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愛の形は人それぞれだよな?


 ある昼休み。


春太「かーのーじょーがーほーしーいー!」


秋斗「まーたそれ言ってんのか、お前はー!作ったらええやんけ!」


春太「出来ないから言ってんのー!はぁ、何でできひんにゃろ。ルックスは別に悪くないはずやのに。」


秋斗「それ、自分で言うんか。」


春太「はっ!もしかして俺の美貌に嫉妬した誰かが裏で何かしらの工作を・・・・・。」


秋斗「ないない。っていうかそれ以前にお前、自分で告ったりしてへんやん。何もしてへんのに彼女欲しいってさ、少し図々しいんとちゃう?」


春太「だって振られるの怖いやん!『あんた鏡見たことある?あんた如きがあたしに告るなんてはっきり言って身の程知らずやねん。早よ○んだら?』的なこと言われたら俺もう学校に来れんくなるー!」


秋斗「メンタル弱いなぁー。それにお前、自分の美貌がどうとか言ってへんかった?自信あんのか無いのかどっちやねん。」


春太「はぁー、いいよな。あいつらは彼女いて。」


秋斗「まーたそれか。前に4人で約束したやん。ハルに彼女できるまで俺らも作らんって。」


春太「へんっ!どうだか?じゃあ、あれは何?」


秋斗「ん?」


女学級委員長「もー、フユー!いつまで寝てんの?早く起きや!次の授業始まんで!」


冬奈「うーん、後2時間だけ・・・・・。」


女学級委員長「普通は10分とかやろ!それやともう学校終わってんねん!」


冬奈「うーん、むにゃむみゃ。」


女学級委員長「起きって!ノート取れんかったら提出のとき困るやろ?」


冬奈「もー、別に大丈夫やって。」


女学級委員長「大丈夫じゃ」


冬奈「だって後で委員長に見せて貰えばいいもん。」


女学級委員長「・・・・・も、もー!そっそんなことばっかりしてたらろっロクな大人にならへんで。ほら教科書出して。」


冬奈「ちょっ、お腹まさぐらんといて・・・・・。」


春太「あれ、かんっぜんにできてるやろ!」


秋斗「そっそうか?俺には単なる幼馴染みのやりとりにしか見えへんけどなー。」


春太「何処がやねん!委員長、完全にフユのこと意識しとるやないか!てか何あれ?安っぽいラノベ小説の一幕みたいなやりとり。甘ったるすぎて胸焼けするんですけどー!」


秋斗「落ち着けってハル。あれかて恋愛感情よりかは母性みたいなもんやろうし。それにあの2人は入学した時からあんな感じやったやん。逆に何も進展してないからセールやって。」


春太「じゃあ、あれは?」


秋斗「えっ?」


女子高生A「ナツー!今日うちの晩御飯カレーやねんけどくる?」


夏樹「マジで!行く行くー!」


女子高生B「ナツー!こっちは今日、すき焼きやねんけど。」


夏樹「えっ!すき焼き⁉︎」


女子高生A「ちょっと!うちが先にナツに声かけたんやけど⁉︎」


女子高生B「なんなん?別にナツが行きたい方に行けばいいやん。ナツはあんただけのもんとちゃうねんで!」


女子高生A「なんやねん⁉︎」


女子高生B「何?やるつもり?」


夏樹「ちょっと、待って待って!もー、そんなことで喧嘩しんとってよ。・・・・・そうや!じゃあさ、みんなでお金出し合って俺ん家で鍋パーティーはどう?他にもたくさん呼んでさ!」


女子高生A「えぇー。・・・・・まぁ、ナツがそれでええんやったらいいけど。」


女子高生B「うちも別にそれでええよ。」


夏樹「じゃあ、決まり!それじゃあ適当に声かけてくるから、2人もたくさん呼んで!」


女子高生A、B「うっうん、わかった。」


夏樹「あぁ、それと鍋パ終わったらさ。」


女子高生A、B「えっ?」


夏樹「主催者3人だけで2次会しよな。・・・・・じゃあ、行ってくるー!」


女子高生A、B「・・・・・えっえっ⁉︎ちょっとナツ!うちらも行くから待ってー!」


春太「はぁー⁉︎何今の⁉︎最初は喧嘩していた2人を露骨に特別扱いすることで自然と独占状態を作り上げる高等テクニック!あいつはハーレム建築の匠かなんかですか?」


秋斗「ナツはその・・・・・ほっほら、あいつ女子の友達多いから。女の子の扱いが慣れてるんやって。」


春太「だったら1次会で終わらせろよ。2次会までする必要ないやんか!ちゃっかり舞台整えてますやんか!」


秋斗「ナツは楽しいこと優先するタイプやから。それがあいつのええとこやから。」


春太「かぁー!どいつもこいつも解せんなぁ!どうせあいつら裏で俺のことを女っ気の無い素○ン野郎って見下してるんやろうなぁ!」


秋斗「もー、そんなことな」


女子高生C「あっ、秋斗いたー!」


秋斗「あれ?Cちゃん、何でここに?」


女子高生C「いやさー。今日、女子テニの練習が早めに終わんのよ。だからさー。今日、秋斗ん家に麻雀打ちに行っていい?」


秋斗「俺は別に構わんけど。」


女子高生C「ありがとー!じゃあ、練習終わり次第、適当に女子テニの面子揃えてすぐ行くわ。」


秋斗「オッケー。待ってるわー。」


春太「・・・・・。」


秋斗「・・・・・。」


春太「・・・・・裏切り者。」


秋斗「えっ?」


春太「この裏切り者って言ったんだよ!スカトロ野郎がぁぁ!」


秋斗「ハル、落ち着いて」


春太「麻雀にしか興味無いお前だけは、お前だけは信じていたのに何やねん、これは⁉︎」


秋斗「今のは遊びの約束やから。麻雀はただのお遊戯やから。」


春太「うっせぇ!どうせ後半は全員、裸で股間と胸を隠しながら打ち合ってんだろ!この人間のクズどもが!」


秋斗「ハル!今のは流石に言い過ぎ」


春太「ゔぅぅぅぅあぁぁぐぎぎぎぎがぁぁぁ!」


秋斗「ハル!お前まさか⁉︎」


春太「がぁぁぁぁぁぁ、とぅ!」


秋斗「またあいつ、2階から飛び降りよった!」


春太「うぉぉぉぉ!結局、俺には母なる琵琶湖しか信じられるもんが無いんやー!」


秋斗「・・・・・・もう面倒いし、ほっとこ。」


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