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蛇足

 「どげな塩梅だべ? 良い森こさだったべか?」


 森の冒険を終えたころ、カエルはここまで乗せてくれた鷲に再開できました。

 もう一度、鷲の背中に乗って、空を越えて別の街を目指していました。


 「素敵な森でした。色々な物も見えましたし、小人さんにも出会えましたし楽しかったですよ」

 「みんなさ元気だったべか?」


 小人とだけ云ったのに、複数形で“皆”だと思った鷲に、カエルは不思議に思ってたことが、不思議ではなくなりました。

 話に有った鳥になったサーズという小人がその後にどうなったのかということを考えれば、そういうことだった。

 

 「サタさんとマンさん以外には会いませんでしたよ。あとウェンズさんはお亡くなりでした。去年、芽が出ないままお亡くなりなったとかで」

 「……そか。可哀想なこと、したな」

 「どうなんでしょう、死ぬまで芽が出なかったのは不幸ですが、それでも最後まで出ると信じ続けたなら、可哀想と呼ぶのは……違う気がしました」

 「……んだべか。んだども……誰が一番、可哀想じゃなかったんだべか」

 「誰も分からないと思いますけど、全員が自分が一番幸せって思うくらいに終われると良いですね」



 迷わずに実を食べて大きくなったたサン、迷って食べて中くらいになったマン、木がすぐ育ってくれたチューズ、

 植えても死ぬまで出なかったウェンズ、鳥になったサーズ、悩み続けて未だに実を食べていないフライ、

 そして、今もなお、ずっと育て続けているサタ。みんなが自分で正しいと思う決定をして、今日を過ごしていた。



カエルくんとワシさんについては、前作を参照ください。

http://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/778538/


作者の84gのブログはこちら。

http://84gbrog.blog119.fc2.com/


作者の84gのツイッターはこちら。

https://twitter.com/8844gg


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