「スピカ…すげえ食べるんだなあ…(笑)」
スピカ「い、いえ!?ち、違いますよ!?今日はたまたまと言いますか!!」
バルト(いっぱい食べるスピカかわいい)
リゼ「プププ。そんなに食べてるから、そんなブヨブヨボディーになるのよね(笑)」
スピカ「な、なんですってえええええ!?」
バルト「体型なんて関係ない!!大事なのは中身だ!!」
バルト(決まった名言!!俺カッケエーーー!!)
リゼ「ごめんなさい…」
カイル「まあでも、ちゃんと体型をキープするのもスゴイと思うぜ!!」
カイル(すかさずフォローを入れる!!これができる男!!)
リゼ「カ、カイル…たまにはいいこと言うじゃん…」
カイル(キタアアアアアアア!!これはベタ惚れ!!)
スピカ「ムッカアアアアア。いえいえ勇者様。この女は、ただの栄養不足のガリガリモヤシ貧乳なだけですよ。この体型を維持しているわけではありません(笑)」
リゼ「もうキレた!!ぶっ〇す!!」
スピカ「望むところよ!!」
カイル「おいおい。店内で暴れるなよ(笑)」
バルト「むしゃむしゃ。これめっちゃ美味い!!」
~続く~




