入れ替わりもテンプレだよね その3
現在、カイルとリゼが、バルトとスピカが入れ替わっています。
そのため話し手の表記が カイル→リゼ、リゼ→カイル、バルト→スピカ、スピカ→バルトとなっています。(心の声はそのままです)
リゼ「よし、キモンスター討伐に行くぞ!!」
スピカ「早く自分の体取り戻そうぜ!!」
リゼ・バルト「「おーーー!!」」
カイル「あ、ちょっとごめん」
リゼ「え?何?」
スピカ「どしたの?」
カイル「いや、ちょっとトイレ行きたくなっちゃった(笑)」
スピカ「なんだそんなことか。オッケー」
カイル「ちょっと待っててね」
リゼ「ノットオーケー!!」
カイル・スピカ「「え??」」
リゼ「ちょっとちょっと!!何を1人でトイレに行こうとしてんだよ!!」
カイル「は??普通でしょ」
カイル「俺と一緒に行くんだよ。リゼは目隠しをして。俺が便器まで誘導するから」
カイル「は??何のために??」
リゼ「俺のち〇こを見られるのが嫌だ!!」
カイル「見ねーよ!!どんな心配だ!!」
カイル(リゼが、俺のち〇こサイズが小さいことを知ったら、失望して嫌いになるかもしれない!!そんな未来は絶対に防がなければ!!)
リゼ「いや。リゼは絶対見る。チラチラ見る。」
カイル「興味ねえわ!!てかマジで漏れる!!早くどいて!!」
リゼ「信用できない」
カイル「できるわ!!別にあたしは見たくないんだっつーの!!」
リゼ「怪しいなあ…」
カイル「アンタはマジで、私を変態かなんかと勘違いしてない!?」
リゼ「え??違うの??」
カイル「全然違うわ!!至って普通の女の子だわ!!」
バルト「え??私もリゼは変態だと思ってました」
スピカ「え??マジで!?リゼって変態だったの??」
カイル「風評被害が凄まじい!!」
リゼ「まあまあ。俺も恥ずかしいのよ。股間を異性に見られるのが」
カイル「いやまあ、気持ちはわかるけど…」
カイル「カイルって普段アホでガサツな割に、小さいことを気にするのね(笑)」
リゼ「小さいだと!?俺のち〇こは小さくねえから!!」
カイル「何の話!?」
リゼ「まあいーじゃないか。リゼは目隠しをするだけなんだから」
カイル「まあそうだけど…変態扱いがなんか納得いかないのよ…」
リゼ「俺も風呂の時、同じ気持ちだったよ…」
カイル「噓つけ!!アンタは思いっ切り見ようとしてたでしょうが!!」
リゼ「だから勇者がそんなことする訳ないじゃん。勘違いだって(笑)」
カイル「アンタは二度と勇者を名乗るな!!」
リゼ「じゃあ、目隠しするぞ」
カイル「ハイハイ。もうさっさとして…」
スピカ「トイレ長いなあいつら…」
バルト「何をしてるんですかね…?」
バルト(まさかカイルの奴、我慢できずにトイレでリゼを襲ったりしてないだろうな…?)
スピカ(まさかあのメス猿、私の勇者様と変なことしたりしてないですよね…?)
ジャーーーー
カイル「全く…本当に漏れるかと思ったわよ…」
カイル(改めて見ると本当に小さいな。俺のち〇こ…自身失くすわ)
カイル「はあ…これで満足??」
リゼ「ああ。リゼから無事に守り抜けたわ」
カイル「何を!?」
カイル「お待たせ―!!」
リゼ「よし!!行こう!!」
カイル・バルト・スピカ「「「おーーー!!!」」」
バルト「確か、この辺で出会いましたよね?」
リゼ「そうだな。この辺で急に現れたんだよな…あのキモンスター」
カイル「そうね。人が会話してたら急に割り込んできたわよね。あのキモンスター」
スピカ「それな。マジでうるさかったよな。あのキモンスター」
バルト「そうですね。本当に空気読めないですし、ウザかったですよね。あのキモンスター」
リゼ「ああ。本当にキモかったよな、あのキモンスター」
カイル「ええ。しかも臭かったし。あのキモンスター」
スピカ「そうだな。あと口も臭かったぞ。あのキモンスター」
バルト「そうですね。あと足も臭かったですよ。あのキモn」
キモンスター「いい加減にしろおおおおおお!!何回キモンスターって言うんだよ!!」
リゼ「うわ。また急に出てきた」
カイル「悪口を言いまくった甲斐があったわね」
キモンスター「あの一瞬しか関わってないのにどんだけ悪口言うんだよ!?しかも最後の方、もう悪口出しつくしちゃったから「臭い」めっちゃ連呼してたじゃん!!なんなの!?聞いてないと思って大声で何回も言いやがって!!噓でも結構傷つくんだからな!?あーいうの!!」
リゼ「いや、全部ホントなんだけど…」
キモンスター「ダニィ!?!?」
カイル「ハイハイ。わかったから早く私達を元に戻して」
キモンスター「しかも対応が辛辣!!」
スピカ「アンタのツッコミ長くてさ。聞いてられん」
バルト「マジでうるさいですよね」
キモンスター「ガチで辛辣!!それでも本当に勇者パーティーか!?」
バルト「あの、本当に早く戻さないとぶん殴りますよ??」
キモンスター「超短気!!マジで(入れ替わる前)僧侶かコイツ!?」
リゼ「早くした方がいいぞ。ガチでミンチになるから(笑)」
キモンスター「ひいいいい!!わかりました!!イレカエ!!」
バルト「よっしゃー!!戻っ…てない!!」
カイル「おい!!俺今度はカイルになってるじゃねえか!!」
スピカ「ちょっと!!あたしはゴリラ女になってるじゃないの!!」
リゼ「キャーー!!私なんて貧乳変態メス猿になってしまいましたわ!!」
スピカ「誰が貧乳変態メス猿じゃゴルア!!」
リゼ「そっちこそ誰がメスゴリラだ!!」
(※ここからはカイル→バルト、バルト→カイル、リゼ→スピカ、スピカ→リゼです)
スピカ「おい!!どういうことだコラ!!」
キモンスター「クックック。散々バカにしといて、素直に戻すとでも思ったか??」
バルト「あ、まだ根に持ってたんだ」
キモンスター「当たり前だ!!悪口を言われた方は覚えてるんだよ!!」
カイル「おい。もう一度チャンスやるから、全員を元に戻せ」
キモンスター「いやで~~~す!!お尻ペンペン!!(笑)」
カイル・リゼ・バルト・スピカ「「「「ぶっ〇す!!!!」」」」
キモンスター「俺を殺したら、元に戻せないよ~~~(笑)」
リゼ「なら、とりあえず半殺しにしましょう」
カイル「そうだな」
キモンスター「おい。あの僧侶マジでおかしい!!発想が僧侶じゃない!!」
リゼ「いえ、やはり半分はやめましょう。3/4殺しにしましょう」
キモンスター「何それ!?半殺し以上殺し以下があったの!?」
バルト「まあとりあえず、ボコボコにしますね♥️」
キモンスター「ちょ、ま」
バキボコボカスカボコボコ
チーーーーン
キモンスター「ずびばせんでした…」
バルト「…どうだ?」
リゼ「多分、3/4殺しはできたと思います」
カイル「いや、7/8殺しくらいいったんじゃないか??」
リゼ「次は、9/10殺しを狙いましょう!!」
スピカ「どっちでもいいわ!!もう十分瀕死でしょ!!」
キモンスター「たじゅげで……」
バルト「じゃあ、俺らを元に戻してくれ」
キモンスター「は、はひ……イレガエ……」
シーーーーン
バルト「あれ…??」
カイル「何も起こらねえぞ??」
バルト「おい。どういうことだ??」
スピカ「戻ってないわよ??」
リゼ「もう少しボコボコにしろ、ということでしょうか…?」
バルト「なるほど!!」
キモンスター「ちぎゃうちぎゃう!!ボコボコにされすぎて、うまくしゃべれないから呪文がちゃんと唱えられないんだよ!!この呪文、発音もしっかりしてないとダメだから」
カイル「めんどくさ!!」
バルト「スピカ、回復してあげてくれ」
リゼ「はい。わかりました。ヒール」
キモンスター「…………………」
カイル「…………………」
リゼ「…………………」
スピカ「あれ?何も起こらなくない?」
バルト「回復してねえな…」
リゼ「あ、私今体がリゼなので、回復魔法使えませんでした(笑)」
カイル・バルト・スピカ「「「「マジでか!!!」」」」
カイル「じゃあどーする??」
バルト「とりあえず、呪文を唱えさせようぜ」
キモンスター「む、無理です…もうしゃべれない…」
バルト「嘘くせーなコイツ」
スピカ「確かに」
キモンスター「いやガチでマジで。ヤバイって。回復させてくれ…死ぬ…」
カイル「だから、元に戻せば回復もできるんだって」
キモンスター「たじかに…イレガエ!!」
カイル「…………………」
リゼ「…………………」
バルト「もう一回!!」
キモンスター「イレガエ!!イレガエ!!イレガエ!!イレガゲボア!!(吐血)」
カイル・リゼ・バルト・スピカ「「「「キモンスタあああああアアアアア!!!!」」」」
カイル「お、おい!!早く救急車!!」
バルト「えーーと、139」
カイル「なんの数字だよ!?」
バルト「そこから一10×2だから、えーと」
カイル「どんな覚え方!?普通に数字で覚えろや!!」
バルト「110だ!!」
カイル「しかもチゲーし!!もう俺がやる!!」
バルト「冗談だって。わかってるよ118.6」
カイル「小数点どっから来た!?」
バルト「…を四捨五入した119!!」
カイル「マジで張り倒すぞ!?ボケ倒ししてる場合じゃねえんだよ!!」
リゼ「とりあえず、人口呼吸します!!」
スピカ「いやああああああ!!あたし、そんなキモいのとキスとかマジで耐えられない!!」
リゼ「だから、私がやります!!」
スピカ「だから、アンタがやったら必然的にあたしがしたことになるでしょうが!!」
リゼ「チッ。バレたか」
スピカ「なんだこの腹黒僧侶!?」
リゼ「あ、ヤバいです。キモンスター、ガチで死にそうです」
バルト「死ぬな!!キモキモ!!」
キモキモ「クソ勇者、絶対許さねえ…イレカエエエエエエ!!」
~10分後~
カイル「…………………」
リゼ「あれ…?どうなったの…?」
バルト「このたくましい肉体…!?もしかして…戻った??」
スピカ「戻りました!!見てください、この豊満な肉体!!」ボイーン
リゼ「ふん。太ってるだけでしょ(笑)」
スピカ「ああん!?」
キモキモ「いってええええええええ!!痛い!!滅茶苦茶痛い!!」
リゼ「はあ?何よ急に」
キモキモ「俺だよ俺!!カイルだよ!!」
リゼ・バルト・スピカ「「「はあ???」」」
キモキモ「コイツ、俺と入れ替わりやがった!!いってえ~~」
バルト「騙されるな!!コイツの噓かもしれん」
リゼ「確かに!!」
キモキモ「本当に俺なんだって!!」
リゼ「じゃあ、1週間前に訪ねた村の名前は??」
「えーーーと…何だっけ??(笑)」
バルト「…これじゃ、判別できんな」
リゼ「そうね。逆に答えられたらファイヤーかまそうかと思ってたけど…」
キモキモ「あっぶな!!忘れてて良かった!!」
カイル「クックック。成功だぜ!!勇者と入れ替わってやったぜ!!」
バルト「えっと…何のために??」
カイル「え!?何その反応!?普通はもっと驚いて動揺するだろ!!」
バルト「いやだって、所詮カイルの体だし…」
リゼ「あんまりパーティー的にもダメージないわよね…」
キモキモ「おい!!なんてこと言うんだリゼ!!」
スピカ「そうですよ。早く勇者様の体を返しなさい」
カイル「クックック。それなら、俺の体にヒールをかけてもらおうか!!」
キモキモ「あーなるほど。とりあえず回復したかったのね(笑)」
カイル「そういうことだ(笑)」
スピカ「なるほど。それならかけます。ヒール!!」
キモキモ「おおおおおおお!!俺、完全復活!!」
スピカ「じゃあ、勇者様を元の体に戻してください!!」
カイル「…いいけど、もう俺を攻撃するなよ??」
キモキモ「お前が今後一切、人に危害を加えないって約束するなら、見逃すぜ!」
リゼ「カイル!!マジで言ってるの!?」
バルト「相変わらず甘い奴だなあ…」
キモキモ「いやだって、許さないと戻れないじゃん!!」
バルト「確かに(笑)」
カイル「約束したからな。よし…イレカエ!!」
シーーーーーーン
カイル「…………………」
キモキモ「…………………」
リゼ「え??戻った??」
キモキモ「いや、まったく…(笑)」
バルト「おい。どういうことだ??」
カイル「えっと…イレカエ!!イレカエ!!イレカエエエエエエ!!」
キモキモ「………変わらねえじゃねえか!!何なんだよ!!」
カイル「こっちのセリフだ!!どうなってんだ!?」
スピカ「あ……体が変わったからじゃないですか…?(笑)」
カイル・リゼ・バルト・キモキモ「「「「あ……」」」」
カイル「確かにあれは、俺達キモキモ族に伝わる秘術…この体じゃ使えないかも…」
キモキモ「何その部族!?今すぐ改名しろ!!」
リゼ「え…じゃあカイルはこれからずっとこの姿のままってこと…?」
バルト「そう…いうことになるな…(笑)」
スピカ「そんなのいやああああアアアアア!!」
カイル「俺が一番いやああああアアアアア!!」
キモキモ「まあ、このままでいっか!!」
リゼ・バルト・スピカ「「「いいわけねーだろ!!!」」」
※その後、カイルはキモンスター(キモキモ)に修行をつけてもらい、イレカエをなんとか習得して、無事に体を取り戻しましたとさ。めでたしめでたし♨
~完~




