6話目
「シロはどこから来たんだ?」
自分の分のチャーハンを取ると、何気なくそう質問を掛けると少し困った様に戸惑った様に視線を左右に移すシロ。
「えっと、ぼくもわからない・・・。なんでこんななのかも・・・。」
シロの答えにしまったと感じ、誤魔化す様に荒っぽく髪を撫でた。それに対して、気に入ったらしく、もっと、という様に擦り寄ってきた。
『猫、にしては人懐っこいよな。』
「・・・ぼく、ねこじゃないよ?」
「・・・そうか。」
軽く返事をすると、ギュッと手を掴まれては迷っているというような視線をこちらに寄越す。
「どうか、したのか?」
「・・・たぶん、ようかいとそんなかんじ、かな?さいしょはね、ペットとしていっしょにいたんだけど、すてられて・・・それから、ずっとここにいるんだ。・・・ずっと、ずっとだれも、みてくれなかった。だから、みんなといっしょになったらあいてしてもらえるって。そしたら、こんなのに・・・でも、みてくれなかった。ずっとずっと、ひとりだった。・・・でも、むーくんがみてくれた、はなしてくれた・・・だから、すごくうれし、い・・・。」
シロはたどたどしい口調で一生懸命、話してくれた。話し始めては掴んだ手を緩めることなく、強く握りしめたままで、俺の目を見ることなく話した。そんなシロの顔を見たくて、掴まれた手をグイッと多少、強引に引っ張ると、驚いた様にこちらを向いた。その瞳には涙が浮かんでいた。
「ふは、ない泣いてんだよ。・・・嬉しいんだろ?」
グイッと親指で涙を拭ってやると、シロは泣きながら笑っていた。その表情を見れば、安心の溜息が零れた。
「ずっと独りだったなら、・・・俺のところに来るか?」
俺はシロの笑顔が好きだ、控えめに、綺麗に笑うこいつの笑顔が好きだと断言できる。ほんの少ししか、一緒に居ないけれど、それでも見惚れるぐらいは好きになった。だから、少しでも傍に居れたら、と思ったんだ。
「ぼくは、でていかなくていいの・・・?そばにいてもいい・・・?」
「・・・でも、本当に妖怪なら長生きするだろうな。もしかしたら、俺のが先に居なくなるかもしれねェ。・・・それまでなら、傍に置いておいてやるよ、シロ。」
シロは死ぬという俺の発した言葉に、ビクリと肩を跳ねらせるが、手を握る力を強くしてはコクリと大きく頷いて見せた。
いつもなら、面倒事には首を突っ込まないのにな、と思いながら、小さく苦笑を零した。
『・・・今日のバイトは病欠にして、この泣き虫なこいつの傍に居てやるか。』
そんな俺の心の声が聞こえたのだろう、シロは耳をピクリと反応させて笑みを浮かべた。そんな俺が好きな笑顔以上に愛らしい笑顔に更に心を奪われながら、そっと抱き寄せた。
・・・ってか、こいつ、猫じゃなければ、狐だったのか?どっちだ・・・?まぁ、のちのち分かるだろうと、首筋に顔を埋めた。
【END】
2、3ページと言いながら、6ページになりましたね(笑)
まぁ、そこら辺はスルーしてもらって…
どっちなんでしょうね・・・、どちらも自分はどちらも好きなのでいいとこどりって感じですかね。
これから二人はラブラブしながら過ごすんでしょうが、問題は大学とバイトですかね。でも、宗近の方が折れて、バイト先に着いて行くとわがままを言うシロの言う通りになると思います。んで、バイト先の店長から可愛いと気に入られ、看板娘・・・息子?的な存在になればいいなぁ、と思います(笑)
短編って難しいなぁ・・・ 狗月




