プロローグ
初投稿になります。
タイトルに戦車とは入っていますが戦車は出てきません笑
車+銃ならもう戦車じゃない!?
みたいなニュアンスでタイトルを戦車にしました笑
まだ本編には入っていませんがどうぞお付き合いください
1
またミスをした。
これで2回目。
それも同じ相手をだ。
私、伊達いろはは刑事である。近年増加傾向にある凶悪犯罪に柔軟に対応するために去年から全国の地方都市にばらまくように新設された特務課、そこで働いている。
「いろはくん。2度目だって? 優秀な君にしては珍しいね。」
話しかけてきたのは泉トオル、この課の課長だ。
「すいませんでした。」
「今回も振り切られたんだろう?君は優秀だけど車の運転は苦手だものね。」
この人の期待に応えられないのが辛い、この上今日取り逃がした犯人が別な犯行に及んだらもう立つ瀬がない。
「そこでなんだけどさ、そんな君に助手を付けたいと思うんだけどいいかな。」
「それで犯人が捕まえられるなら、その助手はどんな方ですか?」
「んーまぁ俺の息子なんだけどね。車だけはなかなかどうして得意みたいで」
「え?」
「ん?」
「車に乗れる息子がいるって…課長今おいくつなんですか?」
「今年で42歳児だよ?」
「30代前半かと思ってました。」
「ちなみに息子は21」
「私と大して変わらないじゃないですか」
「あ、そうかもね」
「…パパ♡」
「勘弁してください」
2
「ワタルか?」
あいぽん、インカメラの下の穴から親父の声がする
「仕事中にかけてくるなんて珍しいね、何?」
「ちょっとパパの部下のお手伝いをしなさい」
「自分のことパパってなんだよ、気持ち悪いな、物心ついたときからそんな一人称聞いたことないぞ。ちなみにタダ働きは嫌」
「ちょっとパパ呼びがマイブームなんだ。それよりどうだ、明日ガソリン満タン入れてやるから」
「さっき満タン入れたばっかりからあんまりありがたみない。もう一声。」
「部下は美人だ」
「ぼくパパのお手伝いする」