1話目
Side:飼い主
「って、あいつの仕事だけじゃねぇか、探して来い!!」
冒頭から怒鳴ってしまい申し訳ございません。俺はここ「桜ノ宮学園」の生徒会副会長をしてます風見 輝と申します。・・・何を探すかって?まぁ、今から生徒会メンバーで捜しに行きますので、後々ということで…。俺の声で会計、書記、補佐の3人が生徒会室を飛び出していく。はぁ、と小さく息を吐きながら、俺も生徒会室を離れる。
…確か、昨日は体育館でバスケに参加していた。んで、どこかに行く前に「最近、体が鈍ってるんだよな。」と言ってたので、単純に体を動かしに行ったんだろう。…今日はどうだっただろうか。
「…なぁ、人は眠いときに寝た方が言いと思わねェか?」
…昼寝が出来るところといえば、邪魔されない屋上または体育館横の日当たりのいい庭、それとも保健室。…保健室だな、と思い、生徒会室から近い、第2保健室へ向かう。
ちなみにこの桜ノ宮学園略して桜学はとてつもなく校舎が広く、保健室は合わせて3つある。一般校舎、特別校舎、部活棟の3つにあり、特別校舎にある保健室は一番広く、立派だ。清潔感を感じる白の扉。
『ガラリ』と音を立てて開けると、保険医の白石先生がこちらを向いては、俺だと分かると小さく笑みを浮かべた。そして、カーテンで仕切られたベッドの方を指した。…やっぱりと深い溜め息をついた。
「白石先生、すみません。ご迷惑掛けてしまって…。」
申し訳ないという気持ちと情けないという気持ちの両方を感じつつ、そう声をかけた。先生はクスリと笑いながら、「大丈夫だよ。」と一言告げて、用事があるらしく、保健室から立ち去ろうとしていた。
「あ、風見くん。彼、回収したら、職員室に言いに来てくれる?鍵を閉めるからさ。」
にこやかにそう言い残して出て行った。申し訳ない、気を使ってもらってしまって…と思いながら、あいつが寝ているであろうベッドへ向かう。
カーテンを開け、覗き込むと捜していた人物が気持ちよさげに眠っていた。




