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リセマラって運の収束に含まれますか?

ボツになった小説のアイデアや小話を吐き出すための小説です。暇つぶし程度の連載なので期待せず、気楽に見てください。


 ある昼休み


(嘘っ・・・やろ・・・。まさかこんなことって!)


 俺は驚愕した。今、大流行中ゲームであり、今後のソシャゲ界の覇権を握ると言われている「モンスター弾き飛ばし」まさかそのリセマラ中に10連全てが最高レアで出てくるなんて。


(過去に4、5体はあるけど、全部って・・・。俺のゲーム歴史上初めてみたわ。てか一体どんな確率なん⁉︎)


 あまりの天文学的事象に俺の心臓の鼓動は過去最大級に高まり、またその手足はまるで小鹿が生まれて初めて立つときばりに震えていた。


(とりま落ち着け山田春太。たかがゲームや。そんなことで一喜一憂していては卑しいお郷が知れてしまう。ここはひとまず落ち着いて・・・・・よし、とりあえずはまずこの神の偉業を隣にいる愚民2人組に自慢してやるとこから始めよか!)


 俺ははちきれんばかりの満面の笑みを浮かべ、隣にいる愚民2人に声をかけた。


「なぁー!そこの愚民2人ぐ」


「がぁー!クソが!また負けたー!」


「んー?どうしたん、シュウくん?」


「フユフユ聞いてー。今さー、アプリの麻雀で一局うってたんやけど、途中までめっちゃ調子よかったんよ。ドラもほどほどに来るし、平和とかー盃口にタンヤオのせてめっちゃ綺麗に作れたりしてさ。やのに後半からはまるで仕組まれてるかのように振り込まされてさ、これ絶対相手チータやろ!こんな奴、banしたろ。」


「・・・・・ねぇ、シュウくん。運って収束するん知ってる?」


「えっ、何それ?」


「簡単に言うと、何かええことがあったらその後に必ず何か悪いことが起こるっていう説。」


「あー、何か聞いたことあるわ。しかもそれってええことが大きいほど悪いことも大きくなるんやろ?」


「うん、実際に宝くじ当たった人ってその後めちゃくちゃ不幸に見舞われるらしい。」


「マジかよ。怖っ!・・・・・ってそういえば最近。」


「どうしたん?」


「いや、大した話や無いんやけど、ある中堅の動画配信者が車に轢かれて大怪我したっていう事件があってさ。」


「そんで?」


「その人、事故前日に生配信してはったんやけどその内容がソシャゲのリセマラで、しかもめちゃくちゃ神引きしてはったんよ。最初の10連で6、7体を一気に当てたりしてさ。」


「あぁー、それは収束してるね。」


「やっぱりかー。」


「まぁ、何かを得るってことは何かを失うってことやからね。何事も等価交換やわ。」


「ん?・・・って言うことはさ、不幸なことがあった後に麻雀を打てば絶対に勝てるってことやんな!」


「まぁ、そうなるね。」


「マジか!じゃあ次の数学の時間であえて宿題忘れて、田中に怒られてみるわ。」


「あえてって、シュウくん、数学の宿題を今までやってきたことないやん。」


「ばれてたかー。あはははは。」


「あはははは。」


「そういえばハル、さっき何か言いかけて無かった・・・・・ってお前どしたん⁉︎」


「え、えっ⁉︎べっ別に何にも無いけどどどどど⁉︎」


「いや、めっちゃ汗かいてるし、体もめっちゃ震えてるやん。だいじょ」


「そそそその手で俺に触れるな!止めろ!近寄んな!こっちに来んなぁ!」


「いや、ほんまにどうしたん?体調悪いんなら先生呼ぼか?」


「止めろって!何もすんな!・・・・・ってさてはお前ら、俺を殺すために送られた刺客やな⁉︎」


「何でやねん。俺ら何もしてへんやん。」


「黙れ!この非国民どもが!マジかよ、お前らのことズッ友やと思ってたのに。」


「何急にズッ友って・・・・・なんか照れるやん。」


「チクショー!もう誰も信じれねぇ!どいつもこいつも凶悪な悪人ヅラしてやがる。くそっ、こんなとこにいられるか!」


「っちょ、ハル、どこ行くん⁉︎」


「うぉーーー!・・・・・とぅ!」


「嘘っ⁉︎二階から飛び降りよった!」


「シュッタ!」


「すげぇ!着地した!猫みたいに4足使って。」


「うぉーーー!俺はまだこんなところで死ぬような人間やないんやー!」


「おーい!ハルー!・・・・・って、あーあ、そのまま校庭走って行ってしもうた。」


「とりあえずどうしよ?」


「うーん・・・・・。」


「ガラガラ。みんなただいま!いやー、今回のは難産やったわって、みんな窓に集まって何してるん?野良犬でもいたん?」


「あぁ、ナツか。いや、今ハルがさ、窓から飛び降りて走って行っちゃたんよ。」


「えー!またハルくんどっか行ったん?まぁ、とりあえずほっといたら?そのうちいつもみたいに戻って来るやろうし。」


「・・・・・それもそっか!よし、じゃあ、もう一局打とー。ってそうやん、お前ら暇なら付き合ってや。」


「えぇー、まぁ、ええけど。」


「ふっふっふ、僕もええよ!だけど昨日までの僕と思わんことやね。」


「おっ!ナツ、強気やな。」


「昨日、フユフユから最強の役を伝授されたからね。これさえ覚えれば百人力やって。」


(最強の役・・・・・・あぁ、ー盃口のことか。そういえば門前のみって言うの忘れてたなぁ。まぁ、別に言わんでええか。めんどいし。)


「よーし!いざ、決戦のバトルフィールドへ!」




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